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広告振り返り~2022年9月編~

・ラストフォート:サバイバル

 ラストフォートの基地作り広告も何となくパターンが読めてきましたよ。寝床を作る→地下田畑を作る→水脈を掘り当てる→その他施設を作るという流れがテンプレになっている。
 8月では初めて見たこともあって素直に見ていたけど、さすがに2ヶ月目になると奇妙な点が気になってくる。具体的には地下で田畑をやっても太陽光が入らないからモヤシくらいしか出来ないんじゃないかとか、そもそも酸素をどこから取り入れるのかとか、そういう所ですね。
 まあそれを言い始めると最初の轢かれそうな少年を助けるシーンにしても危ないし、大体田畑から作物が生えるまでの時間を考えたら30秒の広告であるにしても相当端折ったなとか、色々思う所はあります。そんなのをいちいち考えるもんじゃないですけどね。

 赤ん坊を連れて逃げ出す夫婦の話。夫の働きぶりが光る。
 地下に行く手段がエレベーターなのはちょっと不安ですね。エレベーターなんて扉がある行き来可能な手段の場合、上からゾンビがやってきそうで……
 実際に赤ん坊を連れた奥さんと一緒にゾンビから逃げるとなると非常に苦しい旅路になると思われるが、ここまで手際よく第二の住処を作れるのであれば全く困らないでしょう。これもこれで相当なろう系広告に属するなあ。

 でもこの広告を見ていると、ゾンビ側が単に目が節穴過ぎる説はある。そんな床に取り付けられた木の板切れ一枚くらいぶち破ってくれよ!
 その後の展開もどこからか地上の水を引っ張ってくる、どこからか電気を通した上に植物が成長できる程度の光量を確保する、どこからかベッドやテレビも生やすと、途端にご都合主義感が強くなってくる。まあ、テレビやベッドが生えるのは他のラストフォートの広告でもありがちな話なんだけど。
 「地下水脈から水を取ってくる」パートをカットするだけでここまで印象が変わるもんかとビックリしています。

 この映像を見ても、やっぱりラストフォートのゾンビは他のゾンビゲー広告と比較して群を抜いて目が節穴である事は明らかである。Age of Zのゾンビだったら二人とも死んで「FAIL」が出てるよ。
 そもそもゾンビなんて死人である時点で大した知性は持ちえないだろうし、リアルにゾンビ災害が起きてもどうせこんなもんだよ、という楽観論を感じます。もうちょっとゾンビ側がやる気を出してほしいです。

 ちょっと捻った広告としては、サメに追われるところから始まる広告もある。サメから泳いで逃げ切れるのもすごいし、カメラが切り替わるといつの間にか地形が完全に切り替わっているのもすごい。一瞬本気で混乱出来る広告。
 それにしても、サメがいようがゾンビがいようが基地は絶対に安全なのがラストフォートの面白い所だね。たまには基地にゾンビが襲来する様なパターンもありそうなもんだけど。

 何故か地面に落ちているリンゴを拾って植えて、リンゴを栽培する広告。こんな最初から草葉がいっぱい生えている所にリンゴを植えても大きくならないんじゃないかと心配になるが、別にそんなことはない。そもそも地下でこんなに栽培出来ている点を先に突っ込めという事だろうか。
 それにしてもラストフォートのゾンビは根性が無いね。そんな鉄の柵なんかぶち破ってくれよ!

 ビーチバレーをしていたらゾンビに襲われたので、基地を作って生き残る。
 ゾンビだと名乗るなら膝でちょっと蹴られたくらいで吹っ飛ばされるようなヤワな鍛え方はしないで欲しいってもんです。銃で撃っても死なないくらいタフな死体が襲ってくるからゾンビは怖いんでしょうよ!
 地上で人間を見失って所在ない様子のゾンビもみなその場でダンスを踊っているようで、あまりにも覇気が無い。これだからラストフォート世代のゾンビは……

 この映像に関してはどういう状況か分からないというか、さっさとマンホールの中に入っちまえよと思ってしまいます。
 柵を立ててゾンビに侵入されないようにしていて耐えていたのかもしれないが、それにしてもこれだけ大群でゾンビが来ていてこんな網一枚ぶち破れないのかと思ってしまいます。がんばれよ!

 高所から落下してピンピンしたまま基地を作れる人間が登場。こんな人物ならゾンビと素手で渡り合えそうですよ。
 最初のシェルターは寝床と炊飯所しか無いのはちょっとリアルだが、リアルにしたせいで水分補給はどうしたのか、そもそもその辺に生えているキノコを食って大丈夫なのと別の疑問が出てきてしまっている。
 まあそんな事を気にしている暇では無いか。一応「Grilled Mushrooms」とあるので、マッシュルームが生えているっぽいのだが。

 あまりにも大規模なシェルター広告。
 こんなデカい鋼の扉をいちいち開閉するエネルギーも大変だろうし、こんな大規模な設備を作ったのもすごい。ゾンビ災害からある程度日が経った後の世界ですかね?

 親子が基地を作る広告。子供もキビキビ働いてお母さんを助けんかい!
 この広告に関しては出入り口が屋根で潰れているおかげで比較的ゾンビの無能感が薄れているが、それにしても母親一人で大変である。無償の愛を表現した広告なのか?

 このちょっと凝った映像広告を見るに、なんかまだ見ぬ広告がまだまだありそうなんだよなあ。
 とはいえTwitter上で放映されていない広告もまあまああった気がするので、今後の発掘なり何なりを待ちましょう。

 ケリーのビジュアルは結構好き。
 しかしTwitter広告にしては出血が派手な映像である。こんなに血を出さなくても……

 キャラ紹介広告だが、藤原千尋はステサバに出て来た七海っぽくないですか? とはいえ日本刀を持ったサムライ女子高生というアイデア自体は割とありがちな話か……
 そもそも全部どこかで見たことあるよねみたいな話になりそうだし、この話はこの辺にしておきましょうか。

 鴉の目玉から始まるオープニングは一見して超オシャレな演出だが、この演出もアーマードコア3のオープニングのパクリじゃないの! えらいマニアックな所をパクって……
 アーマードコア3も初出は2002年のゲームであるから、20年前のゲームからパクってきているらしい。もうこの指摘をしている時点でジジイ丸出しですよ。

