【特別区経験者】2月から受験対策する場合の注意点2選
今回は、2月から受験対策を開始する(再開する)社会人受験生向けの注意点を解説したいと思います。
2月に開始すると、9月の試験に向けて、6~7か月程度の期間を対策に充てることができます。試験対策の期間としては十分な期間といえます。
予備校の多くは2月頃に講座を本格的に運営することからも、わかりますね。
しかし、この期間を「有効に」使って試験対策できた場合は、合格に直結するのですが、そうではない場合は、厳しい結果を迎えることになってしまう危険性があります。
やるべきことは、これまで多くの記事で紹介してきました。
大事なのは、
『何をしないか』を決めて、それを守ることです。
仕事や家事・育児・介護等で忙しい社会人にとって、試験対策としてやるべきことは少なくありません。
そのような時間等の資源が限られた状況では、
『何をするか』以上に、
『何をしないか』
が重要となるわけです。
(つまり、『戦略的』に資源を活用することが必要です)
それでは、
具体的に、何をしてはいけないのでしょうか?
①択一対策ばかりをやりすぎない
特に、受験初回の受験生と、
択一試験で不合格になった受験生は要注意です。
毎日2~3時間、択一試験対策ばかりやって、
5月下旬になって、急いで職務経歴書をつくる、
論文対策が後回し、
という受験生が毎年、一定数いらっしゃいます。
あらゆる予備校が語っているとおり、
特別区経験者の試験で重要なのは、論文対策、そして面接対策です。
(他の社会人経験者・中途採用試験も同様です)
択一試験を確実に突破したい気持ちは分かりますが、
毎日の分量を区切って、計画的に勉強するようにしましょう。
②職務経歴書の作成が面接対策を後回しにする
上記と共通していますが、
この時期に知っておいた方がよいことですので、
重ねて紹介させていただきました。
特別区経験者の試験では、試験前の7月中旬までに職務経歴書を提出して、それから9月の試験を受ける、という仕組みが採られています。
このため、職務経歴書をとりあえず期限に間に合うように作成して、面接対策は、9月の筆記試験後でいいや!
という受験生も、毎年一定数、いらっしゃいます。
このような対応で最終合格する受験生もいますが、
そうではない受験生の方が多いと感じています(感覚値で恐縮です)。
その差は何でしょうか?
私は、「とりあえず」のレベルの違いだと考えています。
「とりあえず」の対策でも、実際の面接を想定して、完成度を高める受験生がいる一方、言葉通りに文字数だけ埋めてしまっている受験生もいます。
表面上は、同じように見えますが、当然、結果は異なるものとなってしまいます。
面接カード自体で合格・不合格が決まるわけではないですが。
面接慣れしている受験生は、面接カードを通じて、面接官に対して、自分に有利な質問をさせるようにするなどの工夫をしています。
このあたりは、新卒時など、これまでの面接試験への取組みによる部分が大きいので、個人差が大きいところといえるでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えは簡単です。
実際の面接を想定して、簡単なものでいいので、質疑応答を準備して、そこから逆算的に(戦略的に)職務経歴書を作成する、です。
特別なことをする必要はありません。
高い確率で最終合格する受験生が行っていることを行えばいいのです。
ここに力を入れないことにより、結果が伴わない受験生が多くいることは是非知っていただき、そうならないように対策をしていただければと願っております。
以上、今回は、2月から受験対策を開始する(再開する)社会人受験生向けの注意点2選を解説してきました。
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