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[読書]シグナル:未来学者が教える予測の技術
以下の本を読んだ。VUCA とかDXとか離散的な動きが求められる時代。どういう知識体系で時代をとらえていけばよいか、改めて考えさせられる一冊。
全体像(目次)
冒頭の3章までで未来のトレンドについてどう捉えていけば良いか、4章以降はステップに沿って具体的な手法を学べる。
1 未来学者はこう考える―大きな流れを見出すプロセス
2 空飛ぶ車はなぜ実現しないのか―トレンドとトレンディの違い
3 トレンドをつかむ組織、逃す組織―なぜ任天堂は生き延び、DECは消えたか
4 STEP1 社会の端っこに目を凝らす―「想定外のニューフェース」を探す
5 STEP2 CIPHERを探す―隠れたパターンを発見する
6 STEP3 正しい質問をする―本物のトレンドかどうか見きわめる
7 STEP4 ETAを計算する―今がベストなタイミングかどうか
8 STEP5 シナリオと戦略を考える―「もしAならば、Bせよ」
9 STEP6 行動計画の有効性を確認する―戦略をストレステストにかける
10 人類にとっての意味―未来をリバース・エンジニアリングする
5章 STEP2 CIPHERを探す―隠れたパターンを発見する
闇雲に未来を予測するのではなぬ、CIPHERと呼ばれるフレームワークを活用して考える。
・矛盾 (Contradiction)
・変曲 (Inflection)
・慣行 (Practice)
・工夫 (Hack)
・極端 (Extreme)
・希少 (Rarity)
7章 STEP4 ETAを計算する―今がベストなタイミングかどうか
Estimated Time of Arrival(ETA、到着予定時刻)。
飛行機が目的空港に到着する予定時刻などに使われる用語を、本書のテーマである「予測」に転用している。
新しい技術やビジネスなどがいつ「到着」するのか。タイムマシンモデルなどと、似たような概念と理解しておくと良さそう。
まとめ
VUCAや、DXの時代をどう捉えて、「基本的な考え方」としてどのように自分の中で解釈しておけば良いか。
そういった観点で考えさせられる本でした。