2024/08/29 今年の夏
ワン、ワン、キュン、キュン……。
去年に引き続き、梅雨の明ける前から焼け付く夏が始まった。2階の寝室は暑くて寝ていられないので、止むなく1階の仏間兼書斎(ダイニングキッチンとひと続きになっている)でエアコンをかけながら寝起きしている。
ワン、ワン、と朝5時頃に私を起こすのは二代目の柴犬である。まあ、とにかくうるさい。悪いことに、就寝前に飲んだ眠剤がまだ残っていて、耳は働けど身体が動かない。
「待て、待て」
こればかり口にしてしばらく、30分ぐらいゴロゴロして私は動けないでいる。起きれば起きたで、今度はキュン、キュン鳴いてくるくる回り出す。待ちきれないのが分かる。
準備ができると待ってましたとばかりにサークルにあごを乗せ、ハーネスをつけてもらうのを待っている。うちの子は胴回りにかける4点支持のハーネスで、散歩中にショルダーハーネスや首輪が抜けて逸走してしまっていたため、今の形に落ち着いている。メーカーはRUFFWEARのXSサイズで今は二代目のターコイズである。初代のハーネスは散歩待ちの時に犬が一部をかじりきってしまい、お蔵入りとなっている。
散歩中、何か特筆するところがあるだろうか。夏場、朝しか散歩しないようになったのは、夜中の散歩でも地表温度が下がりきらず、帰ると柴犬はパンティング(汗腺がないので口から舌を出してゼエゼエいっている)しながら横になり苦しそうだったからである。
私が朝散歩に出るきっかけは、あの物騒な開会式演出で有名になったパリ五輪中継であった。試合の中継で母が夜中中テレビとつきっきりになって朝散歩に出られなかったことである。
朝散歩に出るようになってから、朝の犬連れ常連さん達とお知り合いになれたのが収穫である。思い返すとうちの子をお散歩デビューさせたとき、ビビる余りに他の小さい犬に吠えられ、家に帰るとそのまままる一週間、すねてご飯以外は小屋の外(室内)に出てこなくなっていた。
今ではそれが嘘のように、他の犬と鼻を突き合わせて遊ぼうとしている。時たま、相性の合わない子と出会うと低い声で威嚇していたりする。基本的にはガウガウしない子である。
どういう風の吹き回しか分からないが、うちの子は家の前に戻ってくると別コースを通ってもう一周せがんでくるようになった。これで運動にて自分が朝だけで50kcal消費できるので、だいぶ助かっている。
何よりも仲良しさんが増えたのが最大の収穫である。朝散歩は続けたい。
2024/08/29 ここまで