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広告振り返り~2021/1月~

 どうせならこれ更新しながら書いてけば月末にはいい感じの広告振り返りが出来てるはずなので、良さげな広告を見つけ次第振り返り記事を更新していこうと考えた。
 芸能人の名前がちょくちょく出てきますが全て敬称は省きます。ご了承ください。

1/17更新:キングスレギオン、おねがい社長、アイアム皇帝を追加
1/28更新:魔剣伝説、アストラテイル、極夜大陸、ブルーオース、キャリアパーク、イエローハット、NERV制式 新型情報端末を追加
2/2更新:13タイトル追加、既存広告にさらに広告を追加、今月のMVPを決定
2/3更新:ビビッドアーミー、極夜大陸の微調整

・パワプロ2020

 新年早々の広告チェックはパワプロという超ビッグネームからスタート。四千頭身とのコラボ広告で、前田健太まで登場しているのだからめちゃくちゃ金がかかってるのでは。
 内容としては普通のコラボ広告だけども、年始特有のビッグタイトル&ビッグキャストで目を引く広告だと思う。
 四千頭身の都築拓紀は遊戯王の公式番組にも出演しているので、今後四千頭身はKONAMI関連の広告で見かける機会も増える可能性も高い。四千頭身ファンはコナミの動向に注目してみるのも悪くないかも。

 四千頭身コラボだけであれば殊更に取り上げるネタでもないかもしれないけども、着目したいのはゲームごとのキャスティング。
 昨年プロスピは石橋貴明とコラボして、コナミ社内のモーションキャプチャー関連の技術をアピールしつつファンに訴求する手法を取っていたのが特徴的である。
 プロスピはプロ野球選手をリアルな等身で描くゲームであるから石橋貴明が登場しても違和感が無いのだ。その上プロスピのメインユーザー層にはおそらく30~50代のとんねるずファン、リアル野球BAN好きも相応にいるだろうから、その意味でも熱いコラボだと言えるだろう。


 対して今回のパワプロコラボはどちらかと言えば若年層に向けた広告なのかなという印象。二週間前に行われたオンラインバトル企画も小学生との対戦企画で、プロスピをやっているユーザー層よりも若い所にも訴求出来ると踏んでいるのではなかろうか。
 ロッチに関してはあまりピンと来てなかったけども、中岡創一は結構ゴールデンのバラエティにも出演してるから小学生~中学生も知ってるところなのかな。コカドケンタロウも『何だコレミステリー』では見かけるし。
 個人的にKONAMIが何故2つも野球ゲームを出してるのかよく分かってなかったんだけども、そもそも狙っている層が違うと考えると納得。今後も豪華な広告がバスバス出てくる事を期待しております。

 と、期待していたらアプリのパワプロでモンストコラボを発表してきたのでKONAMIの手腕に脱帽といった所である。
 芸能人コラボは基本的に「ゲームをやっていないけど野球が好きな人」向きに訴求しているんだろうけども、モンストコラボは「モンストをやっているけどパワプロはやっていないスマホゲー層」に訴求している。これはもうあらゆるライト層に向けてパワプロをプロモーションしているので、かなり勝負をかけに来ている印象。しかも非常に手堅い形で。
 パワプロを知らない人間に対するプロモーション、そして現代のライト層に対するファンサービスとしては限りなく正解に近い印象があり、ここまで的確に広告出来ている例は現代において非常に珍しいと思う。
 しかもよく考えたらアーケード版モンストを昔コナミが出していたんだから、その縁もあってこのコラボはサクッと決まったんじゃないか。そう考えるとコナミのコネクションたるや凄まじいものがあると思う。

・ツイステッドワンダーランド

 自分が1月4日にテレビで見たのはこのCMだったんだけど、実はこの映像の初出自体は昨年9月頃だった事に驚き。正直自分はこういうタイプのゲームにまで詳しくは無いのでさして興味も持っていなかったけども、真面目に見てみるとアニメーションも中々凝っている。
 何よりすごいのがこの広告で、ゲーム本編の画面は出ない、登場人物はジャミルという片方しか分からない、そもそも好評配信中とは言うけど何のアプリか紹介していないという三拍子揃った説明の放棄ぶりである。
 一応自分もこれがゲームだと分かっていたからアニプレックス特有のアニメPVだなあとは思っていたけども、これお正月に流れても一般人の皆様は何も分からなかったんじゃないですか。

 最初期の広告は一応ゲーム画面があるけど、これ以降はアニメだけなんですよ。じゃあ一体何が起こってゲーム画面を出すのをやめたのかっていうのはかなり興味があるでしょう。

 このテレビCMだけでやっていて、他のメディアでの広告がほぼ無い理由は何か? その理由がCMを流すだけでトレンドに上がってしまうほどの話題性である。
 ぶっちゃけあのPVだけ見ると広告として必要な情報はほとんど欠如しているし、ゲームの広告なのにゲーム画面が無いっていうのは黄金の絆(※1)かよって思ったけども別にCMで情報を詰め込む必要は無いのだ。ツイッターでファンが紹介してくれるんだから。
 そしてその結果youtube本編の動画も伸びるんだから、テレビで1発広告流すだけでツイッターでもyoutubeでも広告を流してるようなもんですよ。なんとコスパの良い広告!
 何よりツイッタートレンドに上がるという形で広告すると「皆やってるぞ」感が出てくる。すると流行に乗りたがるライト層が流されてゲームを始める可能性が高まる。ビビッドアーミーみたいに広告を打ちまくって煙たがられるよりもよほど良い広告だという事だ。

