読書感想文『きょうも誰かが悩んでる_「人生案内」100年分』
こんにちは。高校5年生です。
今朝、授業がなかったので、本を読みました。
『きょうも誰かが悩んでる__「人生案内」100年分』
著者……読売新聞 生活部
発行者……大橋善光
発行……中央公論新社
2015年6月25日 初版発行
皆さんお馴染み、読売新聞の「人生案内」から選ばれた、過去の相談内容が載っている本です。相談内容はもちろんどれも真面目なものですが、生きている年代も年齢も違う相談者の言葉なのに、共感できる点が数え切れないほどあります。1つの相談は3ページほどとコンパクトにまとまっているので、長文を読むのが苦手な方でも、読むスピードがゆっくりの方でも時間を置きながら、置いて行かれることなく読み進められます。目次に相談内容が一言で整理されているので、興味のある相談だけ拾い読みするのもアリです。
私にとって衝撃だったのは、今の時代で悩んでいる人がいることに、昔の人も悩んでいたということ。掲載された日付を見れば私が生まれる前なのに、今日や明日の新聞に掲載されていてもおかしくないような内容の相談がたくさんありました。
興味深いのは、同じような相談でも時代によって回答が変わること。
夫の浮気・不倫の相談について、大正時代は「子どもに悪影響が及ばないようにして、夫が心を入れ替えるのを静かに待ちましょう」という回答だったのに対し、昭和時代に入ると「はっきり親兄弟に話しましょう」「夫への気持ちを改めて考え、気持ちがないなら捨てましょう」のような、自分の人生は自分で決めるといったスタンスに変わっていったのです。
時代の変化とともに、女性の在り方や意識も随分と移り変わっていったんだなということがありありと感じ取れました。
悩みはないのが1番ですが、そうはいかないのが人生。
普段は明るくて悩みなんかこれっぽっちもなさそうな人ほど、誰にも明かせない闇を抱えていたりするもの。「悩みなんてなさそう!」な人ほど、悩んでいる姿を人前で晒しづらくなりますもんね。
自分自身を振り返ってみても、他人から見たら本当にしょうもないことで悩み続けた過去があります。よくここまで生きてこられたなぁ。
今を生かされていることに感謝したくなる、そんな1冊でした。
以上、読書感想文でした。
最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。
次の投稿でまたお会いしましょう!