・パズル&サバイバル

 パズル&サバイバルも秋口に入ってから動きが活発になって参りました。いつもの失敗からの「オゥノゥ!!」は伝統芸の粋。
 冒頭のゾンビウィルスに感染したっぽい蚊を潰すくだりは必要だったのでしょうか。女性の背中に引っ付いた蚊を潰すだけじゃなく、背中に蚊の体液をグリグリとなすりつけ広げる行為はビンタされて然るべきだ。

 珍しくパズルを成功して終わるパターン。黒幕らしい白塗りの男が登場するが、今後も登場するのかは分かりません。
 この世界の人間達は2×3マスのパズル程度ならクリア出来るようだが、これが2×5マスになったり、3×3マスになったら途端に出来なくなってしまうようである。まあ掛け算も7の段から暗記が難しくなる事を考えると、9マス以上のパズルはちょっと難し過ぎるかもしれない。
 でもどこかの広告で2×3のパズルですら失敗している人はいた気がするし、やっぱり頭を使うってのは難しい。頭突きでゾンビを倒すくらいの脳筋力が必要。

 とか書いていたら、1×4のパズルすら正解出来ない大バカ者が出てきてしまった。こんなんじゃ日常生活も危なそうだぁ。
 そのくせ新しい女を探しに行くパズルは逐一正解していくし、性欲でしかこの人間は動いていないんじゃないか。冒頭では自分の命惜しさにビンタしてきた女性を生贄に差し出すし、しかもパズルが出来ないロクデナシである。こんな奴は失敗広告に出演出来る事すら恵まれているでしょう。

・ジャックポットワールド

 あまりにも胡散臭いオンラインカジノ? の広告。もう見るからにダウンロードしたくねえなあ、と思いながら動画を見ていたら、うっすらと画面右下に「ゲーム内のコインが本物のお金ではありません」と書いてある。
 つまりスロットを遊べるけども別に金をもらえるってもんでも無い、というのが実情だろうか。天下のapp storeでダウンロードできるアプリだし、そりゃそうだ。
 「12,000,000コインを無料受取」とあっても「現金をお渡し」とは書いていないし……という言い逃れにも見えるが、それなら動画中に「賞金確定」と書くのは相当悪い気がする。久々に直球派の悪い広告でした。

 パチスロ特有のクソほどうるさい広告も完備。これだけで良かったんじゃないかな。

・アニマルレボルトバトルシミュレーター

 何このゲテモノゲームは……
 ターミネーターモササウルスという謎のキメラと10匹のティラノサウルスが戦って全員倒せるかな? と聞かれても「知らんがな」という話にしかなりません。あまりにもしょうもないんだけど、こういうシンプルなしょうもなさを自分は待っていたのかもしれません。
 久々に素直に笑える広告でした。

 アニマルレボルトバトルシミュレーターと言いつつも、初月からストーンゴーレムという全く動物では無いモンスターを紹介するセンスに感動しました。
 色々デコった上で戦わせる対象も象やキリン、ブタの群れなのも訳が分からなくて好きですね。「誰が勝者になるか当ててみてください!」って、普通の人は人生でストーンゴーレムをサバンナに突っ込むような妄想をしないんよ。

 この広告に至ってはもうBGMの著作権もメチャクチャだよ。
 勢いで笑かしてくるタイプとしてはまーじで好きな広告んだよな。日本語のミス、絵面、無断利用の音楽、ゲーム同様にキメラじみたカオス広告を垂れ流してくるのがアニマルレボルトバトルシミュレーターのすごい所だぜ。
 これくらい雑な広告も最近は見かけなかったなあ。何だか懐かしくなってくる広告だぁ。

・猫とスープ

 かわいい系の新作広告。Twitterでは動物人気が高いのでこれなら文句は言われないだろう、と思いきや普通に批判のリプだらけで草。広告説明文の「ストレスは一節なし」で総突っ込みが入ってる印象です。
 現代人は動物のかわいさよりも広告のストレスが勝るもんらしい。正直な話では無料200連ガチャ広告よりもこの広告の方がマシかなあと思っていたんだけど、そもそも広告自体この世から消滅させてほしい派の方が多いのか。
 流れる広告の妥協案の中ではこの上なく良い方だと思うんですけど。

・極道大豪商

 豪商列伝を思わせるタイトルだが、内容はマフィアシティとおねがい社長の良い所どりみたいな広告。
 この広告が出たひと月前、8月頃に大阪王将の話があったので、あながちこの広告が盛っているクソ店舗にならなかったのも笑える(笑えない)ポイント。現実ではナメクジがいたから蜘蛛でもマシな方だったってとんでもない話だよ。
 字幕も無く、まくしたてるように自動音声が流れるタイプの広告なので割と見づらいです。

 まるでマフィアシティみたいな広告だぁ。
 音を出してみると『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』の承太郎のオラオララッシュみたいな声が聞こえる。ゲームからボイスをぶっこ抜いて使ったのだろうか?

・Idle office tycoon

 まるでおねがい社長みたいだぁ。多分8月にも登場したIdle Lumber Empireの亜種かな。
 せっかく富豪が投資してくれたのに、やる事が車の購入だの家の購入だの私利私欲にまみれた奴であるせいで破産してしまう。こう見てみると、おねがい社長の主人公はちゃんと投資してもらったら企業を発展させようと努力するだけマシだったのかもしれない。

 こいついつも車と家を買って破産してるな。
 絵面は違うがやっている事は全く一緒。学ばない奴だよ。

 カルーセル広告でも破滅オチが全部一緒じゃないの。
 カルーセルを使うならオチは流石に変えた方が良かったというか、1つくらいイメージPVでも入れておけば良かったのでは……

 一応別パターンもあるが、トイレに個室は二つだけだし、台詞はどれもこれもガバガバだし、いかにも海外広告というスタイルである。しれっとパックマンの死亡時の音を使ってるしな。
 メッセージの面白さだけはいっちょ前な気がするんだけどな。怒った時に「あなたが欲しい ドライブミーアウェイ」ってどういう話なんだ。
 drive me awayで調べると「追い払う、退散させる」という意味らしいので多分原文は「もう頭に来た、会社辞めるわ」くらいの意味合いに見えるが、変に機械翻訳を突っ込まれているので本当の言わんとしている事はよく分かりません。