 アニプレックスはズルいくらい強いコンテンツが山ほどあって、そのおかげで広告も余裕を持って打てる。横綱相撲ですわ。これらの広告ですら劇場版鬼滅の刃の広告に比べたら全然流れていない事を考えていると、アニプレックスは現代広告界の総理大臣と形容しても良いだろう。
 やっぱり人気がある、ファンの声がデカいってのは正義だよ。このPV戦法もFGOで成功したからやってるんだと思う。FGOなんか30秒のPV一本でどれだけ語ってんのよ。新キャラが出る、既存キャラのストーリーがどう、新キャラと既存キャラの絡みが云々、話題が尽きないよな。みーんな広告がキライ、魔剣伝説死ねとか言いつつFGOやツイステのCMは喜んで見てるんだから嫉妬してしまう。それだけアニプレックスのやり方が上手く、原作が面白いんでしょうね。
 FGOの例を見てか、ツイステはさらに振り切ってテレビCM9割、ネット広告1割以下くらいで攻めている印象がある。
 今後の注目点を挙げるなら、ツイステのテレビ広告を打つだけでツイッターでもトレンド入りする程人気が無くなった時どうするかという所。広告を打つのをきっぱりやめるのか、Twitter広告に戻ってくるのか。要注目。

・ビビッドアーミー

※元ネタの映像は削除済み

 ビビッドアーミーの安定感は実家の離れみたいなもんです。
 冗談はさておき、新年のビビッドアーミーの広告に出ているのはヴァンゆんというyoutuberらしい。自分は知らなかったけどチャンネル登録者数222万人なんだから、現代の流行に乗ってる若人からすると知らない方がジジイ扱いされるタイプの人気者なんだと思います。
 内容としてはヴァンゆんの2人がダンスする、隣にはいつものビビッドアーミーのキャラも動いてる、ゲーム内容はさして分からないといういつものアレです。

 ビビッドアーミーの訳わからんポイントとして、コラボ先が行方不明すぎる事なんだよね。
 範馬刃牙コラボとか誰が立案、決行したんだ。そして何故チャンピオン編集部はこれをやろうと思ったのか。

 少し前からテレビCMを打つ上で後藤真希や江頭2:50、最上もがのような芸能人とコラボしているけど、かつては赤月ゆに、にじさんじとコラボした事もあるし、銀英伝やこち亀みたいな激シブコラボもやった。
 ここまで法則性の無い、イカれたコラボラッシュを続けているのはビビッドアーミーくらいのもんだし、どんなウェブサイトでも広告を出してて、テレビCMも出してる割に実際にゲームをやってる人の話をほとんど聞かないのもビビッドアーミーくらいのもんです。
 他のソシャゲはそれだけ儲けてる上でアニメ広告を打ってるんだから全然分かるじゃないすか。実は魔剣伝説も昨年は毎月億単位で金を稼いでいる(※2)ので、あれだけ広告を打ったって何もおかしくは無い。
 しかしビビッドアーミーは儲けてるかすらよく分からないのに一生広告だけ作り続けてるし、その広告でちゃんと収益が取れてるのかも分からない。広告を出す理由を推測するならあらゆる場所に広告を打ち続ける事で知名度を大幅に上げ、悪評だろうと何だろうとユーザーに名を知られる事が目的なのだろう。けど知られるだけ、悪評を広げるだけで稼ぎにならなくちゃ意味が無いでしょ。

https://news.nicovideo.jp/watch/nw6339925

 例のバナー広告も一度ニコニコニュースでまとめられてたけど、このまとめ記事には無い広告も今やメチャクチャに増えたのでもう一回ニコニコ動画は広告をまとめておいてください。
 これほど過剰に広告を打つ狙いが分からない広告も珍しいので、どなたかビビッドアーミーの広告は何故打てているのか、そしてちゃんと収益を上げられているのか知っている方は情報提供お願いします。自分にはお手上げです。

・ファイナルギア

 これもゲーム画面はチラッとしか映ってないけど、何せ久々に地上波でロボゲーの、しかも3DCGのロボが出てくる広告ですからね。結構嬉しかったです。
 ちょろっとゲーム画面を入れてゲーム内容と広告が乖離しないようにしていて、エヴァコラボもちょっと紹介している、ロボが動くという目を引く要素もある。広告としても充分良い出来でしょう。
 肝心のゲーム本編もちょっと試したけども、いまいち自分の趣味と合いませんでした。結局デモンエクスマキナをやっている。PS2が動いたらAC2AAとか、AC3SLとかやりたい。

