大学4年生、知らないおじさんによく話しかけられます
こんにちは。高校5年生です。
2022年から2023年へと移り変わる年末年始、私が何度も感じたことがあります。それは、「知らないおじさんによく話しかけられるなぁ」です。
街を歩いているとき、ホームで電車を待っているとき、道端で立ち止まってスマホの通知を確認しているとき、知らない人によく声をかけられるのです。それもきまって、父親よりもさらに年上と推察される男性、いわゆる「おじさん」にです。これは、話しかけやすそうな気さくな雰囲気をまとっていると喜んで良いでしょうか?
小さい頃から、年下や同級生には全く人望がない代わりに、年上の方から好かれることが多いのは感じておりました。学校では友達がいないのに祖父母の家に行くと近所のおじさん・おばさんがよく声をかけてくださったり、アルバイト先の大学生とは仲良くならないのにビルの清掃をされているおばさんや警備員のおじさんと話していたりしました。小さい頃は周りの大人の方が気を遣って話を合わせてくれていたのだと思いますが。
中学生、高校生、そして大学生になった今も、年上の方と話す方が得意なところは変わっておりません。小さい頃の「子どもだから話を合わせてあげよう」という気遣いはもちろんなくなりましたが、それでも中高年の方に道を聞かれたり、知らない人に急に話しかけられてしばし雑談をしたりする機会は結構あります。
話しかけられること自体は、時間がないときや急いでいるとき以外は嬉しいです。ただ、最近は応対が上手くできないことが多いです。天気の話を振られたり、道を尋ねられたり、「これからどこに行くの?」と訊かれたりするのは、何を話せば良いか分かるので全く問題なく応対できます。一方、目の前におもむろに歩いてきて学生時代の話(?)を始める人や、自分が今着ている服の説明をいきなりする人、急に自身の兄弟の話をし出す人には上手く応対できませんでした。ちなみにこれらは、年末年始に出会った見知らぬおじさんの例です。私が見てきた中ではなぜか、こうしていきなり自分の話を語り出す人はおじさんばかりなんですよね。若い人でも、私の親世代の人でも、女性でもなく、おじさんなのです。不思議です。
上手く応対できない人に話しかけられたときはいつも、「あ、そうなんですか」「へえ~」「なるほど」を駆使してひたすら相槌を打ち続けます。知らない人なので、身の上話をされても正直「ふーん、そうなんだ」くらいしか感想が浮かばないのです。ただ、ちょうど良いタイミングで離れないと、ずっと話を聞き続けることになります。ホームで話しかけられたときは「電車がきたので失礼します。お話ありがとうございました」と言ってすっと離れます。道端だったら、「すみません、お話ありがたいのですが行くところがあるので……失礼します、ありがとうございます」と言ってさも急いでいるかのように(それほど急いでいなくても)やや早足で離れます。いつかめちゃくちゃ暇だ!という日に話しかけられたら、相手の人が喋るのを終えるまで何分かかるか実験してみたい気もします。数分どころか数十分かかるかもしれません。
最後に、今週出会ったおじさんの話をします。
その日、私はとある商業施設で開催されるお笑い芸人の四千頭身さんのお笑いライブを見に行きました。お笑いライブは1部と2部に分かれておりました。見知らぬおじさんに話しかけられたのは1部を終え、会場を出てしばらく歩いた後でした。Twitterで何か呟いている人はいるかな?とスマホを出し、通行する人の邪魔にならないよう、近くにあった柱の近くに移動したときです。
最初に何と声をかけられたかは忘れてしまいました。何か尋ねられて、顔を上げたらおじさんが目の前に立っておりました。一言二言喋って、「さっき、お笑いライブ(の会場)にいたよね?」「四千頭身好きなの?」と訊かれたのを覚えております。執筆日から4日前のことなので会話のほとんどはうろ覚えですが、「四千頭身好きなんだ、吉本の他の芸人さんは好きじゃないの?」と訊かれたのははっきり記憶しております。「四千頭身さんは吉本じゃないけどなぁ……」と心の中でツッコミつつ、否定したら悪いなと思い、「四千頭身さんだけですね」と答えました。それから色々と訊かれ、質問されてばかりだなと思って私からも「2部も参加されるんですか?」と尋ねました。おじさんは2部は見ないらしく、「もう帰ろうと思ってさ」と言っていました。気さくそうなおじさんだったのですが、最後に「お茶でもどう?」と言われ、洋服を買いに行こうとしていたので「すみません、行くところがあるので……」と断ったとき、急にマスク越しでも分かるほど真顔になって「嫌ってことね」と念押しするみたいに言われたのがすごく怖かったです。おじさんと別れた後も、「あれ、私が悪かったのかなぁ……」と考え直すくらいでした。けれども2部が始まるまで1時間を切っておりましたし、知らない人とお茶を飲むのは抵抗があるので、間違っていなかったと思います。
こんな感じでたま~に後味の良くない人に出会いますが、話しかけてくださる大抵の方は面白い方々です。これからも面白い方に話しかけられたら、noteの記事に書きたいと思います。
以上、「大学4年生、知らないおじさんによく話しかけられます」でした。
最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。
また次の投稿でお会いしましょう!