・マフィアコネクト

 あのeyougameの新作はマフィアコネクトというマフィアが会社を経営するゲームだった。マフィアシティよりもポップな絵面で、可愛らしい内容に仕上がっています。
 本番は10月ですが、9月時点でちゃんと事前登録系の広告を打っている。エライ。

 ゲーム本編っぽい映像もこのタイミングで公開はされていた。
 一体何をするゲームなのかはよく分からないですけど……

 こうしてド派手な演出を見ていると楽しそうなんだけど、ゲーム本編のプレイ動画を調べてみるとパズルゲームなんだよなあ。
 スキルを使っても3D映像がグリグリ動くような演出も無く、結果としては嘘広告寄りにはなる。とはいえこれ、配信前の広告なのでウソとカテゴリ出来なかった広告なんすよね。
 配信される前ならどんなイメージ映像を流しても良いというシュレーディンガーの猫広告は広告の常套手段になりつつあるなあと感じます。配信後はすぐに嘘がバレるので、シンプルな映像広告になっていく例が多く感じる。

・無期冥途

 リリース前の広告としてはこんなのもある。雰囲気だけは素晴らしくて、内容が拍子抜けしているとガッカリゲー扱いされる例としては直近だとメメントモリがありましたね……
 単純にカッコいい映像や面白そうなゲーム風映像は作れても、実際に期待通りのゲームを作るってのは難しいんだなあと思わざるを得ません。
 ゲーム画面を見せる広告はガッカリゲー扱いこそされない物の、ゲーム内容にそんなに動きが無い場合は広告映えしないんだよなあ。でも広告を打つためにゲームを作る訳じゃないし。難しいもんです。

 マジで雰囲気は良い感じというか、かなり自分の癖に刺さる感じなんですけどね。
 ソシャゲはいちいち負担がデカすぎるので中々掛け持ちがツラいし、何ならソシャゲの負担が大きいから家庭用ゲームを最近やらないまである。別にソシャゲも面白いから良いんですけどね。

・勝利の女神:NIKKE

 そんなイメージ映像ばかりの事前登録予告広告の中で、比較的ゲーム内映像を見せているのがNIKKE。本作はケツがスゴイ揺れるシューティングゲームという事で、新しいジャンルのゲームは比較的広告映えしますよね。
 そう考えてみると、一つくらい新しいシステムを用意して広告映えさせるってのは優秀な手法だなあと思います。むしろそんな中で、ありきたりな中身しか無い商品をいかに買わせるかってのも広告の腕の見せ所なのかもしれないが。

 途中まで映像を見る分にはハードSFみたいなんだよなあ。突然美少女がゾロゾロ出てくる辺りでソシャゲだと分かるんですけども。
 というかふと思ったんだけど、アジア圏から来るソシャゲってなんでいつも未来の世界で人類が滅びかけてたり、謎のアンドロイドが襲ってきたりするのだろうか。それを言い出すと何故日本のゲームはどの偉人も女になるのかという事を突っ込まれておしまいなのだろうが……

・Echocalypse -緋紅の神約-

 10月に大暴れしていたエコカリプスが9月より行っていた広告。コスプレイヤーに登場キャラの衣装を着せるパターンは他の広告でもやりがちですね。
 意外と普通過ぎてびっくりしました。10月はかなりはっちゃけてたんだなあと思います。

・アース:リバイバル

 典型的な美麗映像広告だが、グラフィックの良さは中々目を見張るものがある。
 一見リアル系の映像に見えて突然巨大なイノシシが襲い掛かってくるし、お供の犬は火球を発射して攻撃するんだからめちゃくちゃフィクションな感じがする。ここまで頑張ってリアルな感じの映像を出していたのに、何故最後の最後で犬が火の弾を発射してしまったのか……

 この映像だけ見ている分にはモンスターがたくさん出てくるジュラシックパークみたいな雰囲気を感じるんですが、実際どんなゲームだったんでしょうね。

 そう思ってyoutubeで動画を調べてみたら、なんだか普通に面白そうなゲームじゃないの。
 最近は美麗CGを推すばっかりの偽広告みたいなのが多いので、本当にちゃんとしたゲームらしき映像が出てくるとそれだけで高評価になってしまう。とんでもない時代になったもんです。

 そんな時代だからわざわざ「実機プレイ」という但し書きを入れているのかもしれないが、偽ゲーム広告も「実機プレイ」の五文字に準ずる文言は入れられるので有効なアピールにはならない。
 本物のゲームが本当に遊べる画面ですという事をアピールする手段が待たれます。とはいえ、これが本リリース後には放置MMOになってましたみたいなどんでん返しをされたら本当に俺は広告を信じられなくなってしまうが……

 このゲーム、なんと2023年にリリースされるらしいので続報を待ちましょう。
 僕は普通にやりたいです。

・ノフランド物語

 コスプレ広告なんだけど、ちょいちょいリゼロのレムが混じっているのは良いのだろうか??
 広告に他社の版権キャラが混じっていようが大した話題にもならない時代になったので、大騒ぎになっている印象はありませんけど。逆にパクっても大騒ぎにならないのであれば、もっと割り切ってパクりまくる広告が出てきても不思議じゃないんだよなあ。

 実写広告もあります。
 「ノフランドの妖精みたいに可愛く育って欲しかった」って相当ひどい言い草だよ。ウザイと言われてもしょうがない。

 なんだこのBGM!?
 よく分からん歌に合わせてダンスする広告自体はそれなりに出ているが、この曲は特に印象に残る内容だ。ゲーム内でこのBGMが使われているとしたらさすがに面白いんだよなあ。
 ゲーム内で使われてなかったとしてもこの曲を選ぶセンスがすごいよ。是非音を出して見たい広告。

・モリノファンタジー

 クソゲーパトロール猫、4399から案件を貰う。
 それでも広告を「クソ広告」と言うのは変わらないし、こうしてTwitter上でも擦られるくらいには真面目に案件をしている。クソ広告まとめYoutuberがクソ広告になってしまった。現代におけるミイラ取りがミイラ案件です。
 もはや広告を打つ側もクソ広告と侮蔑されるのを承知の上で広告映像を提供しているんだからプライドもへったくれも無い。まあプライドがあったらこんなに偽広告を打てないという話もあります。

