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ツムラさんの漢方17番「吐き気や頭痛を伴う下痢の方に急性胃腸炎、二日酔い、頭痛」というキャッチフレーズの五苓散 ごれいさん を解説します。

五苓散は水の老廃物を
尿から外に出す漢方なのですが、

「水飲 すいいん」
とか
「水湿 すいしつ」
と呼ぶ
さらさらタイプの
水の停滞に適しています

五苓散の中には
私が「利水三兄弟!」と
名付けているパートがあります

茯苓 ぶくりょう
沢瀉 たくしゃ
猪苓 ちょれい
の部分です。

この部分で尿量を増やすことで、
体のむくみや
濁った
水の老廃物を
外に出します

体を温めて巡りをよくする
桂枝 けいし

お腹の調子を整えて水の代謝をサポートする
白朮 びゃくじゅつ

が配合されています。

五苓散は
「体を少し温めながら、
水分代謝をUPしてむくみを
取る漢方薬」
と覚えておくと良いと思います。

吐き気や頭痛、
二日酔いと書いてありますが
五苓散が適さない
上記の症状もあります

①熱を持っているタイプ
とにかく気持ちわるい
目やにが出ていて

体が熱い
温めると症状が悪化してしまう

→五苓散は少し温めるので
悪化の可能性がある

②ネバネバした痰湿タイプ

食積が脾胃にたまっている場合
気持ち悪くてお腹が張っている

→五苓散はサラサラの水を外に
出す漢方なのでネバネバは改善
できづらい

③血流が悪くて
老廃物が代謝できないタイプ
五苓散は血の巡りを良くすることは
できない

このタイプには血流を良くする漢方がお勧めです
ちなみに二日酔いの場合
「ウコンの力」
はこっちのタイプに効きます

ちなみに私が飲み会の前に服用する漢方薬は

冠元顆粒 かんげんかりゅう
と木鶏丹 もっけいたん
と晶三仙 しょうさんせん です。

(活血薬は血の巡りを良くして、
肝臓の機能を高めてくれますから、
活血薬は必須です)

いかがでしたでしょうか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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