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野球強豪校でレギュラーになるために立てた計画とは?②

前回までの記事は、野球強豪校でレギュラーになるために立てた計画①と題し、息子に授けた入学前に考えておくべきことを中心に書きました。

今回は、僕が考える入学後にすべきレギュラー奪取の方法を書きたいと思います。

僕は、少年ソフトボール、少年野球の監督・ヘッドコーチを20年以上経験。少年少女ソフトボール指導者免許所持。
息子2人長男→現在は引退。高校は、多くのプロ野球選手を輩出した名門校で1年秋から4番レギュラー。県ベスト4。
次男→中学硬式クラブチームに所属。2年時に投手として上級生のチームに帯同。全国大会ベスト8。全ての試合に先発登板。
息子を含め200名以上の指導経験があります。僕の経験を通じて、野球に携わる方々へ何かお役に立てれば幸いです。



目標は1年生の秋季大会でレギュラーになること

前の記事でも書いていますが、高校最後の夏の大会でレギュラーになることを目標にしていては、最後にはレギュラーになれません。
よって、同学年はもちろん、1学年上の先輩もライバルとして視野に入れてください。

目指すポジションの分析

息子は外野手でしたので、
外野は3つのポジション(レフト、センター、ライト)を10人で争うことになりました。

しかし、1学年上にプロ注目のピッチャーがいて、そのピッチャーはバッティングもエグイ。
よって投手降板後レフトに入ることが予想されました。

ということは残った2つのポジションを10人で争わなければなりません。
レギュラー確立20%。
まあ、部員数75名クラスの高校ですからこれくらいの確立になります。

3年生が在籍している夏までにB(2軍)のレギュラーになること

高校に入学したら、現3年生の最期の夏の大会は目前の時期です。
このころにはほぼ夏のメンバーは決まっているはずです。
春季大会(3月~5月)にベンチ入りしていない3年生は、この時点で引退確定です。実績もありませんし、逆転はほぼ不可能です。

厳しいですが。

この時期のB戦(2軍戦)は、新チームを想定した編成で試合を行います。
秋季大会の新チームでベンチ入りを目指すには、この時期のB戦に必ず出場していなければなりません。

ここから冷静な分析が必要となります。

他の外野手を見て感じたのは、皆足が速いということでした。
比べて息子の走力は普通。。(遅くはないですが、爆速ではない)

ただし、バッティングは勝負できると思ったので、決めた計画は
なるべく早めの練習試合でホームランを打つ(目立つ結果を残す)
ということでした。

狙うべきボール、見逃すべきボールがはっきりした

息子はこれまでの経験で、ホームランが出やすいボールを知っていました。目指す計画がはっきりしたため、打ちに行くべきボールもはっきりします。
要するにホームランにできるボールに集中するということです。
(野球版 ランチェスター戦略)

すると迷いがなくなり、ファーストストライクからフルスイングができるようになり、B戦2試合目で高校通算第1号が打てました。1年生5月でした。

外野守備も工夫

足の速さは並みでしたので、守備範囲はそんなに広くないタイプでした。
よって、息子はいつも深めに守っていました。
後方の打球を消して、バットに当たった瞬間にすべて前進するという戦法です。
肩は強い方でしたので、この計画も当り、捕殺数も増加(助走がつけやすいため投げやすい)。
育成強化指定され、常にB戦に出場する選手になれました。

この結果はチーム内でも話題となりBの試合には常に4番。

そして秋季大会で念願の1年生レギュラーとなり、4番として出場しました。
(結果は県大会4位で終わり、センバツ甲子園の出場はかないませんでした)

もしも自分にセールスポイントが無かったら

セールスポイントなんかないよという選手もいるかもしれません。
その場合は、自分の一つレベルが上にいる選手を抜くことに集中してください。
まず目の前のラバイバルに集中です。
そして一人づつ抜いていくしかありません。
ライバルにないものを見抜き、そこを補う選手になることです。

研究、追及、それと自信

レギュラーになって結果を残す選手は見えないところで研究し、自己と他者の分析をし、それを追及しています。しかも、その行動が自信となります。

せっかく入ることができた野球部です、試合に出る選手となるにはこれらの継続をつづけてもらい、悔いのない高校野球人生を謳歌しましょう!



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