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コーヒーで有名なエチオピアでの、ローカルなコーヒーの飲み方
エチオピアはコーヒーが有名です。ご存じの方もいるように、エチオピアはコーヒー発祥の地とされています。
エチオピアではコーヒーを飲むことがとても日常です。一日2、3杯飲むことは割と普通です。文化にも強く根付いているため、日々のコーヒーから始まり、お祭りや客人をもてなす際には「コーヒーセレモニー」という形でコーヒーを振舞います。そのためコーヒーの消費量は、国内の生産量に対して、半分近くを自国消費なんだとか。
ただ皆さんがイメージする飲み方や量とはかなりギャップがあるので、今回はエチオピアでのコーヒーの飲み方について書いていきます。
◆コーヒータイムは一日〇〇回??
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僕が職場に行った際は、夕方に帰宅するまでに2、3回は大体ありました。
昼の前、昼食後、おやつの時間が定番です。あとはシンプルに暇なときにおしゃべりの場として使ったりもします。朝行くと朝ごはんも一緒に食べます。
コーヒー行く??
お誘いはかなり気軽なものです。
エチオピアで職場に行くと、一人でコーヒーを飲むことがほとんどなかったです。だいたいオフィスにいる誰かを誘い、コーヒーを飲みに行きます。
スターバックスやドトールのようなカフェもありますが、大体はローカルカフェ、エチオピア語では「ブンナベット」と呼びます。エチオピア語で「ブンナ」がコーヒー、「ベット」が家という意味があるので、いわばコーヒー屋さん、カフェです。
◆コーヒーの味わい方
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◇ジャバナと呼ばれるポットで淹れる!!
ローカルコーヒーは、「ジャバナ」というポットでコーヒーを作ります。
写真の黒いポッドです。
「マンカシャシャ」と呼ばれる、隙間が空いたフライパンで生豆を炒って、ミルで細かくします。ミルがないところは臼のようなもので豆を砕いて、ジャバナポットに入れて煮立たせます。ミルよりは粗いので、よくコーヒーに砕かれた豆が一緒に入ってきます。ただそれが煮だって柔らかくなると、飲んだ時に柔らかくておいしいのです。
◇ハーブのティナダムとともに味変え!
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ローカルコーヒー屋さんに行くと、大体コーヒーと一緒に出てくる葉っぱがあります。それは「ティナダム」というハーブみたいなものです。
コーヒーに入れると、あら不思議!
風味が変わるのです。好みもあるので、全員が入れるというわけではないですが、個人的には面白かったのでよく使ってました。
◇アイスコーヒーは存在しない?!
エチオピアで飲むコーヒーは基本的にホットです。
アイスコーヒーはちょっといいホテルに行けば飲めます。そもそも氷の準備をできるところも多くないということも原因の一つだと考えられます。
そして氷も水道水から作られているものであれば、人によってはお腹を下す人もいるので、避ける方がベターです。
そもそもローカルコーヒーでは、おちょこくらいの大きさなので、氷も入らないと思います。
◇コーラよりも甘い?!砂糖モリモリ!!!
写真でわかる通り、おちょこくらいの大きさがいっぱいです。そこにこれでもか!!というくらい砂糖を入れます。
ティースプーン3杯なんて普通、人によっては5杯?!もありました。
ただその甘ったるいコーヒーがくせになるのです。
最初は甘っ!!!!!!
と嫌煙しがちでしたが、慣れてくると、それはそれで美味しくなってきて、はたまたくせになるのです!砂糖の魔力恐るべし。
◇おまけ:紅茶とコーヒーのハーフハーフ「スピリス」
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カフェに行くと、コーヒーと紅茶が半分ずつ入った「スピリス」という飲みものもあります。芸術的な半分具合ですよね!
大体砂糖を入れて飲みますが、コーヒーと紅茶の良いとこ取りのくせになる飲みものです。くせになっているのは砂糖なのか、スピリスなのか。
◆おちょこ一杯で30分もおしゃべりするエチオピア人
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僕たちはコーヒカップで出てくるコーヒーが一般的ですね。エチオピアでの一杯は、写真のようにおちょこ位の大きさで一杯です。
この一杯をクッと一気に飲む人はあまり見たことはないです。少しずつ飲みながら何気ないお話をする時間がエチオピアタイムです。
仕事の合間でもコーヒータイムは大切な時間で、息抜きでもあるだろうし、どちらかというとコミュニケーションの場であるなという感じです。
そこでたくさんの話をします。仕事の話や家族の話、将来の話、夢の話、宗教の話、お金の話、そして下ネタなど(笑)
コミュニケーションの場であり、情報交換の場である感じがしました。
その場にいる人との気軽に話しますし、それが文化なんだろうなとも感じます。
コーヒー一つとっても飲み方も楽しみ方も全然違いますね!
その国の文化に根付いているものを知るのは面白いです。
僕の場合はエチオピアでしたが、他の国や日本でも文化に根付いていることを知ると、人柄や習慣が見えてきてまた面白みが増すと感じます。
みなさんも色々探してみるのも楽しいですよ!
ではまた!