 でもやっぱロボゲーの広告となると、どうしてもアーマードコアと比較しちゃうんだよね。決してファイナルギアが悪いという訳では無いけど、ファイナルギアの主役はやっぱり美少女、やっぱりフリフリの衣装なんだなあという事をファイナルギアの本編やってて思わざるを得なかったんですよ。そっちの方が多分売れるんだろうし、そういうもんなんだろうけど。美少女はちゃんと体に密着するタイプのパイロットスーツ着ないんだみたいな所を思ってしまう。配信初期に少しやっただけだから、実は今は配信されてるならすみませんだけども。結局ゲーム本編のロボを指揮する側より、自分が動かして遊ぶ方が好きな辺りから、どうしてもその辺の主義主張が異なる面があるのだと思うし。普段はLive2D系の絵を動かす技術メインなんだろうから3DCGのイブリンの顔がのっぺりしてる印象を受けたり、主役機のホワイトレイヴンの動きもホワイトグリントに比べると軽い印象を受けるなあとか思っても、まあ仕方ないかなあと思ったりもしますよ。それでもロボゲーの広告が地上波に出てくるというだけで自分からしたらめっちゃ嬉しいし。しかしどうしても機械の演出の細かい所が気になってしまう。最初に1回見ただけなら感動で終わったのに、何か気になって20回くらい見返すとやっぱりもうちょっと頑張ってくれないかと思わざるを得ない。こんな事なら公式チャンネルで広告映像を確認しないで、地上波で見た感動の勢いだけで書いてりゃ良かったと思いもしました。それにしてももう一度見たくなる、ここに書きたくなるだけの魅力が確かにこの広告にはある。実際広告という面だけで見たらそこまで悪くないし、こんなにくどくどくどくど書く必要性も全くないと思う。けど書きたくなっちゃったし、とてもツイッターの140字ごときで済ませる気になる広告では無かった。そういう事です。

 要するに、いい広告でした。

・パズル&サバイバル

 上のキャッチコピーに対して脱出方法がマヌケすぎるんだよな。

静かに…
静かに…死にたくなければ声を出すな
逃亡者?それともゾンビ?
——2020年人気SLGモバイルゲーム——
マッチ3×SLG まったく新しいモバイルゲーム
個性あふれる英雄の数々
史上最強の指揮官を召喚
世紀末でゾンビを向い撃て!

 これだけ見たら誤訳があるとはいえまずまずのコピーなのに、広告は牢屋の小さな穴から脱出しようとしたら骨盤をひっかけて脱出失敗しました、ってあまりにもマヌケでしょ。
 そもそもパズル自体3つ揃えないと消えないのに同じ色が2つずつしか無いから詰んでるし、広告ラストには初登場のミニスカ着物女が日本刀を収めるし、一体何を広告したいんだ。
 このゲーム自体が微塵も面白そうな感じがしないのが実に懐かしさのある面白さを持っており、次世代のマフィアシティ、亜流Age of Zというノリで楽しませていただきました。

 特にこの広告だと恐らく無許可でサイレントヒルの三角頭を出してるの相当ガッツがあるよね。
 これ言い逃れ出来ないでしょ……って思ったけど、コナミはサイレントヒルの新作を出す気が無さそうだし、そこまで考えてこの広告は勝手に三角頭を出しているのか。
 ゲーム広告の期待の新人ではあるけど、この辺を突っ込まれたらさっそくコケる可能性が大。​今年はパズル&サバイバルに注目したいが、とりあえず三角頭に関しては落とし前をつける日が近そう。


・ピックアップ(普通に良かった広告&先月見落とした広告)

・宇宙戦艦ニチガス

※本編動画が非公開になっていたのを確認したのでオリコンのプレスリリースに差し替え

 実は先月に完結したシリーズだったんだけども、把握しきれておらず今月紹介になりました。突然youtube君が今月になってepisode.1を広告で出すもんだから……
 1作1分程度という短さながらきちんとニチガスの広告をしている事、ちゃんとしたユーモアがある事から広告ドラマの中では手堅くまとまった一作だと思います。
 個人的にはオオクボヨシトリアンが出てくるepisode.3、episode.5がすき。

・プロジェクトセカイカラフルステージ

 スマホ音ゲーの最高難易度を見せるというプロモーション。意外とこういうのって無くて、何故なら音ゲーの最高難易度とか一般人からしたら意味不明でしかない、むしろドン引きでこんなん出来ないわってレベルだからだと思う。
 biim式を使用する事で譜面の難しさまで分かりやすく解説しているけども、難しすぎない。これが大事で、なんかちょっと頑張れば出来そうだな、あるいは出来る人がそれなりにいて「俺これ余裕なんだがwww」って拡散させる事が出来るくらいの難易度である事が大事。
 もしもこれが2分で2200ノーツ叩かせる曲だったらスーパープレイにはなるけど、「私も出来るかも」で始める人は期待出来ないでしょう。すぐに高難度譜面が出来て楽しめるってのは稼動したてのゲームならではの良さ。


 それにプロセカはおそらくボカロが好きな人向けにアピールしたいのだから、ボカロ好き音ゲーマーを取り込むために「チュウニズムはもっと難しい譜面あるわwww」くらいでプレイを始めてもらいたいというのもあるんじゃなかろうか。
 何だかんだ音ゲーはリリース直後の誰でも最高難易度をクリア出来ます的な期間が一番盛り上がる印象がある。そこから出来ない譜面が増えてくると「出来ない」というストレスで嫌になって辞める層が相当数出てきて、それでも残り続けたやべー連中の為に超高難易度譜面が出てくるようになっているのがいつものサイクル。
 プロセカもセガが絡んでいる以上、数年後は結構な難易度の譜面が降って来るんじゃないですか。

・イエローハット

 踊れるテクノなCMで、結局何が言いたいのかよく分からない感じが結構好き。これ昨年の10月にアップロードされた広告なんすね。
 最近テレビで見かけたけどいい広告だったなあ、と思ったのでピックアップしたけども、これはイエローシティというシリーズらしいのでイエローシティシリーズが好きな方は是非。
 イエローハット自体は車のタイヤ交換だの、オイル交換だのをやる会社だという事を誰もが知っているからこういう攻めた広告が出来るんだろうなと思った。

