平成生まれが好きな80年代洋楽ハードロック3曲を”熱く語る”
普段主に20世紀の洋楽等を取り上げています。今回のお題でもその頃の曲を記事にしようと思ったのですが、3曲で選曲は大変難しくジャンルも悩みました。しかし、お題のある部分を見て即座にこのジャンルにしようと決心、以下3曲を選んだ次第です。
①Aerosmith「Let The Music Do The Talking」(1985)
ローリング・ストーンズのミック・ジャガーと並び、最高に格好良いクチビル男、スティーブン・タイラー率いるエアロの少々低迷期時代の曲。ファンの方ならば、なんで復活アルバムである次の「パーマネント・ヴァケイション」や「パンプ」辺りからじゃなくてこの頃の曲を取り上げるんだよ?と思うかもしれませんが、邦題がズバリ「熱く語れ!」だからです。単純くだらない理由で申し訳ないのですが、元々ギタリストのジョー・ペリーが一時期エアロを脱退してソロ時代に発表していたこの曲、彼が復帰して今度はグループでパフォーマンスしたバージョンがこれなわけですが、低迷期というイメージを吹き飛ばす程に見事ブラッシュアップされており、後追いである自分がアルバム「ダン・ウィズ・ミラーズ」でこの曲を聴いた時、その疾走感と唾が飛んでくるような熱の篭った歌や生々しい演奏に圧倒されました。これはヴァン・ヘイレンやドゥービー・ブラザーズ等も手掛けていた今作のプロデューサー、テッド・テンプルマンの貢献が大きいとも思いますが、良い意味で80年代的サウンドプロダクションではなく、ライブのパフォーマンスに近い音を再現したこの曲とアルバム、個人的に再評価されて良いと思っています。
②Def Leppard「Photograph」(1983)
80年代、ボン・ジョヴィらと並び、一般大衆にもハードロックを浸透させた功労者、デフ・レパード。なぜか自分の周りはデブ・パレードと名前を勘違いする方が多かったですが、中学生の頃、80年代洋楽及び当時のハードロックに嵌るきっかけとなった曲が当時インターネットラジオで流れていたこれ。もしかするとテイラー・スウィフトが彼らと共演した時に歌った曲で知ってる方もいらっしゃるかもしれません。写真の女性に恋した男の片想いを描いた歌詞も響きましたが、なんといってもサビのそのまんま「Photograph~♪」というコーラスとメロディが、全体的に明るい曲なのに適度な切なさを感じさせて心の琴線に触れ、学校近くの図書館ですぐこの曲が収録された上記のアルバムを借りた記憶が有ります。アルバムの邦題だった「炎のターゲット」は少々ダサいなとは思いましたが(笑)、全米2位を獲得、まさにアメリカはじめ世界をターゲットにした傑作です。
③Billy Idol「Rebel Yell」(1983)
最後に取り上げるのが、地味に自分の記事でも何度か取り上げているのがパンクバンド・ジェネレーションX出身のビリー・アイドルによるマイリー・サイラス、シノブ・サカガミもカバーした邦題「反逆のアイドル」。80年代洋楽に興味を持ち始めた中学生の頃、アマゾンの30秒程の試聴で聴いてすぐ耳に残った曲でもあります。ビリーのよく響く艶の有る低音が聴けると思ったらサビで一気にエモーショナルに大爆発する等緩急有りの曲展開、相棒のギタリスト、スティーブ・スティーブンスのおもちゃの光線銃を使った強烈なソロ、イントロでも聴ける緊張感煽るシンセサイザーも導入したサウンド、そしてビリーの時にコロッケのケンイチ・ミカワのモノマネ如く唇をへの字に曲げるパフォーマンス、漫画の世界から飛び出したような典型的「ロックスター」な風貌、「モーモーモー!」(牛の真似ではありません)のサビは強烈と文句なしで何百回聴いても歌っても飽きません。
ちなみに当時のシングルには「奴の名はビリー・アイドル、危険な魅力に溢れたワルのヒーローだ。世界を震撼させる、ハードでスリリングなサウンドがこれだ!」と、書かれていました。いや、確かにそうなんですけど(笑)。
多分今度は個人の企画で80年代洋楽ハードロック特集をするつもりです。