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ツムラさんの漢方⑦八味丸 はちみがんを解説します。

「軽い尿もれ、夜間頻尿、腰の痛みに!」とうたわれている 八味丸 はちみがん をご紹介します

なぜ、尿漏れと、頻尿という相反する
症状に効くのでしょうか?

あと腰の痛みになぜつかえるのか??
それでは解説していきます。

あ。その前に....
「八味丸なのに8番じゃなくて、7番なんかーーい!!」
失礼しました🙇それでは解説していきます

八味丸を理解するにはコツがあります
実はよく名前が似た六味丸 ろくみがん
という漢方薬を派生させたものです
3つの補う生薬

熟地黄 じゅくじおう
→腎陰を補う

山茱萸 さんしゅゆ
→ 肝を補う
(必要なものが外に出ないようにする)

山薬 さんやく
→脾を補う
胃腸を強化したり、吸収を上げる
3つの瀉の生薬(老廃物を外に出す)

沢瀉 たくしゃ→ 腎濁を外に出す
茯苓 ぶくりょう →健脾して利水
牡丹皮 ぼたんぴ →肝火を清熱する

ここまでで六味丸です

ここに二味加えると八味丸ができます

桂枝 けいし
→暖かい陽気を隅々まで運ぶ

附子 ぶし
→腎陽を補う 寒さを散らす

全体で腎を整える六味丸の部分に
陽を補う附子と桂枝
を加えた構成になっています

ではなぜ、頻尿と尿もれという
相反する症状に効くのかというと
腎には開闔 かいごう 作用という

①おしっこを出す働き

②おしっこを溜めておく働き
をコントロールする役割があります

八味丸は腎を根本的に補いますので
両方のトラブルに使えるという訳です
また、腰のトラブルは腎と関連が深い

と考えられていますので、腎を補う事で
腰のトラブルにも対応できます。

他には、白髪や耳鳴り、勢力減退にも
応用できる漢方薬です。

気をつけたい点はパワーがある漢方ですので
胃もたれには注意してください

いかがでしたでしょうか?

漢方薬を知るには名前だけではなく、
中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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