・キングスレギオン

 EVONYを、パクるな。
 以前からyoutubeで見かけた事があったけどとうとうツイッター広告にも初登場。ピン抜き広告は世に星の数ほどあるけども、EVONYから問題を丸パクリしてやがるのはこいつだけですよ。
 いくら不誠実な広告だとか言ってもね、こうして広告の問題までパクるっちゅうのはどうかと思いますよ。つーか「失敗者続出!」って売り文句すら丸パクリやないの。形式だけパクるのは分かるけど、問題もパクるのはひどい。

  何なら問題だけじゃなくフォントもパクッてるし、これはもう世間が許してくれりゃせんよ。
 ひょっとしてこの広告もEVONYの広告作ってる会社と同じ会社がやってるのだろうか?

・おねがい社長

 いつもの新作で御座います。クオリティが安定して面白いからおねがい社長に関しては見かけたらちゃんと再生する価値があるよ。パターンは毎度一緒だけど、誤字だけは毎回違うからその辺も見どころ。
 おねがい社長は毎回毎回おばさんを助けると10連ガチャを引かせてくれたり、福の神になったりするのは中国特有の儒教思想が絡んでいるのだと最近気が付いた。
 中国では年上の人間を大事にしなさいという教えが深く行き渡っているらしいので、その思想的に考えると若い姉ちゃんを優遇しておばさんをないがしろにしたら失敗し、おばさんを助けたら10連ガチャになるのはそれほどおかしな話では無いのである。
 とはいえおばさんを助けたらそれで自分をいじめた人間に復讐してOKという話にはならん気がしますけどね。 

 なお1月30日に深田えいみコラボが発表され、マジで10連ガチャが引けるらしい。10連ガチャを引いて逆転する広告に惹かれたならやってみては。自分はやってないけど。
 先月までは明日花キララとコラボしてたのに1月~2月は深田えいみなので、来月はまた別のセクシー女優とコラボするのかもしれない。有名セクシー女優をコンプリートするつもりか?
 実際このセクシー女優コラボ路線が続いたという事は先月の明日花キララコラボは相応に成功だったのだろうし、マーケティングとしては結構噛み合っていたのかもしれない。

・アイランドガールズ

 動画広告は見当たらなかったけど上原亜衣とコラボしているという一点だけでおねがい社長の下に置きたくなった。
 やっぱ台湾、中国では日本のセクシー女優が人気というのはどうも本当らしい。日本の声優、日本の女優をガンガン使うけどもゲーム性と広告の方向性はほぼ同じというのが向こうのトレンドなのだろう。
 あとアイランドガールズはコスプレイヤーとコラボしてゲーム中の女性キャラの衣装を着せているらしいので、日本の文化のビジュアルが好きなんでしょうね。そこから出てくる料理は完全な中華テイストなので、日本的な趣味嗜好とは異なってくるけども。

・アイアム皇帝

 アイアム皇帝の広告を見ていると、個人的には王の帰還という感があるんだよね。アイアム皇帝の復活一発目の広告はまさかの壁尻ジャンルへの挑戦であり、Twitter広告に強烈な挑戦状をたたきつけて来た。
 元々宮廷ゲームだったはずなのに今回は牢屋から始まるし、なぜか男と女が狭い牢屋の中に突っ込まれてるし、これもう完全に狙ってますね。
 かつての謀略渦巻く宮廷感がある広告はどこへやら、2021年からは牢屋からの出世路線で攻めるつもりなのだろうか。

 かと思ったらこっちはギャルゲー風味になったりしているし、広告の方向性がよく分からない。
 以前までのアイアム皇帝は女同士の蹴落としあいに主眼を置いた広告ばっかり出してたんだけども、今年からは女性向きの広告をやるよりは純粋に男性向きの広告に切り替えてくるのかもしれない。
 かつてのライバルだった「王に俺はなる」や「日替わり内室」は死んだ臭いけど、覇を争った荒野行動は乃木坂とコラボしてる。アイアム皇帝、お前もアイドルグループとコラボしろ!!

・正伝三国志

 数多くある三国志系ゲームとしてもこのゲームの広告は何故かパズルゲーム路線を走っていくのが特徴的。
 パズドラ感あるゲームをあえて疑似広告でやる必要があるのかは自分はすごく疑問に思っていて、これなら「じゃあ俺パズドラやるわ」になるんじゃないかなあと思っている。
 先述のパズル&サバイバルはパズル要素を見せつつも変なアクション要素を見せてちょっと新しいゲームっぽく見せてるんだけど、これはただただパズドラだからね。消えるルールがよく分からないパズドラ。

 実際このパズドラ系広告に関してはちょっと微妙だと思うんだけど、注目すべきはこの動画を投稿したyoutubeチャンネル。
 このチャンネルには他の広告向け動画も格納されているのがモロ見えなので、まだ見ぬ中国語広告を確認できる。
 広告を見つけたらチャンネルもチェックしてみると良いことがあるかもしれないぞ! というTIPS。

