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苦しみを終わらせたい

 今、苦しいですか?
 苦しみは、様々なきっかけで起こりますよね。
 
 いじめられて怒りや虚しさを覚えた。
 大きな失敗をし、罪悪感を覚えた。
 自分だけ能力が低いと感じ、劣等感を抱いた。
 愛する人に振り向いてもらえず、悲しんだ。

 などなど、きっかけも苦しみも、千差万別です。
 その苦しみが、起こった直後になくなればよいのですが、多くの場合、その出来事の記憶が残っており、それがきっかけで再び同じ苦しみを味わうことがあります。そんなとき、いつまでも苦しい思いをしなければいけないと感じて、嫌になりますよね。

 でも、苦しみは終わらせることができるんですよ。というより、幸せな人生を送るためにも、終わらせなければならないと思います。私自身、苦しみを終わらせるのに大分苦労しました。でも、本気で幸せな人生を送ろうと思って、何かしらの行動を起こしていました。


苦しみは、自分の中から湧いてきたものである以上、自分で処理するしかない。

 冒頭で、きっかけは様々だと申し上げましたが、自分で招いたことは、ある程度踏ん切りがついても、他人や周囲の環境に苦しめられたと感じるときは、このタイトルは納得がいかないかもしれません。

 ですが、苦しみを含めたすべての感情は、自分の中から湧いてきたものです。そうである以上、他人や周囲の環境はどうすることもできません。他人は、相談に乗ることや慰めることはできますが、それによって苦しみを取り除くことはできません。相談や慰めは、言わば苦しみを本人が取り除く「手助け」であって、直接苦しみを取り除くものにはなりません。


苦しみは、抑圧すればするほど増幅する。

 怒りや虚しさなどの、苦しみをもたらすネガティブな感情は、できれば味わいたくないものです。また、それを表に出すと周囲に迷惑をかけてしまう。だから、湧いてきたものを抑圧する形で、処理することがあります。

 しかし、それは逆効果です。

 感情は、抑圧すればするほど、増幅します。それが苦しみであるならば、抑圧すればするほど苦しみが増幅することになります。そして、増幅した苦しみは、より不都合な現実を生み出し、さらに大きな苦しみを味わうことになるのです。

 だから、苦しみは抑えるのではなく、「終わらせる」のです。


苦しみは、今までのすべての自分に対し、労いと慈悲をかけることができれば、終わらせることができる。

 どのようなものであれ、その苦しみを味わうまでには、様々な事情があったはずです。その事情に直面した自分は、その時々に精一杯の行動をしてきたはずです。

 早い話、自分なりに頑張ってきたのです。努力してきたのです。

 そのような、これまでの「自分自身たち」を労い、慈悲をかけるのです。

 それができれば、安心感や、感謝、報われた感覚を味わい、苦しみが次第に小さくなっていきます。

 これは自力で試行錯誤できればそれでいいですし、カウンセラーの力を借りてもいいです。私は、自力での試行錯誤も、カウンセラーを頼るのも両方行いました。

 今も、試行錯誤の結果得た気づきや、カウンセラーによるセッションを活かし、自分の心を見つめることで、苦しみが湧いてもすぐに立ち直る状態にしたり、自分で自分のご機嫌をとったりすることで、心の平穏を保っています。「苦しみ」を味わう頻度がかなり下がったので、『最早苦しみは終わった』と、私は感じています。


 この文章が、苦しみを終わらせる行動を起こすきっかけになることを切に願います。

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