着火剤
こんにちは。高校5年生です。
私が通う大学では1月に後期の定期試験が実施されます。例年、12月最後の授業で試験範囲や試験の受け方に関する説明を受けるので、ちょうどこの記事を書いている週はどの授業でも説明を受けているところです。
試験前あるあるなのですが、つい10分前くらいに起きたことを本日はお話しします。
ちょっとモヤっとしたことがありました。時系列で書いていきますね。
まず、先程授業が終わりました。この授業が私にとってこの日最後の授業でした。私はあと数行書いたら終わるレポートを終わらせてから帰ろうと思い、母から朝借りてきたノートパソコンを開きました。
すると後ろの席の人に声をかけられました。キャップをかぶった知らない男子学生でした。
「全部、授業出てます?」
質問の意図が分からなかったものの、何となく嫌な予感がして私は質問を濁しました。
「まあ……多分」
多分って何だよ。授業休んだかどうかも分からないのか。心の中でツッコみました。1度も欠席していないことは自分が1番分かっております。
すると彼は、「レジュメ写メらせて欲しいんすよね」と。
やっぱり、とマスクの下で私の表情は曇りました。「ケチケチしないで撮らせてあげれば良いじゃん、この人が単位取れても取れなくても私の成績とは関係ないし、もしかしたら病気で来れなかったのかもしれないじゃん」と思う自分と、「頑張って毎回出席して、どれだけ眠くても起きてちゃんと話を聴いてたのに、その努力を出席していなかった人に取られるみたいで嫌だ、1回も来てなくて板書全くしてないっておかしくない?」と思う自分が喧嘩していました。こういうとき、皆さんはどうしていますか?「いいよいいよ~」って撮らせてあげる方もいらっしゃるのでしょうか。
私はちょっと抵抗があります。というのも中学時代、友達がいなかった私に喋りかけてくれる人は誰もいなかったのですが、テスト前だけやたら話しかけてもらえていたのです。もちろん一言目は「ノート見せて」「課題写させて」。都合よく利用されているだけだと当時も分かっていましたが、断ったらますます孤立すると思って二つ返事で見せていました。見せたところで「あ~ありがと~」と言われて写真撮った後はみんないなくなってしまいます。断る勇気がない自分、都合よく利用されているだけの自分が情けなくて何度も泣いていた覚えがあります。
そんな苦い思い出があるので、私はテスト前に今までとってきたノートやレジュメを見せるのがものすごく嫌です。しかし先程も結局、断ることができませんでした。少しは粘ったのです。「あ、でも私、全然メモできてなくて」と言ったり、まだ授業が終わったばかりで担当の先生が黒板の前にいらっしゃったので「先生に声かけてきたら?まだレジュメ配ってるみたいだよ」と言ったり。しかし「板書してないんですよね~」と返されるなどして断るきっかけができませんでした。すでにパソコンを開いてしまっている私は「ごめん、急ぐから!」と答える道も閉ざされており(パソコンを開いていたから声をかけられたのだと思います)、結局全部のレジュメを渡すことになりました。
彼はレジュメを友達と一緒に全て撮影していたので、おそらく1回も授業に来ていないのだと思います。授業に来ないと教えてもらえない情報も私はレジュメにメモしていたので、レジュメを返して教室を去る彼の後ろ姿を見て、「渡さない方が良かったかなぁ」とモヤモヤしました。
この悔しい気持ちをバネにできるタイプではありませんが、ちゃんと出席して全て話を聴いていた私が単位を落とすのは悔しすぎるので、本日の出来事がやる気に火をつける良い着火剤になったと思って試験勉強、年内から始めます。
以上、「着火剤」でした。
最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。
また次の投稿でお会いしましょう!