 案件動画本編を見ていると、いつもの動画に比べるとキレが無い。とはいえ結構真面目にゲームを紹介しているので、我こそはクソ広告を作っていますと自負する企業は依頼しても良いんじゃないですか。
 自らクソですと言われてしまうと広告視聴を趣味とする人間としてはちょっと冷めてしまう所はありますが、そんな残念感を吹っ飛ばすくらいの自信はあるんでしょう。
 とはいえ昨年の剣魂とかを超えるようなインパクトは無かった印象はある。アレは真のクソだからさすがに自らクソですとは形容出来ないレベルなのかもしれないが。

 それにしても、切り抜き広告の中でここを切り抜いてくるセンスはすごいよ。もっと切り抜くべきところがあったのでは。
 多分モンスターを紹介する所を切り抜きたかったのだろうが、それにしてもこんな紹介で良いのだろうか。広告にしている時点で良いんでしょうけど。

 ちなみに案件動画はgamewith所属のYoutuberにも投げており、「しろ」という人の案件動画もあります。この切り抜きもtwitter広告があったけど、大人しく案件動画でフルを見た方が良いなと思うくらいの内容です。
 縦画面のMMOというのは魔剣伝説や星の勇者たちという先達がいる中で縦画面MMOを褒めている辺りに「案件」を感じるけども、この新しい魔剣伝説を18分も広告として紹介し続けているのはエラいよ。
 「放置系MMOを手動で遊ぶ」という点に関してウソをつくなと思う方もいらっしゃるかもしれないが、実際こういう放置MMOを手動で遊ぶ場面っていうのはPvPとかだと割とあるのでウソじゃないのも実際にやらないと分からないポイントなんですよね。
 星モンシステムに関してはどうだか知らないけども、実際仲間を従えるシステムというのは放置MMOでもあったと言えばあったのでそんなに新しくは無い気はする。とはいえガチャが緩めな面を見せておくのは流石だし、放置ゲームのガチャって得てしてレアが出る確率に関しては緩めな印象はあるんだよな。限界突破やら育成をし始めると大変という所で課金を絞りに来ている物です。
 とりあえず18分の紹介映像をずっと見ていた感じ、結局はいつもの放置MMOなのでは? という感想は否めませんでした。ただそれも一度放置MMOをプレイしないと分からないので、未だにやったことが無いですという方は放置MMO童貞をどこかで捨てておくと良いでしょう。放置MMOは稼働日からダラダラ遊ぶのが一番良いので、放置MMO臭い配信前広告を見かけたら速攻でDLする事をオススメします。

 くんひろというyoutuberにも広告を依頼。この方は割と普通寄りのオタク系youtuberであり、ゲームオンリーって感じではない。
 もちろんゲーム実況を行ってもいるが、ゲーム以外にもコミケだの、アニメ語りだの、そういうコンテンツが多い。

 ちゅうにーというyoutuberにまで案件を依頼している。初動が大事とは思うけど、ここまでyoutuberによる紹介映像をメインに据えているのは初の試みに見えるんだよなあ。
 これまでの4399ではもっと声優推しをしていた気がするんだけど、声優よりインフルエンサーの方が広告効果があると踏んだんでしょうか。クソゲーパトロール猫に関しては確かにシャープな目の付け所なんだけど、そこ以外はどこまで効果があるのか疑問が残る。
 まあ、もしも効果があるなら4399の広告戦略にyoutuber連打というレパートリーが追加されるでしょう。4399の次回作にご期待ください。

 他には跳兎というyoutuberもいた。
 ひたすらキャラメイクをする広告はもう鉄板だけど、4399系にしては中々可愛らしいモデルじゃないの。

 ゆんみというyoutuberにも案件を……って、えらい数のyoutuberに案件を投げてないか?
 傾向を見てみると広告嫌いのオタクに向けたyoutuberとしてパト猫を、正統派のゲーム系視聴者向けにしろ、オタクに向けてくんひろ、女性youtuberファンにゆんみなどを起用、という形でかなり幅広い視聴者層に訴求しているようだ。この周到さはさすがに好印象。
 本気でyoutuberを用いた広告をやりたいならこれくらいジャンルを散らした上で、youtubeに投稿した動画の切り抜き広告をこれだけ大規模にやっていくような執念が必要だと踏んだのでしょう。流石にかつて広告で一世を風靡した魔剣伝説の生みの親、広告への力の入れ方が合理的だ。
 何となくオタクに人気そうだからVtuberを起用する、何となく一般人を呼びたいからって芸能人を呼ぶ、というような雰囲気でやっている広告とはひと味違うね。

 魔剣伝説時代から蓄積した超定番パターン、声優インタビュー広告ももちろん完備。
 和氣あず未が「全サーバー1位」と言うのもこの広告くらいのもんでしょう。

 竹達彩奈編。
 いかにもゲームがリリースされたような話ばかりしているが、この広告内に使用されている映像に関してはイメージだし、チーム戦においても欠かせないから多くのプレイヤーに選ばれているというのも相当イマジナリーなお話じゃないか。
 この映像内の砲士がやっている射撃もなんだかガンダムSEED系列の射撃を思い出させるが、それもまた色合いだけの話なのであまり適当は言えない。

 ギルゴン役の榊原さんの広告です。
 ギルゴンが一番人気になると踏んでいるというか、ポケモンで言うピカチュウポジションになってほしいと思っているのかな。そんなに人気度が高いようには見えないんですけども。

 満島真之介という俳優さんを起用したコラボ広告も打っている。全然知らなかったんだけど、この方も大物俳優みたいですね。
 どういうコネで海外ゲームは有名俳優を連れてきているのかマジで疑問だぁ。何にせよyoutuberだけでなく有名俳優コラボ、声優のネームバリューなど、あらゆる側面から訴求を仕掛けていく周到ぶりは見習うべきかもしれません。
 そこまで広告をして収支が見合っているのかは分かりませんけど……

 ロケット団の前口上をパクるのは中々センスがありますよ。シンプルなポケモンオマージュとしてエバーテイルがいて、It`s Pikachu!! をパクったのがスーパーウィザードがいるんだけど、まだパクられていないロケット団に目をつけたのは中々目ざとい。
 この調子でいくとポケモンのネタは広告界隈で骨までしゃぶられそうだなあと思いました。

