勉強仲間が泊まりに来た
多くの通信制大学は今、夏季スクーリング中である。
全国から教員を目指す人たちが授業を受けにくるので、たまにスーツケースを持って講義室に入る人を目撃する。おそらく、本当に遠くから来ているのだろう。
私の場合は、仕事を辞めてから大学の近くに引っ越してきたので身軽である。
私の友人も近くとは言わないが通えない距離ではない。だが、彼は2日私の家に泊まった。
彼とは今回会うのは2回目だったので、微妙な距離感であった。親友を家に泊めるのとはちょっと違う。
だが、すぐにお互い打ち解けた。
やはり、(人にもよるが)通信制大学の学生同士、人生の背景が違いすぎるので話のネタが尽きない。お互いの違いを認め合えるし、私が普通の人と違う部分も受け入れてくれる。
詳しい言及は避けるが、彼も実は教育とは全く違う業界の出身だった。
最初の会社を辞めた後、自分が何をしたいのかを考え、いろいろな仕事をしたらしい。しかも、求人票が出ていないところにも多数応募したとか。
彼曰く、まずは行動に移すことが大事だと。みんな会社のホームページを見て、「自分は条件に当てはまらないや~もういいや~」って思いすぎとのこと。
① まずは企業と話し合いの場をつくる
採用されるかどうかは別として、話し合う機会を作るべきだと彼はいう。自分の考えと企業の考えに方向性の違いがあったとしても、それがきっかけでほかの道を紹介してもらえることもあるらしい。
たとえば企業の人が「それ、うちじゃやってないよ。やりたいなら○○業界(○○社)だよ」と言ってくる。すると彼は○○業界(○○社)に照準を合わせるわけである。
② ボランティアとして働く
「人を雇う余裕がない」ということはよくあるかもしれない。一方で人手を必要とする企業は山ほどある。彼はボランティアという手段で仕事に携わった経験が何度もあるらしい。もちろん給料はもらえない。だが、経験にはなる。そして働くことで人とかかわることができる。働いて、たくさんの人とかかわることで実際に就職先を紹介してもらった経験もあるらしい。
そんな彼は大学の勉強をいったんお休みしてもうすぐワーキングホリデーに行くらしい。
短期間で稼げるから、稼いだお金でヨーロッパの教育現場を見に行きたいとか。
この2日間、彼と晩飯のカレーやゴーヤーチャンプルー作りながらいろいろ話をした。家の近くの河原の階段に腰かけてビールを飲んで将来の期待や不安を共有した。
彼は行動に移すことと人とのつながりをすごく力説していたが、きっと彼と私との縁も大切なものだろう。
2日間でかなり元気をもらった。
また泊まりに来てほしいなぁ。