長男の一つ下の後輩たち。甲子園2回戦で敗退。敗戦を価値あるものにするには。【高校野球】
長男の一つ下の後輩たちの甲子園への挑戦が終わりました。
長男と寮生活を共に過ごした後輩たちが、去年甲子園へ行けなかった長男の悔しさを果たしてくれました。
感動をくれた後輩たちに感謝しきりです。
しかもチーム一丸となって果たした甲子園1勝。
今年のチームは2年生主体のチームで、部内で様々な葛藤、確執があったのは想像できます。
また、監督が6月下旬に問題指導の指摘を受け解任。
ニュースにもなり、選手間で大きな動揺がありました。
そんな内外から厳しい目が注がれる中、
主将をはじめ控えの三年生たちが2年生軍団を献身的にサポート。
スタメン全て2年生という異例のチームが地方大会で躍進した姿は、地元のテレビ番組でも特集されました。
もちろん、2回戦も甲子園で息子たちと応援に行ってきました。
長男高校は第4試合。
しかしこの日は第1試合から注目カードが続く日。
前売り券は全て完売で満員。
当日券を求めてこられた方は悔しそうにされていました。
息子2人の希望で注目カードの第一試合から観戦。
灼熱のスタンドで50歳初老の体力を削られながら。。
日も落ち始めた第4試合、いよいよ長男高校が登場。
疲れた老体(既にヘロヘロでしたw)に鞭打ってアルプス応援スタンドへ移動。応援席は一杯になりました。
まず驚いたのは先発ピッチャーがエースではなく、この夏まだ1度も登板がない投手だったこと。
結局そのピッチャーが3回までにエラーも重なり複数失点。
打線も1回戦で見せたファーストストライクから積極的に打ちに行く姿勢が見られず、凡打の山を築いていきました。
少し試合に慎重に入りすぎた感は否めませんでした。
ここにきて爆発力のあった2年生軍団に敗戦の恐れみたいなものが芽生え始めていたのかもしれません。
先発ピッチャーの降板を受け、途中から3年生のピッチャーが登板。
長い間ケガで苦労していたあの選手です。⇩
失点した後輩をカバーするために腕を振り、流れを相手に渡しませんでした。NHKの解説者も3年生の彼のピッチングをたたえていました。
本当に頑張りました。
試合は大きく点差をつけられ最終回。
ここで代打にキャプテンが告げられます。
この夏最初で最後、いや、高校野球人生最後の打席。
夢に見た甲子園での一度きりの打席。
観客も野手で唯一甲子園出場した3年生だということを知っているようで、代打の場内アナウンスに球場中が大歓声( ;∀;)。。凄かったです。
「あ~、甲子園ってあったかいな~」と思った瞬間でした。
結果は。
当りはメチャクチャよかったのですがレフト正面のライナー。
苦労して掴んだ甲子園での打席。本当に感動しました。
そして試合終了。
試合後まず僕が思ったのは、先発ピッチャーの事。
背負った先輩達の思い、学校の思い、地域の思い。
途方もないプレッシャーだったでしょう。その中無失点のイニングも作りました。本当によく頑張ったと思います。
僕が親だったら嫌ですもん。
試合後3年生たちの前で泣き崩れていましたが、
3年生がねぎらう姿が心を打ちました。
後輩たちの夏の物語は終わりました。
最後は悔しかったけれども、この2か月の間に起こった夢のドラマに感謝しています。
僕も甲子園を目指した球児でした。
僕の夢もかなった気持ちです。
野球を続けている息子達にも感謝の気持ちで一杯です。
この2年生たちが来年も甲子園出場するには
3年生はこれで引退ですが、2年生は帰郷後すぐに来年のセンバツ甲子園に向けた戦いが待っています。
巷では、来年もこの高校が間違いなく甲子園へ行くと言われていますが、僕はそんなに甘くないと思っています。
まず甲子園に出場した影響で、他校に比べて圧倒的に練習量が足りていません。取材やイベントが多くあるからです。
甲子園での疲労もすぐには取れません。
監督交代の余波はこれから出てくると思っています。
過信も邪魔するでしょう。
周りの眼も厳しくなります。
これから誰がチームの先頭に立つのか。
どうチームを引き締めるのか。
今までの以上の努力を重ねないと甲子園へは帰ってこれないと思います。
がんばってもらいたいです。
来年からは次男の高校野球人生が始まります。
次男は長男高校とは別の強豪校へ進学予定ですが、僕は引き続き長男高校もファンとして応援します!
ネットに書かれた誹謗中傷にがっかり!
その後、ネットを見ると多くの激励の投稿を拝見しました。
本当に心が温まりました
しかし一部、選手、監督に対して誹謗中傷の投稿も。
打たれた投手に対して、エラーした選手に対して、チャンスに凡退した選手に対して、監督采配に対して。
自分が選手の親だったらこれを見てどんな気持ちになるでしょうか。
個人同士であったらまだ許せますが、第三者に晒される高校生に立った気持ちにはなれないのでしょうか。
甲子園出場の可能性が高い学校へ入学することの難しさ。
中学生が親元を離れて寮生活を決断する難しさ。
ご家族の金銭的な苦労。
入学後の熾烈な選手間競争。
毎日の厳しい練習、自分との闘い。
練習試合で結果を出し続けなければならない苦しさ、レギュラー落ちの恐怖。
学校成績不審者は練習すらさせてもらえません。
日々求められる責任ある私生活。洗濯、炊事、掃除、宿題、等々。
そして、
甲子園に出場する難しさ。
甲子園出場校でベンチ入りする難しさ。
甲子園で1勝する難しさ。
そこまでケガなくたどり着く難しさ。
はっきり言って奇跡なんです。
投稿者はこれらの事を理解できていないとしか思えません。
なぜ人としての想像力がはたらかないのでしょうか。
匿名だったら何でも許されるネット社会の行く末を心配します。
最後は残念な内容になってしましましたが、
僕はこれからも球児たちの健闘を心から応援します!
今回はここまで。
読んでいただきありがとうございました!