 砲士という新職業を紹介しているが、新職業もへったくれも新作ゲームではないのか!?
 よく分からんゲームです。

 デデモンだのベアゴンだのガルゴンだの、新しいモンスターを大量に出しているように見えてアピールしている事は星5乗騎が強くて無双って話と一緒。
 どんなにポケモン風を装ってみてもアピールの仕方が一緒だからポケモンとは似て非なるゲームの話になってしまうんだなあ。

 まあ星モンという存在を出しているという事は露骨にポケモンを意識しているんだろうけど、それにしても美少女化したり、人間化したりする辺りでポケモンの元ネタパワーを信用しきれていない感じがある。
 そもそもポケモンを信じ、広告で全力オマージュして成功したのがエバーテイルだと考えると、やっぱりモリノファンタジーなどその類の広告はポケモンに完璧に乗っかるのはやはり恐かったのではないか。
 そりゃ訴訟されるリスクを考えると迂闊にポケモンモドキをやるのが恐いのは間違いないんですけどね。

 ちなみにモリノファンタジーのモンスターにどんな連中がいるのかは上の動画を見ておくと良いでしょう。
 何でこう海外ソシャゲの「モンスター」ってイマイチ魅力を感じないのだろうか。単に自分が日本製モンスターを見慣れ過ぎなのかもしれないけども、どこかで見たようなデザインばっかりに感じてしまうんだよな。
 モンスターデザインのオリジナリティ、カッコ良さというのはどこに出てくるのだろうか。10周程度見返した感想として、なんとなくデザインにまとまりが無いように思う所、トゲトゲしていれば強そうに見えるだろうという存在意味が分からないトゲトゲ、目がデカすぎてかわいい寄りにしたいのかカッコいい寄りにしたいのかよく分からない所辺りなのかなあ。
 「ロアセロン」というモンスターに関しては王道のドラゴンをなぞっているので見た目が良いように思える。一応は。

 親の顔よりも見たなろう系物語だ……
 伝説のニマ大剣という装備をドロップして逆転するくだりだけ見ると神ゲーに見えるが、この広告を見ていると絶対にそんなことはないんだろうなと思ってしまいます。悲しい。
 あとこの最後に倒してるドラゴンはグラビモスじゃないですかね?? 土に潜ってないからセーフって事?

 そんなモリノファンタジー、5年の歳月をかけたと言うけどもその文句は魔剣伝説がすでに通過した道なんだよな。
 何にせよ魔剣伝説の正統後継者として、どれだけ広告を出すか今後に要注目です。

・魔塔転生:タフガイへの挑戦状

 プロレスラー、武藤敬司を採用した広告からスタートした魔塔転生であるが、こんなアイドルみたいな方々を起用した広告もしれっとスタートしている辺りがめざとい。
 しかしこの方々の中でも、天使軍所属の人は全員プロレスラーなんですよね。プロレスには明るくなかったので調べるまで分からなかったんだけど、白川未奈、向後桃、レディ・Cの三名は全員プロレスラーです。
 逆に悪魔軍の月城まゆ、森咲智美、竹内花の三名は全員グラドル関連なので、天使と悪魔で異なる所属の人を起用した広告になっているのは細かくて良いなあと思いました。そもそも6人も女性グラドル、レスラーを起用している時点でかなり金がかかっているんだけど、ちゃんとアイドルを起用した上で知っている人が見れば面白いように仕上げているのは職人技ですよ。
 魔塔転生はセンスの良い広告が多い気がするから好きです。

 かと思ったらこんなバラエティみたいな広告映像もリリースしているのが面白すぎる。何だこれ??
 それで「タフガイに相応しい性格」と言うテーマに対して出した結論が「時と場合に応じてキャラチェンジするタイプ」って何だよ。それは普通にTPOをわきまえた社会人じゃねえか!

 ちなみに本編は全部youtube上で見られるので、是非youtubeで見てください。この深夜二時にやってそうなバラエティ番組感がたまらねえぜ。
 全員女優名ではなく天使や悪魔の名前で話し合いをしているのが最高の番組なんだよね。これを全部見たら君も広告のタフガイだ!!

 魔塔転生はなんと魔剣伝説における伝説の装備、爆炎神龍セットを大々的に広告しているのも特徴。
 広告を真面目にみていない人にも知られている伝説の装備をパクるとは中々に度胸がある話だが、魔剣伝説側としても爆炎神龍セットをパクられたからと言って異議申し立てを行うのは難しいだろう。なんせアレ広告限定装備だし。
 キレられなさそうな広告界隈の定番ネタを敏感にパクっていく度胸は凄いね。

 無双する主人公側ではなく敵側に視点が移るのは、なろう系でもよくある話ですね。
 ただ、これを広告でやるのは中々ないですよ。ちゃんとゲーム内で獲得出来るレア武器やら、ギフトコードの話を押さえているので広告としての機能性もあります。

 ステージ紹介広告。雰囲気だけはやたら良いな?
 言っちゃえばオシャレなイメージボードに文字を載せただけなんだろうけど、それだけでワクワクを掻き立てられてしまうのはオタクの想像力の強さが悪いよ。
 想像の余地の作り方が上手い。変なボイスなんか入れなくて良いんだよなあ……

 ツイッター版もあるが、こちらも中々想像を掻き立てる、楽しそうな映像です。
 画面左下にある文字を読むと、「広告は参考用で、実際のゲーム内容に準じます」と書いてある。……つまりどういう事なんですか?

 キャラメイク広告。実際にこんな細かくキャラメイク出来るのでしょうか。
 このアバターはあまりタフガイには見えない軟派な見てくれである。

 魔剣伝説リスペクターらしく、声優紹介広告もある。
 インタビュー要素は無い。そこまではパクっていないんですね。

 世界観PVもクサい感じのファンタジーで中々味がある。
 全体的に広告のセンスが良いなあと思います。ロジカルに攻める古豪モリノファンタジーと、センスの良さで攻勢をかける魔塔転生の対比が映える9月でした。

・放置少女

 放置少女は今田美桜という女優だかグラビアアイドルを起用したTVCMを打ったらしい。よくやりますね……
 内容としては至っていつもの放置少女。来年の正月も有名芸能人を起用した放置少女をお待ちしております。

 ちなみにこんな記者会見までやっていたらしい。放置少女は本当にこの行動力がどこからやってくるのかよく分からないよ。
 この微妙な記者会見の雰囲気というか、記者陣の笑い声などが入っていないのがちょっと寂しいよ。今田さんが入ってきた時に拍手でもあった方がよかったのでは。

