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【激務のシンママ/サバイブコラム】忙しくても7万字書く!(1)10分の使い方【地図井式】


サラリーマン生活をFIREし、公募&セミプロONLY生活に突入!

はじめまして。この度、サラリーマン生活をFIREし、晴れて公募&セミプロONLY生活に突入したライターの地図井です。

公募を趣味としてもう15年くらいになりますが、振り返ると激務フルタイム残業上等のサラリーマン生活のさなか、とにかく時間との闘いの公募生活でした。

さらに途中で結婚、出産、離婚をしたためシングルペアレントの育児が重なり、とにかく「時間がない!」「忙しくて今月も出せなかった」という悔しい日々が無数にあります。

それでも、書きたい。来月こそは出したい。という時間に対する闘志のような感情がとまらず、私がその中で考えたことが一緒にたたかっている忙しい皆さんの武器に変わってくれるような、そんな共有ができたらと思います。

特に、私が中心的に出してきたのは文学賞系なので、長文の文学賞を書く時間をどうやって工夫しようか、という悩みをお持ちの皆様へ。

まだ私は大賞の受賞はないですが、書き続けている系のプロの方のお仕事を拝察するに、大前提、時間のやりくりができてなんぼと思うので、どんなに時間がなくてもサラリーマンでも育児中でも書けた自分というのは長い目で見て価値となる未来のプロとして書いております。

なのでぜひ、「こうやって工夫しているよ!」というみなさんがしている工夫もぜひうかがいながら、武器交換ができたら最高だなという思いもあります。

1日10分あれば書ききれる

私の文芸賞の応募歴としては、過去6回、文藝賞、文學界新人賞、オール讀物新人賞など純文学系、最大で3次選考通過で、書ききって出すという土俵には立っていると自称している数年です。

自分一人でコントロール可能なまとまった時間がほぼない、創作に直接には関係がない仕事が8時間以上ある、加えて保育園児のワンオペ育児という環境で、約3年間で6作品、完成度はともかくとして書ききりました。

「書かないと死んでしまう!」という人は根っからの作家でたぶん私のようにほかのことをしなくともすでに作家だと思うのですが、私は、人生一回きりなのであれもしたいこれもしたい、つまりはサラリーマンとしても自分の天井までお金を稼ぎたい、愛する人と子供を育ててみたい、心身健康で自由に過ごしたい、みたいな目標にも挫折含め取り組んでおりそれを目指す生活の中で、書くことも両立していきたいという考えです。

とはいえ1日は24時間しかないため、あれもこれもしていると時間が本当にありません

自分の欲張りは認めつつ、かつ書かないと死ぬほどの情熱がない私のようなタイプは、時間の工夫が必要です。

まず一日のうち、自分の創作に使える時間は何分あるのかまずは冷静に測ります。

まとまった時間としては30分もなかったですが、一日のうちいくつか、10分だけならばらばらにありました。自分の一日の中に10分×いくつかの時間のまとまりしかないということを知ってはじめは絶望しましたが、その貴重な10分でできることを鍛えて、自分の10分の価値をあげ続けることができたら、文学賞にも応募できる量をまずは書ききれるのではないかと思いトライしました。

10分の密度を高くしていく工夫

自分がとれる時間そのものは変わりませんが、その時間内でできること=時間の密度は変えられます。

例えば電車の待ち時間10分、子供が寝た後、仕事の待ち時間など、突然できる10分にすぐに書き始められるよう、スマホの音声入力を試したり、互換性がある状態でメモや文章を一元化したり、書く作業は夜に回して校正や修正を昼間にやったり、細切れの10分は書く作業だけではありませんでしたが、「書くこと」にまつわる10分でできることの密度を上げていきます

それまでは「まとまった時間ができたら書こう」「休みに書こう」と言ってよく後回しにしていたのですが、10分しかない!と毎回差し迫って取り組むと集中が増し、不思議と短い期間で書ききることができるようになりました。

継続の工夫は多少必要ですが、とりあえず10分の超集中を積み重ねる形での創作ができそう、ということがわかりました。小さい想像しやすい単位に区切って目標立てするのは、リハビリや目標達成セオリーなどによくみられる考え方として意外と長編を書ききる方法としては理に適っていたというのもあるようです。

この考え方は別の仕事で知りましたが、あらゆることに汎用性がありオススメです。

つづき……自分の創作をさぼらないために、仕事をさぼろう!

【地図井式】忙しくても7万字書く!
(1)10分の使い方
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