【明日7月9日発売!】公募ガイド2024年夏号の見どころをちょっと出し!
こんにちは、
公募ガイド社公式noteです。
明日7月9日から、季刊公募ガイド夏号が発売されます。
今号は「嘘(フィクション)とリアルの境界」と題し、モキュメンタリーやパスティーシュ、SCP財団などの魅力や構成を紐解きながら、人はフィクションという嘘のどこに面白さを見出しているのか、創作においてどのようにリアリティを持たせる必要があるのかを解き明かしています。
以下、簡単に今回の特集内容をご紹介します。
担当編集より
小説もマンガも映画も、創作というのは基本的に嘘の世界を作り上げること。
モキュメンタリーやパスティーシュ、SCP財団などの魅力や構成を紐解きながら、人はフィクションという嘘のどこに面白さを見出しているのか、創作においてどのようにリアリティを持たせる必要があるのかを解き明かします。
ストーリーを一流にする数々の「嘘」の手法。創作者必見です!
SPECIAL INTERVIEW
梨さん(作家):通常の創作ではあり得ないこともSCP財団の世界観では可能に
世界中の人が架空の存在についての創作記事を投稿し、その世界観を楽しむ共同怪奇創作サイト「SCP財団」。
世界各地に国際版があり、小学生向け百科が発売されたり、少年漫画にモチーフとして使用されたりなど人気を博している。
インターネット上で多くの怪談を公開し、作家業だけでなくテレビ番組の構成などでも活躍、SCP財団職員でもある梨さんにSCP 財団の魅力を聞くとともに、創作怪談の心得を伺った。
清水義範さん(小説家):虚構を書くなら部品はたくさん丁寧に、本当らしく!
1990年代、作家の文体や身近な文章の模写 で一世を風靡した清水義範さん。めちゃくちゃな嘘なのに、「これってあるかも」と思ってしまう。そのテクニックをご紹介!
「『私の書いたものではない』とわざわざ断る」「言われてみれば『なるほど』という納得感を持たせる」など「本当かも?」と思わせる技術が盛りだくさんです。
SPECIAL CONTENTS
嘘だとわかっているのになぜフィクションを楽しめるのか
世界最古の物語は「ギルガメシュ叙事詩」と言われているが、語りとしてはもっと前から存在していただろう。
それらはなぜ生まれ、私たちはなぜ物語を享受するのか。
お茶の水女子大学基幹研究院准教授の橋本陽介さんにお話を伺いながら、「人間はなぜ物語に入り込めるのか」その謎に迫った。
子どもの好きな本からたどるウソとリアルの楽しみ方
「ウソはダメ」と教えられて育つ人が多いと思うが、ウソは動物の社会生活や子どもの知的な発達と関連が非常に深い。
ここでは子どもが好きな本とともに、人はどうやって物語の内容を「空想」だと理解し楽しむことができるようになっていくのかを見ていく。
映画や小説にみる嘘の手法
大前提として、「フィクション」 と「嘘」は異なる。
「フィクション」は「嘘」より求められるストーリーのハードルが高くなり、必然的にテクニックが求められ、多くの創作論が生まれている。
実際のフィクション作品がどのような工夫で見る人・ 読む人を魅了しているかを、具体的に見ながら没入感を生むテクニックを紐解いていく。
嘘の手法を意識的に創作に取り入れて、フィクションの世界を自由に泳ぎ回ろう!
前号同様本noteでも特集版をPDF販売いたしますので、ぜひご購入下さい!