キリマンジャロへ登山経験0の僕が、標高5895mでバトミントンをした話:登山3日目
こんにちは!山田廣輝です。
登山も3日目に突入。
前回の記事も乗せておきます。
◆概要編
◆初日編
◆2日目編
今回の行程について書いていきます。
どんな光景が待っているのでしょうか。
◆3日目の朝
朝6時半位だとまだ日が出ておらず、月がおやすみの一歩前。こんなに同じ目線で月を見ることが出来るのは、朝焼けも相まって幻想的です。太陽と入れ替わる様子を見ることができるのは、高地ならではでしょうか。
高地の朝は寒いので、まだみなさん寝袋でぬくぬくしています。といっても僕の寝袋は寒かったのですぐ起きてしまいます。夜明け前が一番寒いのです
◆最高のモーニング
日が登ると一気に明るく、光と青空が辺り一帯を覆います。
雲一つないまさに青天。見晴らしもよく、開けているので気持ちも文字通り爽快です。
この日はキリマンジャロのキボ峰を眺めながら朝食をいただきました。個人的に一番優雅な朝でした。
登山ならではの景色での朝食風景は最高です。とても温かそうに見えますが、実際は寒いです。日が出ると確かに一気に温かくなりますが、いかんせん標高は4000m近く。風も吹いてるのでちょっとだけやせ我慢でした。それでも後にも先にも、ここまで辺りが開けていて、清々しい朝を迎えることが出来たキャンプ場はなかったです。
◆今日の登り:岩々と道のり
朝ごはんを済ませ、出発!今日も最高の天気、太陽が近い。
今日からの道のりはひたすら岩。3000mを超えてからは徐々に植物が減っていきます。今日は4000mで順応して、下ったところのキャンプ場へと向かいます。
御覧の通り、ひたすら岩なのです。
ただ、ちょっとずつ近づいてくるキボ峰。果てしなく続くストーンロードの長さに悶絶しながらも、着々と頂上に近づいてることに心が躍ります。あと少し。
ここまでくると景色が岩のみなので中だるみしてしまいがちです。僕はいつまでこの道が続くのか、なんのために登っているのだろうと気持ちがネガティブになったことを覚えています。
そんなときは登山バディと話したり、ガイドと話ながら、はたまた歌いながらと工夫し、いかに楽しく登るかが大切です。僕の登山バディは個人で音楽を聴いて、自分の世界に入っていたのでガイドと雑談しながら登り続けました。日本のことや、タンザニアのこと、何でガイドを目指したのかなど一番仲良くなれる時間でもあるのです。
◆本日の休憩+順応:ラバタワー
本日の行程は高地順応。
ラバタワーと呼ばれるポイントで、なんと標高4600m。ここで高地にならしてから、本日のキャンプへと移動します。
ひとまずここでランチと休憩です。
今日はこの辺りで頭痛がしてました。原因はおそらく日射病。太陽を遮るものがない、かつ登っていると熱いので帽子を取っていたので頭に直射日光でやられました。帽子は大事です。
ランチも進まず登りに疲労困憊、お昼寝に徹します。エネルギーをチャージすることも大切ですが、どんなに食欲がなくても頑張ってご飯は食べるようにしましょう。体が後半持たなくなります。
休憩も早々にして、せっかくなのでちょっと登って景色を眺める。
このあたりは昔、氷と水で覆われていたようです。
地球は温かくなっていることを学びました。
ここは4600m、岩に上って頂上を見上げるともう目と鼻の先のよう。道のりはひたすらに長く、代り映えの少なくなる景色と疲労に心が折れがちではありますが、頂上に登った時の感動を想像すると、心がワクワクして蘇ります。一歩一歩進んだからこそ到達できる頂上はどんな景色なのでしょうか。
休憩と順応を済ませ、今度はキャンプまで下ります。
◆下り
休憩していたキャンプ場から本日のキャンプ場まで、4600mのキャンプから下る道のりです。
岩と、それが転がっている大地の真ん中に線のようなものがあるのが見えると思います。そこを歩いていきます。道のりは果てしなく長い。
だんだんの下り道に、僕の膝が悲鳴をあげて歩くペースが落ちてきます。そんな中、下りをもろともせず、すたすたとガイドと共に歩いていくバディ。というか踊りながら、音楽を聴きながらいつの間にか自分の世界に入りだす、自由だ。得意不得意があると思いますが、僕は下りがめっぽう弱く、膝への負担が本当に辛すぎて、正直半泣きな時もありました。それくらい下るときはずっと下る。
景色を遮るビルや木々など、空と目の前を遮るものは何もない。登山道開拓した人は凄いです。
もう少し標高を下げると、植生があります。
ガイド曰く、水がないとこの植物は育たないそう。水が近くにあるのかな。
この植物がいきなり大量に表れた頃に本日のキャンプが見えてきます。
◆本日のキャンプ:バランコキャンプ
バランコキャンプに到着。
看板を見てお気づきの方もいると思います。看板にはこの後のキャンプ場までの距離が書いてあります。かなり近づいてきていることにもモチベーションが上がります。
4000m近い高地にも順応しながら、着々と頂上へ近づいてます。
今日は下りが多く、膝の負担が大きい行程でした。
僕はめっぽう下りに弱いので、一歩ずつ足を動かしながら進んだのですが、疲労感がかなりあります。だんだん疲労感が押し寄せて、食べるより寝たい欲が大きくなってきます。ただ頑張って食事はするのです。エネルギーを蓄えるために。
ポレポレ(スワヒリ語でゆっくり)
ガイドによく言われる言葉です。ゆっくり、焦らず、ペースを守ってもう一歩、もう一杯。小さな一歩の積み重ねが5895mの登頂につながります。
行程は折り返し地点。さぁもう一息!
ではまた!
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