見出し画像

キリマンジャロへ登山経験0の僕が、標高5895mでバトミントンをした話:登頂!!5日目②

こんにちは!山田廣輝です。

ようやくアフリカで一番高い山、キリマンジャロを登頂し、そこから一番苦手な下りの行程になります。

山を下るその前に、僕がキリマンジャロの頂上で一番やりたかったことについて書いていきます。

それは、「頂上でバドミントンをする」です。

はてさて、頂上でシャトルはどんな動きを見せたのか。考えたらわかるような結果だったとしても、それでもやりたいと言う好奇心に素直に従ってキリマンジャロに登った話もいよいよ終盤です。

前回までの記事はこちら。

◆概要編

◆初日編

◆2日目編

◆3日目編

◆4日目編

◆5日目編


◆キリマンジャロでバドミントン

みなさんがご想像の通り、頂上は風が強すぎてバドミントンどころではありませんでした。ただ人生で一番高い場所からシャトルを打つことが出来ました。約6000mの位置でバドミントンをやろうと思った人間は、後にも先にも僕だけではないでしょうか。他にも同じようなことを考えている人がいるならぜひ友達になってください。

そして、標高が高いと平地よりも空気抵抗が少なくなるため、シャトルがより一層飛ぶのではないかという実験は、空気抵抗よりも風の抵抗が強く、シャトルが押し戻され、そもそも話になりませんでした。

想像したらわかるだろう、そう思った方もいるかもしれません。ただそうだったとしても自分の目で確かめるまで納得いかない性分なので、自分で確かめました。それでも個人的に頂上に辿り着いたという達成感と、そこで大好きなバドミントンに挑戦したという優越感と感動で、心はウキウキしていて、低酸素とは思えない位はしゃいでました。

◆下山スタート

真っ暗の中この斜面を登りました


登頂前のキャンプを見下ろす
キャンプから
万事の時はこれにて運ばれる
植生が戻ってきました


頂上を堪能し、いよいよ一番高いところから下山していきます。頂上付近は砂利が多くて、滑り降りるような場面も多々あります。そして下りは膝に負担がかかるので、案の定クタクタで、膝もガクガクになりました。

登頂前のキャンプまで戻ると、そこで休憩します。登頂したのであとは下るだけ、時間はたっぷりあります。出発は深夜1時だったので、かなりぐっすり小一時間位寝てました。

休憩後はひたすら下っていきます。天気も爽快で、登頂したてのキボ峰を背に今度は地上を目指します。後ろを見返すと、少しずつ遠くなって山のてっぺんが小さくなっていくことが、旅の終わりを感じさせるとともに、少し寂しくもありました。
なんだかんだでもう終わってしまうのか、と思いながらいち早くシャワー浴びたいという気持ちを抱いてました。そんなことも考えられなくなるくらい、一気に下るので膝の疲労はピーク。ストックをつきながら下山していきました。

◆休憩するキャンプ:ハイキャンプ

ここでお昼を取り、またひたすらに体力を回復させるために横たわりました。
空気が濃くなるのが呼吸していて体感的にわかります。やはり頂上付近は酸素が薄かったことを実感します。登頂率約50%と言われるキリマンジャロの環境に適応できたようです。

登山バディはかなり瀕死状態でしたが、ガイドに抱えられながらなんとか登頂し、下り始めると今までの瀕死具合が嘘のように元気になって先頭を歩いてました。僕は本当に膝が悲鳴を上げていたのでポレポレ(スワヒリ語でゆっくり)で一歩一歩下りました。

◆本日のキャンプ:ムエカキャンプ

いよいよ、この旅路最後のキャンプ地に到着しました。記念写真を見返すとひどく顔が引きっていて、疲労感を感じることができました。

そして食事もかなり質素になりました。もう使い切っていることがわかったので不満もなく、一番染み染みと色々なことを思い出しながら食べた食事でした。今までの食糧を運んでくれていたポーターさんたち、調理してくれたコックさんに本当に感謝です。

酸素もかなり濃くなり、ご飯を済ませてようやく体を休ませます。登山バディとはいままでの旅路を振り返りながら5日間の思い出に浸りました。瀕死だったよねとか、実際頂上付近はどうだった、あとはチップをどのくらい渡すか。
本当はお酒も飲みたかったのですが、疲労がピークで、結構早く寝袋に入りました。

ようやく明日はゲートまで。
長いようで短かった旅ももうすぐ終わりです。ラストスパート!

ではまた!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集