・魔剣伝説

 魔剣伝説、先月の高橋克典コラボで息切れかと思いきやまさかのイースコラボで攻めの姿勢を継続。
 何故イースⅧなのかは分からないけども、下手なゲームでコラボできるタイトルじゃないと思うんだよなあ。魔剣伝説もずいぶんと大物になったもんだよなあ。
 当然ファンの皆様からは嘆きの声が多数見受けられる。先月の荒野行動の乃木坂コラボにしても、剣魂の進撃の巨人コラボにしてもファンの皆様が残念がっていたので、こういう広告で出てきがちなゲームとのコラボって誰も得してないんじゃないか。一応コラボ先は得してるだろうけども、ファン的には複雑な所があるようだ。

 何が面白いって、この動画で魔剣伝説側は「いや俺も充分大物ゲームだが? 俺は高橋克典や伊藤英明とコラボしてるんだが?」的なツラで出てきてる事だよな。
 たかだか1周年のゲームで1987年からシリーズを続けているイースと同等ですよって雰囲気してるのが面白い。コラボ先がすごいだけで本編はそんなに面白いって話聞いた事無いし、自分も実際にプレイした感じ面白くなかったぞ。

 魔剣伝説はyoutube広告で無料400連ガチャを告知し始めたので、いよいよガチャの価値が何なのか分からなくなってきたところがある。
 魔剣伝説が無料100連ガチャを広告し始めた辺りからディスガイアRPGなど他社のゲームも無料でめちゃくちゃガチャを回せる事を後追いで広告し始めていたけど、この調子で魔剣伝説に引っ張られて無料ガチャの量が増えていくのだろうか。
 そもそもガチャの価値がデフレしてくると最終的にはゲームの寿命が縮むだけというか、結局皆が400連引いた分さらにガチャをやらないといけない無間地獄に陥るだけだと思うのだが。
 まあ何にせよ、ソシャゲにおけるガチャの価値のデフレがどこまで進むのかはよくよく注視していきたい。

・NERV制式 新型情報端末(遠隔)説明会

 純粋に良い広告。
 伝えるべき情報を伝え、コラボ先の雰囲気を壊さず、演出はカッコいい。こういうので良いんだよこういうので。エヴァというIPを充分に活かし、この時計自体も伝えるってのは中々出来ませんよ。
 悲しむべきはこの広告の出るタイミングが悪かった事。
 本来はエヴァ新作の劇場版と一緒にこの広告が出て、一気に注目されて、時計自体ももっと売れていたのではないだろうか。それがエヴァ新作の公開延期によって少し存在が浮いてしまったのである。そう考えると件の疫病騒ぎはもったいない。
 それでも現代の良心とも言える広告なので、是非一回は視聴して頂きたい。

・蒼藍の誓い-ブルーオース-

 昨年にリリースされたゲームの中では艦これACとモロ同じ雰囲気からセガと揉めたのかと思いきや、断固対応するとか何とかなって結局ナアナアでここまで生存してきた艦これ系ゲームの一翼。
 当然世界観は艦これとは全くの別物なので、こうして今回ライザのアトリエとコラボして別ゲーのキャラが海の上を走る光景が見られるようになった。
 結局こういうコラボは艦これはやっていない印象があるので、実際どれだけセールス面に関わっているかは興味がある所ではある。コーエーは中華のパクリチックなゲームとコラボした事でセガとの関係性はどうなるのか、本当にこれは大丈夫なのかとが外野が心配してみるけど、余計なお世話でしょうね。

 セガもソシャゲの評価は芳しくなく、アケゲーもクロノレガリアだのソウルリバースだのとメチャクチャしてくれたのでもうちょっと頑張ってくれよと思っているんだけど、実際艦これ自体はDMMの借り物だからコラボの方針とかはそっち任せなんでしょうね。艦これだと他ゲーのキャラが出ると浮きそうだからコラボしない方が正解だと思います。
 つーか個人的にセガのコラボ=サ終の予兆みたいな雰囲気を感じざるを得ないからあんまコラボしない方が喜ばしいかも、とも思ってしまう。コードオブジョーカーが終わる直前にもソニックがいたし、クロノレガリアが終わる直前にもソニックがいたし、三国志大戦カードゲームには京極院沙夜がいたし……
 セガのコラボは、危険。

・極夜大陸:メテオの彼方

 先月予想した通り、というか全く当たり前のようにeyougameはこの実在しないゲームの動画広告を出してきやがりました。いつものアレです。ゲーム発表時のご祝儀と一緒。

 しかしeyougameはこういう超スタイリッシュアクションみたいな雰囲気がある映像作りが上手いと思う。
 実際操作する事を意識していないアクションやカメラワークが出来るのがこういう映像作りの強みと言えるかもしれない。強みに数えて良いのか知らんけど。

 かと思ったらこんなニコ動みたいな広告を今更やる辺りeyougameの茶目っ気が見られる。
 この広告に関しては縦向きMMOらしく縦向き画面になっているのは好印象。そういう細かい気づかいをせずに横画面にしちゃう広告は結構ありますからね。魔剣伝説とか極夜大陸とか。

 あとどうしても突っ込みたかった点として、明らかにこの広告の構図って同社が一昨年に出したゲームのキャラ選択の構図とダブってるんすよ。

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 ルミナスフォレストってゲームなんですけど、これマジでほぼ一緒じゃない??
 自社のゲームから構図をパクるってどういう事なんだ! 他社からパクってくるよか良いけど!
 まあ何にせよ極夜大陸は普段のeyouのパターンで行くと来月には姿を消す可能性が非常に高いので、もし好きなら今のうちにガッツリ見ておく事をおすすめします。

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 しかし極夜大陸は1月末にとんでもない爆弾を引っ提げてやってきた。
 