 さらにちなみにの豆知識を書くと、なんと放置少女、Re:バースというカードゲームにも参戦しました。
 一体どれくらい強いのかと思って調べてみたら、直近の大会での優勝報告も多数見受けられます。デュエリストの皆さんは買ってみてはいかがでしょうか。
 俺も記念に買っちゃおうかな。近所のショップだと売ってなかったから認知が遅れてしまったんだけど、ちょっと探しに行こうかしら。

・Youtube

 平成フラミンゴというYoutuberを紹介する広告。聞いた事無かったんですけども、なんとチャンネル登録者319万人ですって。魔剣伝説のチャンネル登録者数が2022年10月12日時点で476人なので、魔剣伝説の公式チャンネルの約6700倍ものインフルエンサーパワーを持っている事になる。すごいわね。

 くれいじーまぐねっとというyoutuberも広告に登場。こちらもチャンネル登録者数は180万人、おねがい社長の公式youtubeチャンネル登録者が66人である事を考えると、おねがい社長の約27200倍ものチャンネル登録者が存在する超大型チャンネルです。
 広告まとめnote常連ゲームの公式youtubeチャンネルと比較すれば何でも大型チャンネルになってしまう。これって新しいトリビアになりませんかね。

 コムドットの広告もリリースしているけど、やっぱりこの人たちはTwitterだと特に評判が悪いように見える。とはいえ先述の2ユニットと比べると話題性自体は取れているようですね。
 自分はどうもYoutuberというモノがはじめしゃちょーやHIKAKIN周りで止まっているので、Youtuber関連の批評は難しい。今時の若者は今回Twitterで広告化された3グループがベストだとYoutube Japanが考えたんでしょう。
 そもそもショート動画文化もTiktok系なので、そういう文化により慣れ親しんでいる10代に人気のあるYoutuber、つまり自分が知らないようなグループが担当している方が自然な気もする。正直この3グループの何が良いのか分からない所はありますが、それを言い始めると老人の始まりなので今度真面目に見てみようかと思います。

 オタクの皆様向けの広告はこれ。ストリーマー同士の交流戦の告知みたいですね。
 Twitterではこっちの方がウケが良さそうだが、何だかんだshorts広告と同じくらいの拡散具合。Twitterには普通のyoutuberファンも結構いるのか、単にオタクが広告嫌い過ぎなだけなのかは分かりません。

 9月の大ニュースと言えば、なんとYoutubeは9月より動画再生前に挟まる飛ばせない広告を最大11連続で垂れ流すシステムのテストを始めたようです。
 ようやく広告を見る為にYoutubeを見ている層の重要性が分かって来たなぁ、と感動しきりのこの神11連広告神システム。全部6秒の広告でも1分6秒間も広告を見られるし、もし5分のジョモタン×11連広告なんて始まった日には55分も進研ゼミみたいな飛ばせない広告を見られる未来も近いでしょう。これはもうYoutubeは自分のような広告ウォッチャーにもっと広告を見て頂きたいという親切なアップデートに他なりません。
 もう皆様も、そろそろ広告と和解した方がいいですよ。新しい生活様式として、広告を見る為にYoutubeアプリを起動し、広告を見終わったらアプリを落とすような生活が推奨されていくでしょう。願わくば今後のアップデートで気に入った広告は自由にシェア出来る機能、またリンクを取得すれば何度でも広告を見返せる機能をつけてくだされば、広告閲覧サイトとして過去最高の出来になると思います。ファイト!

・クッキーラン:キングダム

 クッキーラン:キングダムはおそらくコラボ先としては最強級のBTSを持ち出して広告に起用してきた。
 天下のBTSともなればたった6秒演者の顔を出すだけで3500RTも余裕だし、パワーカードをコスト順通りに出せば勝てるミットレンジみたいな安定感がありますよ。
 そもそもクッキーランも昨年9月にリリースした時からまともな広告ばかりやっていましたからね。リスクを少なく勝つには最強のアイドルとコラボすれば良い、という広告の王道を見事に突っ走りました。
 本番は10月から。

 BTS本人が出てこない予告広告ですらこの拡散力だもんな。
 やっぱり広告って中身より起用する芸人次第なんじゃねえか……??

・Splatoonナワバリクイズ

 広告を見るやきそば、ついにトレインビジョンを取り上げてしまう……
 
JR東日本限定のお話だが、電車内で見られるCGアニメのクイズです。スプラトゥーンが発売される9月9日の4日前、9月5日から番組を開始。JR東日本にお世話になっている方は毎日見ているんじゃないですか。

 それまではマリオのクイズをやっていたんだけども、結構演出が凝っていたので見ていて飽きない代物だったんですよね。基本的にはマリオが問題に挑戦してルイージを救出するんだけども、時々マリオが一度間違えたり、何なら三択に間違え続けてルイージが溶岩に落ちる回もある。
 単純なクイズ番組ながら演出に色々工夫をしているのが任天堂らしいというか、見ていて楽しい内容だった。この番組の後は必ず任天堂のゲームの広告が入るので、トレインビジョンをしばしば見ている方は自然と任天堂の新作も知る事が出来るというカラクリ。よく出来ていますよ。

 splatoon3がリリースしたタイミングでスプラ3のクイズ番組に切り替えた事によってどこまで広告効果をもたらしたかは分からないが、何にせよスプラ3は発売後3日で345万本という売り上げを達成したんだからすごいよ。
 60秒チャレンジ! ルイージを救え!!』は2年間放映していたらしいが、スプラ3に関しては1年程度擦るんですかね。基本的にはマリオの方がウケが良さそうというか、ルイージを救えの方が見ていて飽きない仕組みがあった分好みでした。
 とはいえスプラ3の広告に関しても、クイズの答えをゲームシステムの色塗りで表現しているのは秀逸なアイデアなんだよなあ。何にせよ任天堂の電車内広告を見たい方は任天堂の特集ページをご覧ください。任天堂は広告ファンにも優しい素晴らしい企業だなあ……

