好学茶会って何?
タイトルずばり、具体的な活動は何やっているの?
というところを書いてみます。
好学茶会を始めて3年。
最初こそ、この活動に名前はありませんでしたが名刺を作るタイミングで、肩書きのようなこの活動を象徴する言葉が欲しくて、うーんと考え生まれた言葉が「好学茶会」でした。
茶道教室だけど、そうじゃない。
「茶道教室です」と名乗るのは、
おこがましさもあり気持ちが乗らず、
(まだ教授の資格取れてない ←55歳以上という年齢制限。この縛り本当に必要?という想いもあるけど…)
私自身もまだまだ勉強中の身なので、
「一緒に茶道を好きなように学んでいこう!」という気持ちから作った集まりなので、先生というよりお茶の先輩くらいに思ってもらえる方がしっくりきます。
実際にお茶会がメインなの?と誤解を招く名前ですが、活動のメインはお稽古です。
毎週お稽古しても翌週忘れる。全然覚えられない。けどすごく面白い
茶道から学べることは、
ものすごく要素が多いですが、
一番はやっぱり日々のお点前練習です。
初歩的な平点前でさえ私は2年かかりました。
毎週欠かさず2年!です。
時短・簡単こそ正義な時代に、
その対極に位置するのが茶道。
紙に書ききれないほど細やかな所作の数々を、言われるままに手足を動かし、ルーティン化する時間こそが、一番の学びだと思います。
「覚えられないからこそ面白い」
この感覚を共有するには一度お稽古してみる他ないです。
なので、なるべくお稽古の時間を作れるように平日2日間は昼の部、平日3日間は夜の部を開催しています。
生徒さんは毎日のお仕事で忙しいハードワーカーも多いので、月謝制で毎週固定のお稽古に通うのが難しいのも事実。
単発で月に1回、2回のペースでゆっくりと学んでいく方が多いです。
個人的に、詰め込みで焦って覚えても結局は身につかないので、細々とでもお茶に触れる時間を長く作る方がいいと思います。
稽古内容について
1回90分 定員2名の単発レッスン。
お点前は表千家のお点前をベースに、
基本の平点前(薄茶)を月替わりで季節の道具の扱いを覚えていく流れです。
客作法では、畳の歩き方やおじぎの仕方など基本的なことも含まれますが、個人的によく困る「稽古と本番の違い」も意識して伝えています。
この場合どうしたらいいの…?!というほど、
大寄せの茶会はそれぞれ細かな違いがあったり、ここ省略するんだ…と、そのままなんでも使える!ということは実際少ないように思います。
まだまだ数少ない経験上ですが、そういった実体験のエピソードも取り入れるようにしています。
野点茶会や研修旅行も行ってみたり
春・秋の過ごしやすい季節には野点(ピクニック茶会)を開催したり、研修旅行と称して、好学メンバーとともにお茶にまつわる勉強会も都度行っています。過去には、奈良まで自分の茶杓を作りに行ったり、外部のお茶会にメンバーとともに参加してみたり、私自身まだまだ知らないことをやってみたい!行ってみたい!のでメンバーとともに初心者の気持ちで参加しています。
お茶の楽しみ方を好学する
稽古の行き着く先は全員が先生を目指す必要はないと思っています。
誰かにお茶を振る舞ってみる、
旅先で茶室や工芸店を巡ってみる、
カフェじゃなくて茶席で一服してみる、
日本美術に興味がわく、など。
普段の生活で今まで目に留まらなかったモノ・コトに、自然と気づけるようになるのもお茶の学びのいいところ。
誰しもにとって新しい視点が増える習い事を、
好きなように、気が赴くままに学んでいく人たちが増えてほしいなぁと願っています。
今日はここまで。
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