突然公園に目隠しをされ縛り上げられる女性、そのまま逃げだす男性陣、それを引いた視線で見つめる通行人、「これが、君の求める放置ゲーム!! 放置系最強勇者MMORPG」というコピーに、右下にこっそり書いてある「※CM上の演出です」。
 一体何を思ってこの広告を出してきたのか分からないというのは中々無い経験で、久々に中華広告の底力を見せつけて来たなと圧倒されてしまった。コメント欄の荒れぶりも併せてみるとその圧力は他の中華広告と比べても一段上であり、明らかに異質を放っている広告だと言える。
 何よりヤバいのはこれでプレイヤーが増える気もしない事。ここまで無為を極めた広告が出来るというのはもはや一芸であり、こんな広告がコンプライアンスの厳格な現代に投入された事に感動すら覚えた。
 1月屈指の傑作広告。

 ちなみに元ツイートは残っているが、動画だけ停止された事を2月3日で確認した。ちゃんと文句をTwitter本社に伝えればメディアの停止は行ってくれるようである。
 自分はスクショしか残していなかったけども、やっぱり動画で残せるなら動画で残して魚拓しておくべきだったなあと思っている。こういうのの動画記録ってどうやるんだろう。

・アストラ・テイル~愛と絆の物語~

 横スクロールアクションMMOとかいう結局やる事同じなんだろうな、いやそれはメイプルストーリーなのでは? 的な雰囲気の漂う新作広告。
 時間が無限にあるならこういう広告の元ネタ漁りも逐次やっていきたいんだけども、中々この辺のゲームを全部やろうとすると時間がかかるわ、面白い所に行くまでに時間がかかるわでつらい。
 後は横スクロールアクションみたいな広告も見かけたけど、正直あんまり目立った広告ではないかなあ、とスルー気味だった。

 ……かと思ってたら「うしおととら」とコラボしててたまげてしまった。
 何でこう海外ゲームは有名IPと積極的にコラボしまくれるんだろうか? と思ったときに出てくる理由の一つは資本力なんだけど、それと同時にオリジナル作品が多いという事も挙げられるんじゃなかろうか。
 最近の日本ソシャゲはオリジナル作品よりは何かしらの有名IPの名を借りたソシャゲが多数であり、下手に有名IPとコラボすると原作の雰囲気を壊してしまうという問題点が露骨に出てくる。
 またオリジナル作品でも何年も続けているとこれまた下手にコラボしづらくなってしまうという所もあり、それが如実に出たのが先述の艦これはライザとコラボしないけどブルーオースはコラボしてしまおう的な所じゃないだろうか。
 あとはお国柄的に日本人はそういうコラボに厳しいけどアジア圏ではコラボしても怒るファンが少ないのかもとか、やっぱりコラボ代に対して収益が見込めないのかなとか色々思うけども、自分は予想しか出来ません。
 何にせよこの中華系ゲームの日本コラボラッシュは当分続くのかなという印象。

・キャリアパーク

 現代屈指のクソ広告というか、不快感で言ったらアコムプロミスに並ぶよねこの辺の就活系広告は。
 個人的に広告に求めている物は「優れた情報の伝達」「非日常的な誤字」「笑えるパロディ」なので、こういう現実臭のキツ過ぎる広告は個人的に取り上げるのを意図的に避けている所もある。
 しかしここまで「自己分析」なる物を延々と連ねられると、本当にホラー感があるから一周して面白いよね、という事で取り上げてみた。実際一番多い就活の不合格理由って学歴が足りないか経験が足りない、もしくは面接が下手か顔がブサイクだったかじゃないの。自分は面接が下手で学歴も経験も無いのでどぶ漁りです。

・超次元彼女:神姫放置の幻想楽園

 ピン抜きから超高速育成のイメージ図、謎の徒競走や戦闘画面まで、あらゆる謎の広告要素を詰め合わせた欲張りセット。さながら広告界のリニアモーターカーであり、「結局何を言いたいのか分からないよ」という突っ込みすら置き去りにするスピード感に惚れた。
 これまでも超次元彼女の広告自体は認識していたし、ただ他の二番煎じ的なピン抜きをしているなという印象しか無かっただけにこの広告はかなり衝撃的だった。

 爽快感すら覚えるほどの素早い場面転換と様々なゲーム映像を素早く垂れ流す広告スタイルが今後流行するかは分からないが、少なくともただピン抜きをしているだけよりは見ていて面白そうだと感じるし、これだけ色々出来ますよという主張にも取れる(本当にこんな色々なゲームが出来るかは知らんけど)。
 これがyoutubeにおけるフラッシュカットの登場のような広告界のパイオニアになるのか、はたまた超次元彼女がやっただけの一発屋になるのか。それを判断するのは今後の売り上げだけである。

・商人放浪記~あきんどの成り上がり道

 とうとう現れてしまったおねがい社長のパクりである。何ならこの広告の内容すらお願い社長のパクリで、ブタ(主人公)が乞食に転生し、乞食が謎の「美女札」などのアイテムを使って店を作り、自分を虐げた店主に逆襲するってのはもうまんまおねがい社長の流れじゃん。
 その上おねがい社長が面白いと感じる要素だった突然10連ガチャを引くくだりとか、★5スーパーカーや50億資金のくだりは中途半端にパクっていないので純粋にパンチ不足の広告になっているのも見どころ。
 「こういう話の流れなら面白いんだろ」と上っ面だけパクってみて、実際にウケている定番のポイントは外している辺りは良心の呵責に襲われたのか、はたまた話の流れだけなぞっておけばウケるだろうと思ったのかは分からない。

