中学数学の勉強法
4月になり新しい環境で新学期を迎えることになります。私はこれまで中学3年生に向けてブログを書いていきました。
自分が思い描いた通りの結果を得られた人、残念ながら第一志望に合格できなかった人と様々かと思いますが、最終的な合格は入学ではないはずですので、自分の目標とする職業などになれるようにここから頑張って欲しいです。
さて、今回の記事は、この4月から3年生になる中学生とその保護者に向けて数学の勉強方法を書いています。もちろん、中学1年生、2年生が読んでも大丈夫ですが、目標を学校のテストでいい点数をとるというよりも、受験に向けて数学を武器にしてもらいたいという思いで書いていますので、もしかすると、知りたいことと少し違うかもしれません。なので、中学1年生と2年生、もしくはお子さんがその学年だった場合には、受験の年に参考にしてください。
まず、なぜ数学なのかというと、
① 平均点が低い傾向にある。
② 実力がつくと安定して点数がとれるようになる。
上記が数学を早くから実力をつけていた方がいい理由になります。もちろん、国語や英語も早くから実力をつけておけば、ある程度高い点数がキープできるようになりますので、数学と同時に早くから学習していた方がいいです。
平均点が低い傾向にある
平均点が低いから、あんまり勉強しなくてもいいんじゃないの?って思うかもしれません。確かに、平均点は低くい傾向にあるので、点数がとれなくてもしれません。
しかし、全体的に点数が低いので、数学で高得点を取ることができればかなり有利になります。
次のデータは過去5年間の鹿児島県の公立高校入試の平均点です。(出典:鹿児島県教育委員会)ちなみに鹿児島県の公立高校入試は90点満点になっています。
このデータを見るとわかるかもしれませんが、ほとんどの年度で数学が最も平均点が低くなっていることが分かると思います。鹿児島県の受験生はきっと数学が毎年苦手なのかもしれませんね。
ここで2つの考え方をすることができます。
1つは「数学の平均点は低いから、あまり勉強しなくてもいい」
もう1つは、「平均点が低いからこそ数学を勉強しよう」
どちらが正しいということはありません。ただ、上位の高校を受験しようと考えている場合には、数学の力をつけておく必要はあるでしょう。数学の平均点が低いからこそ、高得点をとるように勉強していかなければいけないでしょう!
国語の70点と数学の70点では数学の70点の方がライバルに差をつけることができます。もちろん、国語の70点という点数も凄いことですが、合格することを考えた時には数学ができるようになることが合格への近道だと見ることができます。
実力がつくと安定して点数がとれるようになる
そして、数学は国語や英語と似たような傾向にあるかもしれませんが、1度点数がとれるようになるとよっぽどのことがない限り、安定して点数をとることができます。数学が苦手だった人でも、模試や学校の実力テストで60点以上を連続でとることができたら、次からも安定して点数をとることができるようになります。
数学が苦手とか嫌いとかいう人は多いですが、自分の行きたい高校に合格するための近道ですので、数学をしっかりと勉強して実力をつけるようにしましょう!
数学が大事だということはわかったかもしれませんが、どうやったら数学の実力をつけることができるのでしょうか?
一番知りたい情報はそこですよね?それは簡単です。
努力すること!
それだけですね。毎日数学を解いていたらできるようになります。皆さん、頑張りましょう!
っていうのはダメですよね?
1つだけ言えるのは、これをしたらすぐにできるようになるという教科ではありません。これはどの教科にも言えることだと思います。こうしたらすぐにできるようになるという方法があれば、今読んでいるような記事は必要ないですし、どのブログやネットの記事を読んでも同じことが書いてあるはずです。
だから、努力はしてもらわないといけませんが、努力の方向が間違っていたら、毎日やっているのに、点数がなかなか上がらないかと思います。
そこで、次の2点を意識して数学の学習に取り組んでください。
① 得意な単元と苦手な単元を把握する。
② 計算のスピードを速くする。
まずはこの2つが基本的なところです。それぞれについて書いていますので、どんなことなのか読んでください。
得意な単元と苦手な単元を把握する!
数学は次の4つの単元に分かれています。
「数と式」「図形」「関数」「確率・統計」
例を挙げれば「数と式」は計算、「図形」は証明や面積などを求める、「関数」は比例・反比例や一次関数、「確率・統計」は確率と資料の整理などです。
計算はみんなできてほしいところなので、「図形」と「関数」のどちらが得意でどちらが苦手なのかをしっかりと把握して欲しいです。両方ともに得意だとかなりの高得点が狙えるかと思いますが、多くの人はどちらか一方は苦手な傾向にあるようです。
まずは「関数」か「図形」のどちらかを得意にすることが合格への近道になります。どちらが簡単ということはありませんが、自分の好きな方がいいと思います。どちらかというと、関数の方が計算を多く使うような気がしますので、計算が得意という場合には関数からの方が点数がとりやすいかもしれません。
数学で学習する単元の中で自分の武器となる単元を早い段階で身に付けるようにしてください。そして、苦手な単元を得意な単元で克服することができるように取り組んでいくことが当面は重要になります。
計算のスピードを速くする!
次に意識して欲しいことです。
計算のスピードを速くするには、毎日計算をすることと、工夫して計算することが求められます。いかに楽して計算するのか?このことを意識して計算練習をするだけでも変わってきます。
私も決して計算が速い方ではありませんが、中学生よりはスピードも速いですし、正確に計算できます。別にそろばんを学習していたわけではありませんが、職業柄多くの計算問題を解いてきていますし、効率よく計算もしています。
少しでも早くそうなって欲しいので、毎日計算練習をすることと効率よく計算することを続けてください。
時間は10分程度でいいです。入試の当日の朝まで続けてほしいですね。
最後に
高校入試を受験するにあたり、数学は必ず大切になってくる教科です。苦手な人が多いからこそ、今から得意になるための手立てを打つべきです。
私の教えていた生徒でも数学を早くから取り組み、実力をつけていた生徒ほど、第一志望の高校を変更することなく受験に臨むことができていました。
苦手な人は、取り組みたくないかもしれませんが、まずは毎日勉強する習慣を身に付けること。そこから始めてくださいね。
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