ツムラさんの漢方14番「胸につかえがある方へ」というキャッチフレーズの半夏瀉心湯　はんげしゃしんとう　に関してご紹介します。

半夏瀉心湯は実は構成生薬でいうと
小柴胡湯の

柴胡を黄連　おうれん　に
生姜　しょうきょう　を

乾姜　かんきょう　に
変更するとできあがりです。

小柴胡湯は
半表半裏の
つまりを取る漢方でしたが

半夏瀉心湯は
心臓の下あたり（心下部）
のつまりを取ります。

発散させて、痰を取る
半夏　はんげ
乾姜　かんきょう

苦い味で気を下げる
上焦の熱をとる
黄芩　おうごん
黄連　おうれん

胃腸を整えて
体の元気をUPする
人参　にんじん
大棗　たいそう
炙甘草　しゃかんぞう

です。

全体で
みぞおちの辺りのつまり
を取ったり、脾胃の湿熱
を取る働きがあります

適応症にあるような
胸のつかえでも、

邪気による詰まりが原因
ならば効果はありますが

津液不足、瘀血、気虚
によるつまりには効果が
無いです

また、下痢にも使えると
書いてありますが、

これは湿熱の下痢
「初めて行く東南アジア旅行
で屋台に行ったら水が合わず
下痢をした場合など」
には適していますが、

虚弱タイプの下痢
お腹が冷える下痢
には
効果がないどころか
悪化の危険性がありますので
気をつけてください

いかがでしたでしょうか？

漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう