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時として、はっきりした肩書は要らなくて、問われたらタレントと名乗っていい時代

※角田陽一郎さんの「13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤」という本における肩書→タレントのコーナーを読んで自分なりに思い浮かんだ事でもあります。

お笑い芸人が司会やコメンテーター、役者がバラエティやYoutuber、歌手がラジオDJや役者、声優がアイドル系の歌手、アイドル系の歌手がモデルや小説家、モデルが役者、Youtuberがテレビ番組に出演、アナウンサーが役者、(元)政治家がコメンテーター、といった昨今の風潮を見ると、はっきりした肩書は必要のない時代に差し掛かっているのかもしれません。

人によっては、色々な活動はしていても「私は歌手だ」とか、「俺はYoutuberだ!」「自分は役者が本業だ」と言う方も沢山居るでしょうが、それだけの拘りがあるのならその肩書に準じた活動だけに専念すべきでは?というツッコミも出来てしまう気がしますし、本業がパッとせず、副業の方が評価されたり、本人が副業と思っていても、第三者から見ればその副業が本業に見える方も居たり、肩書だけでなく本業・副業といった区別も今は必然ではなくなりつつあるのかも(また、自分のやりたい分野と、周りが評価する分野って違う事も多い気がしますし)。

それらの状況を踏まえ思い浮かんだのは、あえて肩書を問われたら「タレント」と答える風潮がもっと有っても良いのではという事です(もしくは岡本太郎さんのようにスケールを大きくして「人間」とか)。

人間、はっきりとしたものに価値を置くからか、あるいはタレント(=才能)という意味を考えそれに対し恐れおののいているのかは知りませんが、イメージが曖昧な「タレント」という肩書を余り使いたがらない傾向を感じます。しかし、この曖昧さがそれぞれの界隈における境界線が無くなっている現代だからこそ「融通が利く強味」だと個人的に信じています。




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