 ただ商人放浪記が秀逸なのは、パクリ先がツイッターのコピペを取ってみる辺りだと思う。
 このコピペは毎月の給料が税金だの家賃だのに飛んでくというどこかで見たことがあるようなストーリー、コピペだけども、これを広告のネタにしてしまおうというのは意外にも無かったのではないだろうか。
 とにかくストーリーを剽窃する事に関してはあまり良いとは言えないが、その貰ってくるストーリーにかなり見境が無い事に関しては見どころがあると言える。案外来月くらいにはメチャクチャ面白い広告を叩きつけてくる可能性があるので、広告フリークは商人放浪記も要チェックだ。

・異境伝説 -麒麟の翼-

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 要するにこういう事です。
 
タイトルからして魔剣伝説の二番手を狙いたそうな雰囲気がするが、魔剣伝説から広告をパクるのではなく日本産のキャラをパクるという形で広告を仕掛けて来た。
 実際最近の魔剣伝説の何百連ガチャ系の広告を最初からパクるのはかなりキツイだろうからこういう所をパクって来たんだと思う。一応魔剣伝説は利益を上げてからさらに利益を取る為に400連ガチャをするのであって、利益も無いのに最初から何百連もガチャを配るのはよほど面白いか、原作がよほど人気かじゃないとつらいのだろう。

 その他の異境伝説の見どころとしては、こういう壮大な世界観を歩けるぜ!っていうタイプの広告を出している事。多分こういう世界観を自由自在に歩ける事は無いんだろうけども、まあまあ雰囲気は出ている。
 実は最近、この「風景タイプ」の広告が結構増えてきている印象がある。

 こういう壮大でなんかすごい感じの雰囲気を出すだけ出す事で期待感を抱かせたいのだろう。
 こういう広告にしもしゲーム中にこの映像が無くても「え、イメージですけど?」でゴリ押せるし、無理に隠し10連ガチャだの400連ガチャだの言わなくて済む。その上閲覧者にもそれほどイヤな印象を与えなくて済むという考えなのだろう。
 しかしイヤな印象を与えないという事は翻って「ただのきれいな映像」になりかねない。そしてこういう風景の広告はすべからく何の関心ももたらさない、ただTLを流れていくだけの無意味な映像になってしまっているのだ。
 これではゲームのタイトルを周知する事は出来ても、そこからじゃあやってみようかなとか、ちょっと面白いかもと思わせる事も出来ない。嫌われない広告を作るという事は、同時に興味関心を惹起できる良い広告にもなれないという事でもあるのだと感じた。

・バンバンウサギ

 いわゆる詐欺広告というのは世に山ほどあるけども、バンバンウサギは遊べるハードを詐欺るという離れ業をやってのけているのが印象深い。
 この広告ではニンテンドースイッチでゲームを遊んでいるけども、実際にニンテンドーストアで確認したらバンバンウサギはストアに並んでいない。つまりこれはスイッチの画面にゲームのプレイ動画をはめ込んだだけであり、スイッチで遊べるという盛大な詐欺をしでかしているのが特徴的だ。
 こんなところで詐欺をしても何一つ得が無いのに見栄えを良くしたいという魂胆でこういう広告を作成して放映してくる辺りが実に剛毅。

 実際こうしてちゃんとゲーム画面を映した広告を作ってはいるけど、冒頭の棒人間が飛び回るシーンは多分いらないので広告自体がちょっと盛りたいという欲求があるのだろう。
 バンバンウサギ公式ツイッターのフォロワー数は2月2日0時現在145人と非常に少ないので、割とこの広告を見られる期間も短いかもしれない。あまり話題にならない原因は何となくどこかで見たことのあるアクションを何となくやっている感が拭えないからだろうか。
 スイッチの画面にプレイ動画をはめ込んだ広告が自分に一番刺さっている時点で「そういうハクスラ系のゲームは他にもあるよね」という感想に広告が負けてしまっているのかもしれない。

・三国志グローバル

 コーエーの三国志覇道に影響されたのかと思う程真っ当に面白そうな広告である。
 まあゲームの広告なんか事前登録段階なら何とでも言えるものだし、デベロッパーはあの魔剣伝説を生みだした4399なのでこんな壮大な戦争が発生するかはあまり期待が出来ないというのが本音だ。
 実際こうしてちょっと面白そうな広告を作る才能はある気がするし、面白そうな広告だけで魔剣伝説はユーザーを増やしたのだからやはり広告はバカにならない。

 こういうちょっと面白そうな映像を作りつつも字幕がおかしかったり、噂では冒頭の映像が映画『三国志 three kingdoms』の流用らしかったりという辺りがまさに4399クオリティと言えるだろう。
 個人的には剣魂の広告のBGMに削除氏の楽曲『天火明命』を無断使用していたって話はマジの無法だと思ったけども、今回も映画から映像を流用しているらしい話から著作権に中指立てて生きてるのは間違いない。
 4399の暴挙はいつまで続くのか。

