見出し画像

混乱から抜け出した患者さんやご家族に十分な対応ができていなかった反省

私は、同じ病気の患者さんやご家族からの相談に乗ることを15年くらいしている。その中で、どうしても解決できないことがあった。

1.「あなた(ご家族)は病気です、手術が必要です」と言われて混乱した患者さんが私にメール等で相談くださる。混乱しているからこそ、見ず知らずの私にメールを送信するのだとも言える

2.相談者の方は混乱のあまり、相談しても相談しても不安になったり、ふつうは人に話さないようなことでも私に話してしまったり、暴言を吐いたりする。こういう不安や暴言が、自分を救ってくれるはずの医療関係者に対して現れる多々あるそうだ

3.患者さんが手術を受けたり、急性期の症状が落ち着いたりする

4.2.のことを思い出して「なんてことをしてしまったんだ……」と後悔する、中には思い出して「ぐああああ」みたいに再び混乱する人も

4.の状態になった人のケアが、素人によるメール相談だけでは、どうしても解決できないのだ。

私が乳腺の手術で入院したとき、心理相談員の方が1人ついてくださった。きれいな女性の方だった。先生に、上記のような悩みがあって、素人のままでは限界が出てきたから、放送大学で心理学の勉強とかもしているとお話しした。そして先生からも、有益なお話をお聞かせいただき感謝した。

今の社会情勢、医療情勢を受けて、いろんな不安を抱えている人も多いようで、私へのコンタクトも実はある。

4.の状態になった人へのケアについて、もっと考えておけばよかったと私も反省しているのだが、せめて医療関係者の方に向けられる不安や暴言が、私へのメールやメッセージで少しでも和らぐようにと……難しいだろうな……

「一素人にできることは限られている」という自覚は持ちながら、少しでも患者さんやご家族の心が和らぐようなことが、できるように努力しよう



いいなと思ったら応援しよう!

河野陽炎|田舎の一人プロダクション
いただいたサポートは、ライター志望、フリーランス志望、地方在住で起業を考える皆さんに向けたセミナー運営費用などに使わせていただきます。