・ピッコマ

 ピッコマの漫画広告の中でも一際引きの強い作品があるな、と思って見たら北斗の拳でした。名作漫画は違うな……
 「一九九X年 世界は核の炎につつまれた!!」って、とんでもなく秀逸な出だしですよ。最初の一ページ目で読者の心をグイッとつかみつつ、世界観をしっかりと伝えている。
 色褪せない名作なので、まだ北斗の拳を読んだことが無いなら読んでおいた方が良いですよ。ピッコマで待つのがシャクなら、ブックオフとかで買って来ればいいと思います。

・TENTIAL

 Twitter上でマットレスを売ろうとしている広告。まるでテレビショッピングみたいな内容をガッツリTwitterでやっているのは中々新鮮な気がする。
 しかしこのマットレスで卵を挟んで座っちゃうってくだりだけは踏襲しているのが良いですね。テレビショッピングでもよくやる手口だし、クッションや布団類の柔らかさをアピールするには「卵が割れない!」というのが定番ネタなんでしょう。

 凝っている卵落とし系テレビショッピングだと卵を落とした後に割って卵焼きを作っているような物もあった気がするんだけど、youtubeに残っている映像だと夢グループが強すぎるんだよな。
 テレビショッピングも変な地上波の番組よりは面白いというか、深夜四時とかにやってるテレビショッピングは独特の面白さがあるので、深夜アニメを見終わった後に暇なら是非4時まで起きて深夜のテレビショッピングウォッチングを楽しんでください。マジでオススメです。

・就活情報発犬

 キャリアパークがリリースした24年卒の方向けの就活、インターン情報を発信する犬。とりあえず書きたい事は、いくら注目を引きたいからって就活関連のサービスで「バイトを3回以上飛んだことがある?」という質問から始めるのは飛ばし過ぎじゃないですかって話だ。
 このカルーセル広告のオチとして出てくるのが「あなたの適職はデザイナー!」という話なんだけど、これは本職デザイナーに怒られるんじゃないの。デザイナーこそコミュ強というか、クライアントの望みのデザインを聞き出す、折衷案や妥協案を提案する能力が要求されるのでは、と思ってしまう。
 まあデザイナーはエアプなのでこれ以上この広告には文句を言わないけど、いかにも話題になりそうな質問を最初に持って来た割には拡散されていないのが悲しいなあと思いました。それくらい人々が広告に対する付き合い方を覚えてきているんだと思うんですけども。

・セゾンゲーミングカード

 何でもゲーミングってつければ良いもんじゃないのでは??
 ただクレジットカードの機能としては真面目な物で、ゲーミングコインというポイントを溜めてゲームの周辺機器やPOSAカードに引き換えを行える、ゲームオタク向けのクレジットカードサービスらしい。
 なるほどそういう層にクレジットカード会社がアプローチしにいくのは合理的に見えるが、果たしてどこまで需要が出来るかは今後次第か。多分新規層の開拓を狙いつつも、オタクの二枚目、三枚目のクレカ需要を狙っている気がするんだけども。

 おいおい、ゲーミングという割に光らないのかよ! と思った皆様に補足しておくと、デジタル上ではちゃんと虹色に光ってくれるみたいです。
 そりゃゲーミングを名乗るなら光らないと始まらねえよなぁ。物理カード自体もホログラムでキラキラ光る要素があるらしいので、しっかり光らせているのも好印象。光らせるメリットはよく分からないけど、光らないよりは光った方が良いよな。
 光らないクレカを持っている友達に差をつけろ!

・荒野行動

 荒野行動ははたらく細胞とコラボ。随分前のアニメの印象だったけど、第一期は四年前、第二期は去年のアニメだったんですね。話題の移り変わりが激し過ぎると言いますか、「リコリコ最高~!」とか言ってたオタクが九月には「水星の魔女最高~!」になってるんだからもうついてけないよ。まあ、広告を真面目に見ていない層は魔剣伝説と魔塔転生の差が分からないだろうし、多分そういうもんです。アニメ好きも良いもんだ。
 それにしてもリコリコはいかにも荒野行動向きだと思うんですけど、どうなんでしょうね。もうコラボ打診中で、案外来年くらいにリコリコのコラボ広告が放映されているのだろうか。期待して待ちましょう。

 実写広告も変わらずリリース。
 魚が大量に出てくる描写のフワッと作った感じが好みの一本です。その中からしれっと着ぐるみの魚を登場させる違和感の無さもすごい。

 チーム戦で1人残された人はつらいのう。
 今回の演者は全体的に新顔が多い気がする。いつまでもゆうとを擦ってはいられないからしょうがないね。

 荒野行動と野球を結びつけるのは強引過ぎないか?
 ホームベースに戻る時だけ妙に空模様が曇り気味なのも印象的。撮影のタイミング的に一番最後だったのかな。

・最強でんでん

 でんでんが穴を掘って最強になっていく広告。何故突然穴を掘り始めたかは知らないけど、多分新ジャンルの開拓でしょう。ザ・アンツやらトップウォーが通った道ですけどね。
 地味に凝っている面として、下向きに穴を掘る際のモーションとして掘削機に乗っているでんでんのグラフィックが登場している点は細かい仕事をやるなあと思いました。低予算で済ませたいなら別にでんでんのグラフィックはそのままで下方向に移動させればいいのに、わざわざ下方向に向かうでんでんを作成しているのがあまりにも律義。
 それ以外の内容に関してはあまり工夫が無いが、でんでん特有の失敗なく確実に成功する広告のテイストに関しては健在。失敗しない広告という個性はそのままに頑張っている。

・ザ・アンツ

 キノコ生い茂る地下で起こるアリ同士の戦争を描いた広告。アリにハサミが生える、アリが火の弾を発射して他のアリを撃退する、それくらいでリアルじゃないと突っ込む方はもういませんね。
 このキノコの地下帝国編は割と好きなんだけど、キノコだけでなくカニやトカゲもたくさん歩いているのが印象的。カニが歩いている所から察するに海や川がそばにある、多湿な地下なのだろうか?
 地味にマリオのジャンプ音を使っているのも見逃せない。

・Fishdom

 ガーデンスケイプに並ぶ広告 †原初の三神†、FishdomがTwitter広告に参戦。ちなみに個人的に広告 †原初の三神† はFishdom、ガーデンスケイプ、HeroWarsだと思っています。未だに彼らは広告をリリースしているのはすごいですね。
 広告の内容を見てみると、アクション要素のある数字比べ広告とフロッガーみたいなノリで進む数字比べ広告を2連打するスタイル。フロッガーは1981年のゲームなので、41年前のゲームですって。真のレトロゲーム……
 パクリ広告とは言っても、ここまでレトロな所から取ってくるとかえって若い層にも新鮮に受け入れられそうで良いですね。もうタイトル思い出せないけど昨年はギャラガの映像を無断利用した広告もあったし、パクるなら超レトロな所から取ってくる、温故知新スタイルが新しいトレンドになるかもしれません。クレイジークライマー風数字比べ広告とかどうすか?