・BeautyPlus

 邪魔なものを消して「いいね!」を増やしましょう!』って言いながら隣にいる友人らしき人物を消すんじゃないよ。
 このあとの映像では美術館らしき場所で後ろにある絵を消すという暴挙もやっているけども、その後は背景の車を消すとか、一般人を消すとかまだ分かる用途になっているのも面白い。
 結局最初のフックとして一番強いのが隣にいる友人を消す事であったと考えると、この映像順は正解だったと言えるだろう。

・アカパンナイト

 見た目はイロモノだが結構しっかりとした広告で、フックとなるキャッチコピー、おじさんが動くアニメーションからゲーム画面に移りどんなゲームかを紹介するという王道の広告。
 この広告を見ているだけで3Dで動くローグライクゲームかなあと分かるし、実際ちょっと面白そうだよね。
 著作権を無視したり人を木に縛り上げたりする広告を見るだけじゃなくて、こういうちゃんとした広告だけになったら一番良いだろう。人間は過激な表現を求め続けるのでこういうちゃんとした広告は埋もれてしまいがち。ちゃんと良い広告を見かけたら拡散して、ダウンロードもしようね。
 佳作。

・個人的1月準MVP

 今月は26種もの広告を取り上げたので、個人的に良いと感じた広告が多かった豊作月だったと言える。
 MVPとして1タイトルだけ紹介するのを通例としようと思っていたけども、今月はタイトルが多かったので特別に2タイトル程準MVPを出したい。

・パワプロアプリ

 KONAMIという大企業の資本力を活かし、よりゲームを流行させるために必要な場所に必要なだけ広告を打っている手腕は自分がコナミのファンである事を差し引いても優れた広告だと思った。
 日本のゲーム会社も色々コラボしたり、テレビCMを打ったりしているのは分かるが、中でも今回のパワプロ、プロスピ含めた野球ゲームのプロモーションはコナミの野球ゲーム全体を大きく盛り上げようという意志を感じる物だった。
 アプリ版プロスピ、アプリ版パワプロ、家庭用パワプロ。以上3タイトルを盛り上げる上で細かにコラボ先を変え、訴求方法も少し変えている丁寧な広告スタイルは秀逸である。
 パワプロ以外にも桃鉄を陣内智則、マヂカルラブリーとコラボして広告してみたり、遊戯王もMr.シャチホコなどを軸に盛り上げたりと芸能人の起用が上手な印象を受ける。今後ともコラボを活かしたプロモーションに期待したい。

・極夜大陸:メテオの彼方

 極夜大陸は実写広告路線の内容がかなりイカれており、もはや何を主張したいのか分からんという辺りが実に牧歌的で良い。
 本来こういう物を見たいがために自分が広告を漁っていたんだなあと原点回帰させてくれるような広告で、単純に突っ込みながら笑って見られる広告として秀逸だと思う。
 CG映像の方も割合見ていて面白い方だけども、やっぱ実写の方が強いので今後もちまちま作ってくれないかなあ、と期待している。

・個人的1月MVP

 今月のMVPはNERV制式 新型情報端末(遠隔)説明会

 ちょっと今月はあまりにもドギツイ、しかもパクリみたいな広告があまりにも多かった印象がある。FFからキャラをパクった異境伝説、スイッチに動画をはめ込んだバンバンウサギ、広告同士で内容をパクりあう商人放浪記だのレギオンナイトだの、輪にかけてひどい広告を笑う風潮が強くなりすぎた印象があるのだ。
 先月はまだ独自の広告路線とか、乃木坂コラボとかで評価していたからこそ変な広告である「魔剣伝説」が一番いいとなったんだけども、皆してイロモノだのパクリだの詐欺だのやってたらちゃんとした広告を評価したくなってしまった。
 多分中国本土の春節に合わせてリリースしたいタイトルが結構あって、その影響で中華から日本へとゲームが多数輸入、それに合わせて広告も大量輸入と来たのだろう。今月は見ごたえある広告が多かったからこそ、変な日本語やパクリなどの凶器攻撃よりも真っ当なストレートパンチがぐさっと刺さった格好になる。
 閲覧している皆様も、もし暇なら全部広告を閲覧してみてほしい、自分にとっては箸にも棒にもかからない広告も、見ている方にとっては唯一無二の素晴らしい広告になるかもしれない。

・注釈

※1 黄金の絆:ジャレコがWiiで発売した開発費4億のクソゲー。名古屋城のシャチホコを映すだけ、全身金色に塗った男女が抱き合うだけという斬新な広告を打っており、ゲーム本編の画面は全く映されない。
 これだけでなくゲーム画面をあまり映さない広告というのは出来が粗悪な事が多い印象がある。今時の例で言えば魔剣伝説もゲーム画面を映さない広告の亜種のような物でしょ。

※2 実は魔剣伝説も昨年は毎月億単位で稼いでる:ソースは以下のリンク。丼勘定なので当てにはならないが、実際誰かが課金してるのは間違いないらしい。

 下手なソシャゲよりも魔剣伝説の方が稼いでいるので、売上予測のセルランで不人気を煽っていると魔剣伝説以下の烙印を押されかねない。
 ゲームの特性もあるだろうけど、1月5日に確認した感じオクトパストラベラーとかシャドウバースとかよりも売り上げの高いゲームなんだよなあ。
 広告界のメジャータイトル「マフィアシティ」に至っては昨年10億単位で月に稼いでる事もあったし、何なら荒野行動は2020年1月に83億稼いでますからね。オタクから一般人までどんなに広告うざいとほざいても、うざい広告の原作は下手なゲーム、下手な商品よりも儲けている


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