ぽっぺん先生を読み返す⑤
あの結婚とは縁遠そうなぽっぺん先生が、お見合いをした!?
それもとんとん拍子でうまく行って、結納まで!?
ぽっぺん先生シリーズ第五作目、『ぽっぺん先生地獄へようこそ』はそんなところから始まります。
作中の描写を見るにぽっぺん先生は非常にお見合いにむいていないように見えるので、お相手の心がいかに広いのかをしみじみ考えてしまいますね……
でも、何故そんな始まりだったのに、地獄に行くことになってしまうのか?
皆さんは疑問に思うことでしょう。
結納が決まったぽっぺん先生は、住んでいる我が家を見て新婚世帯にはふさわしくない……と改めて思います。
かと言って、まるごと家を立て直すのも一苦労……
そこで思いついたのが、離れを改築すること。
和室の離れは洋館の我が家にはふさわしくなかったんだ……とひとりごちていると、聞こえてくる豆まきの声。
いよいよ迎える福、つまり奥さんを思い頬を綻ばせるぽっぺん先生の視界に影がよぎります。
オランウータンだと思ったぽっぺん先生は影を追いますが、その正体は、鬼三匹。
ぽっぺん先生は鬼に捕らえられ、地獄へと向かうことに……
様々な鬼が登場し、それらに翻弄されるぽっぺん先生。
何故鬼に捕らえられることになったのか?
それは読んでみてのお楽しみです。