SDGsが達成された世界を「そうぞう」してみた | ソーシャルフェス®︎ラボ
ひょんなことから、二ヵ月前から「ソーシャルフェス®︎ラボ」というコミュニティに参加しています。そして、先日オンラインスクールとしてのプログラムが終了しました。二ヵ月にわたる迷走っぷりを書き留めておきたくなり、noteで書くことにしました。
ソーシャルフェス®︎ラボとは?
SDGsのそれぞれのゴールが達成されたあとの世界をフェスティバルとしてそうぞうするプロジェクト・ソーシャルフェス®︎。
その作り方を学ぶための「オンラインスクール」+フェスづくりをサポートする「オンラインサロン」が1つになった「SDGs+フェスティバル」の可能性を最大化するラボラトリーになります。
二ヵ月前に主催者である雨宮さんを知り、ほとんど面識のない中「なんか面白そう」という好奇心だけで飛び込んでみました。
正直、それまでは実際に何をするのかあまり分かっていなかったし、SDGsの知識も言葉の意味と事例をいくつか知っている程度でした。
企画自体も身内だけで遊ぶために考えたことがあるくらいで、はじめてに近い試みでした。
ソーシャルフェス®︎の企画はじめ
自分がしたいソーシャルフェス®︎を企画するにあたって、まずはフェスの起源から学びました。なぜフェスが出来たのか。どうして行われているのか。情勢的にもタイムリーなトピックであるのと同時に、音楽が好きでフェスにも参加したことのある身としては、非常に興味深い内容でした。
インプットした内容を咀嚼しているのも束の間。
毎回出される宿題では、「SDGs×エンタメをどう掛け合わせるか」「達成された未来には何が待っているか」など、これまでにない新しいものを生み出すためのアウトプットが待っていました。
これが中々難しく、日ごろ使ったことのない頭をめちゃくちゃ使いました。
講義が終わる23時からしばらく一人で瞑想したり、食生活の機微を感じるために、ショッピングモールのフードコートで2時間くらいひたすら人間観察をしたり。何をしてたんだ自分は。だいぶ末期な気がしますが…。役に立ったかどうかは分かりません(笑)
あっという間に中間発表
講義がちょうど半分に達したタイミングで、現時点を企画書として形にする中間発表がありました。
自分は、SDGs17の目標から「12.つくる責任 つかう責任」を選び、フードロスをテーマに進めていきました。
理由は単純で、僕自身がやらなきゃと分かっていても出来ていないからです。日頃から、食に対してつい効率を求めてしまう自分を何とかしたい。その一心で企画を練り上げていました。
最初に考えたのは、「いつ食に対してのワクワクを失ったのか」ということ。振り返ってみると、だいぶ久しぶりな記憶しか蘇ってこず、小・中学校時代の給食まで遡りました。あの時の食事って凄くワクワクしませんでしたか?給食の時間が待ち遠しくて仕方がなく、今でも授業の様子は思い出せないけど給食の時間は思い出せたりします。
『そうだ。学校を貸切ってみんなで給食作って食べたら楽しくね?』
そんな思い付きから「音菜(大人)の学園祭」と題した企画を発表しました。
食に対するワクワクを取り戻す+自分たちで作る体験をすることによって、食に対するありがたみや食本来の楽しみを持ち帰ってもらう。
大枠しか固まっておらず非常にシンプルな内容でしたが、この時の自分はこれが精一杯でした。限られた時間の中で、正解のないものを形にすること自体はじめてに近く、身内だけでやっていた企画とは訳が違いました。
具体的な事例をもとにブラッシュアップ
中間発表が終わってからは、実際にソーシャルフェス®︎として過去に開催された事例をもとに、どのような仕掛けや狙いがあるのか、また開催までのフローなど非常に細かい部分まで学んでいきました。
時には、一緒に参加しているメンバーとも壁打ちをしながら。また時には、発酵食品のように企画を寝かせたりしていました。
ブラシュアップする中で出てきた課題としては、「給食だとフェス自体が懐かしいという感情に引っ張られてしまう可能性がある」ということでした。
まだここにない未来の世界から、今に問いを投げかけるソーシャルフェス®︎としては、企画自体が少し乖離しているように感じていました。まぁ多分やってみたらこれはこれで面白そうではあるんですけどね。
最終発表に向けて
中間発表から練り上げたことは、やはり「達成された後の世界を描くこと」でした。
食に対するワクワクを取り戻すだけじゃなく、まだ見ぬ食体験を提示することで、食に対する考え方を今一度問い直してほしい。そのような思いが強くなっていき、食においてゴミがなくなった後の世界をそうぞうしてみました。
そもそも私たちは、食に対していつ「ゴミ」と言っているのでしょうか?
食べ残しをした瞬間?それとも包丁で食べない部分を切り落とした瞬間?
その瞬間に資源であった食材たちは、ゴミとなってしまうのでしょうか?
そのような問いを体験を通して深めてほしいと思い、「NO TR(AU)SH EARTH -ゴミのない異食な世界-」を企画し最終発表に臨みました。
詳細はまだまだ詰めるところがありますが、創りたい世界・描きたい未来は「そうぞう」できたような気がします。
参加者の皆さんのフィードバックもあって、非常に楽しく発表を進めることが出来ました。
最後に
今回二ヶ月間参加してみて思ったことは、講義内にも雨宮さんがおっしゃっていましたが、「フェスの運営者は、たった数日間のハレを創るために非常に長い時間と労力をかけている」ということです。
この二ヶ月間もその一端に触れているだけであって、ここからさらに開催に向けて様々な準備をしていかなければなりません。
その為には、僕一人では実現不可能なので色んな人に協力をお願いしに行きたいと思います。あとはやるだけ。頑張ります!
改めて、運営の雨宮さん、板谷さん。同期となった参加者の皆さん。二ヶ月間ありがとうございました!
そして、今後ともよろしくお願いします!皆さんのフェスにも参加しに行きます!