 フィッシュダムは最初にメチャクチャ数字が高い敵を出すのが特徴。924567パワーのサメなんて本家Hero Warsの広告でも出てこなかったぞ!
 この辺は初代ドラクエのりゅうおうの城を最初に表示しておくメソッドを採用したのか、それとも注目度を高めるためにヤケクソに強いキャラを出したのか。何にせよパクリ広告でも印象に残る映像を作るテクとして、中々優秀な手口だと思います。
 こういう所で古豪のパワーを感じますよ。

・ザ・グランドマフィア

 マフィアボスが仕組んだ罠に敵対するボスをまんまとハメる広告。
 短い映像ながらしっかりと話に展開があって良いですね。ダラダラ茶番をやれば良いってもんじゃない。
 にしてもレベル1のチンピラでこんな大役を担えるもんなのだろうか。そもそもマフィアシティのレベル表記自体がガバガバなのでイケると言えばイケるモノなのかもしれないが。

 共に逃げ出した女チンピラを殺され、金まで巻き上げられたマフィアボスに報復する物語。こういう広告では性欲を優先しがちなチンピラが美女を助けずにマフィアボスを助けているというのに、その恩をあだで返すような真似をしたらそりゃあこうなりますよ。
 パズル&サバイバルのチンピラにくらべるとよっぽどまともな人物ってもんです。というかパズサバがひどすぎる。

 ザ・グランドマフィアもとうとう実写広告デビュー。1分というそれなりに長尺な広告ながら、テンポの良い広告に仕上がっていて力量を感じますね。
 今一番アツいマフィアSLGって、そもそもマフィアのスマホゲーム自体マフィアシティ系列以外目ぼしいタイトルが無いのでは、と思ってしまいますよ。自分はマフィアエアプだからもっとマフィアSLGジャンルがあるのかもわからないけど。
 ゲーム紹介、ギフトコード紹介、オチを全て兼ね備えた優秀な広告です。今後ともこれくらいの出来でお願いします。

 彼女の部屋に大量の浮気相手が隠れている広告はCGで見る分には面白いんだけど、実際にやられると中々ドギツイ絵面だぁ。
 そんな厳しい絵面を緩和しているのが、最後のホンワカ系なオチですね。浮気している彼女に詰め寄る第一声が「俺の戦力は8000000で、Tier3ギャングが100000人いるぞ!」なのも楽しい広告です。

・おねがい社長

 おねがい社長は先月のアニバーサリーで登場させたえなこをアピールする画像広告でお茶を濁している。
 何だかんだ美女広告ばかり擦っているだけあって、三次元美女の見せ方も上手いような気がする。変にコスプレさせず、制服と私服で収めたのは中々ワビサビが分かっている感じがあります。
 「俺は変な広告だけじゃねえんだぞ」という事を語っているようです。変な広告がメインだけど。

・今月の準MVP

・ラストフォート:サバイバル

 無能なパズルヘタクソマンが登場するパズサバが最近の一番の流行りだったけども、ラストフォートは弱すぎるゾンビと終末世界の割には楽しそうな秘密基地広告を徹底的に貫いていたのが印象に残った。
 実際に遊べるゲームをモチーフにしているとはいえ普通にイメージ映像成分が強いので、グロ要素も少なめ。よわよわゾンビの姿を見たい場合はラストフォート、というように差別化が出来ているナイス広告でしたね。
 そもそも失敗して「次はどうするの?」のパターンがあまりにも多かった広告のトレンドの中で、成功して終わる広告はあまり模索されてこなかった印象がある。成功系広告でネクストブームを起こせるのはラストフォートかもしれません。

・アニマルレボルトバトルシミュレーター

 全体的にカオスすぎるというか、全てにおいてヤンチャ過ぎる広告。こんな広告、今日び中々見られないぜ!
 何より突然NARUTOのテーマが流れ始める辺りでもう笑いが止まらなくなってしまう。早い所広告をやめちまえ、と思っていたらマジで広告の続編も出てこないし、嵐のように現れてそのまま過ぎて行った台風のようなタイトルでした。

・モリノファンタジー

 4399……改め、SPOTLIGHT NET LIMITEDがリリースした新たなる魔剣伝説の後継者、モリノファンタジーはさすがにこれまでのノウハウを見事に吸収、活用した広告になっていて良かったですね。
 何よりYoutuberを広告に活用する企業自体は数あれど、ここまでたくさんのYoutuberを起用しているのは他の企業も見習う必要があるんじゃないですか。
 Youtuber、声優、俳優、変な広告マニア、クソ広告を批判する人々。あらゆる層に対して貪欲な集客を狙いにいく態度は実に良い。
 こういう広告は何度見ても飽きないというモノだし、それぞれ実に丁寧に作られた広告だという事に気付くんじゃないでしょうか。分かりやすい例だと、モリノファンタジーの広告を見た後にIdle office Tycoonや極道大豪商辺りと見合わせてみるとバカにならない事に気付くはずです。

・今月のMVP

 今回のMVPは『魔塔転生:タフガイへの挑戦状』です。
 特に「魔塔転生presents!天使レスラーVS悪魔グラドル!タフガイの7大挑戦!」は、最近マンネリしていた広告界隈に対して特大の爆弾を投げつけてくれたなあと思います。まーじでこれは広告を普段見ない人も見て欲しいです。面白いので。
 基本は魔剣伝説リスペクトなので、声優アピール、有名芸能人起用、茶番広告と一通り変な広告が揃っているのも高ポイント。過去の成功例を参考にしつつ、有名人を起用した広告の中でもミニ番組を作っていて、それも最近流行りのディベート番組をパロディしてみたという形で楽しい発展形を見つけ出したのは素晴らしい開発力だなあと思います。
 俺たちもタフガイになるぞ!!

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