キリマンジャロへ登山経験0の僕が、標高5895mでバトミントンをした話:登頂!!5日目①
こんにちは!山田廣輝です。
ついに5日目、登頂の日です!
キリマンジャロの行程もいよいよクライマックスです。
前回までの記事はこちら
◆概要編
◆初日
◆2日目
◆3日目
◆4日目
◆いざ頂へ出発!am 1:00
アフリカで一番高い山の頂を目指すための準備は早く、出発は1時。登山バディが高地でへばっていたので、30分位遅れて出発進行。
朝、というか深夜に登りをスタートします。
既に標高は4600mを超え、真っ暗闇の中ヘッドライトと月明かりのみを頼りに、ひたすらゆっくり登ります。
個人的にかなりゆっくりのペースで進んでいても、ポレポレ(ゆっくり)とガイドに言われるくらい、本当にゆっくり、ゆっくり登ります
ゆっくりな理由は高山病を避けるためだと思います。順応してきているとは言え、酸素は平地よりもかなり薄くなっています。
酸素の薄さで言うと、富士山の頂上で酸素濃度は平地の約3分の2、キリマンジャロの頂上だと酸素濃度が平地の約半分にまでなるそうです。
気温もぐっと下がり、道中は夜ということもありかなり寒いです。手袋も必須で、スキーをやるときにつけるようなて手袋をつけていました。その下に軍手の2枚重ね。動いている間は重ね着に重ね着を重ねていたので、寒さは大丈夫でしたが、止まると一気に冷えます。水分補給用の水は基本的に1リットルは背負うのですが、もちろん凍ります。そこからも気温はマイナスだと言うことを改めて悟ります。参考までに、標高が高くなるにつれてどのくらい気温が低くなるのか、わかりやすい画像を見つけたので貼っておきます。-10度辺りからより寒い上へと一歩一歩進んでいきます。
日が登るまでは、本当に真っ暗で、先に出発している人たちのヘッドライトが点々となって見える位。月明かりがあったので、かなり道は見えていた方ですが、なかったら大変。
写真も道中は全然撮らず、取ったとしても本当に真っ暗でカメラの性能が低かったので、ただの暗い写真になったので取ることを諦めました。
◆日の出
出発時のキャンプから頂上までは、看板には5kmと書いてありました。その5kmの道のりを約5時間程歩いて、最後の経由ポイントであるステラポイントの手前位で日が昇りました。
あたりは段々と明るくなっていきますが、遮るものは本当に何もない、オレンジ色が強くなり、線が引かれたかのように真っ直ぐに横に伸びる光。地平線を越えて太陽が上ぼると、暗闇を割くかの如く徐々に夜から朝へと移行します。
アフリカで最も高い位置から拝める日の出はとても感動しました。高いところって、なぜか目指したくなるし、登った時の感動って大きいですね。
登ってきた疲労は払拭され、あと少しで頂上だという高ぶる気持ちを抑えられなかったこと、そしてあまりにも清々しい景色に感動していました。
◆ステラポイント
ここはいくつか登山コースがある中での合流地点。ここからはみんな一緒の道のりで山の頂を目指します。既に5756m、あと200mちょっと!心が躍ります。日も完全に上がり切り、真っ青で雲ひとつない空を眺めながら歩いていきます。
ここからはもうカウントダウン。もう頂上の事しか頭にない。すぐにでも走り出したくなるくらいです。
頂上までの途中には氷河を見ることもできました。今は乾季のため、結構少ないみたいでした。そして温暖化によってかなり氷も少なくなっているそうです。
◆登頂!!ウフルピーク
ついに登頂!!
アフリカで一番高いところに立つことができました。ウフルピークを目で捉えることができた時は、本当に涙が出そうになるくらい感動しました。
やった、やりきった。無事到達することができた!アフリカで一番高いところに立っているぞ!
感動と同時に今までの4日間の行程が走馬灯のように一瞬で頭の中を巡りました。しんどい時もありましたが、全部含めて必要な道のり。まずはここまでやり切った自分を称えました。
感動も束の間、次は記念撮影や!と順番待ちをするときに、あまりに人が多すぎて、せっかくの感動も少し冷めてました。頂上の写真待ちカオス状態を目の当たりにすると、ちょっと冷静になります。
ともあれ!頂上は先ほど書いたように酸素濃度が平地の約半分。長々と頂上に滞在することもできないので、写真を撮って、少し休憩したらやることやって戻ります。
そしていよいよ、持ってきたラケットを広げる時。
どのような結果になるのでしょう。ちなみにエチオピアの首都、標高約2300mでバドミントンのシャトルを打つと。空気抵抗が平地より少なくなるので、通常より1.25倍くらいシャトルが飛びます。
キリマンジャロの頂上は約6000m。どのようにシャトルが飛ぶのか!?
次の記事で書いていきます。
ではまた!