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【小説が書けずに悩んでいるあなたへ】行き詰まったときの対処法(2015年1月号特集)
あなたもこうすれば書ける!
以前から作家になりたいと思っていたけど、その夢をずっと先延ばしにしてきた方、あるいは、今作家になりたいと思っている方、そして、にもかかわらず、書けないで悶々としている方。
『僕は小説が書けない』(角川書店刊)という単行本があります。
タイトルのとおり、小説を書こうと奮闘する話です。
この小説は、小説としても楽しめますが、小説が書けない主人公がいかにして書くかという話ですから、書きあぐねている人の指南書にもなります。
そこで今回は、『僕は小説が書けない』を例にとりつつ、今まで小説というものをほとんど書いたことがなかった皆さんに向けて、どうすれば書けるようになるかを探っていきたいと思います。
僕は小説が書けない
概要
高橋光太郎は高校に入学し、文芸部に勧誘される。文芸部は生徒会から条件を出され、それが実現できないと廃部とされることに。
その条件の一つが、部員全員が新作の小説を書き、部誌を発行することだった。光太郎は部員や先輩の協力も得て、中学時代に書きかけた小説を完成させようとする。
芝浦工業大学と中村航氏が開発し、中田永一氏も参画した小説執筆支援ソフト「ものがたりソフト」を実際に使って書いた小説。
登場人物
高橋光太郎:文芸部新入部員
佐野七瀬:文芸部員。SF小説。
井上誠一:文芸部長。ライトノベル派。
水島美優:文芸部副部長。歴史小説。
中野花音:文芸部員。BL小説。
鈴木潤:文芸部員。ホラー小説。
原田先輩:文芸部OB
御大:文芸部OB
前田玲奈:生徒会。七瀬の中学時代の同級生。
石井啓太:生徒会
高橋颯太:光太郎の弟
書くことは楽しい!
あなたは今、小説を書こうとしています。頭の中には書きたいことがたくさんあり、文字になるのを今か今かと待っています。
胸も高鳴っているでしょう。
そして、神の啓示のように言葉が降りてきて、記念すべき第一行を書きます。
なんていい文章なんだ。
あなたは自分の文才に酔いしれつつ、早くも受賞して記者会見をしている自分を想像します。受賞作はたちまちベストセラー、映画化もされ、あなたは左うちわ。テレビでコメンテーターを務めたりして、またたくまに時の人です。
いやいや、そんなにうまくいくものではありませんが、それでも書くことは楽しい。
心の中に溜まった思いも吐き出すことができますし、自分が生み出した架空の人物たちがいきいきと活躍し、自分の代わりにいろいろな体験をしてくれるのも小気味よい。
おまけに、周囲の人も「面白そうだね、続きを読ませて」と言ってくれます。
こうなると書くことが楽しくて仕方がなくなり、あなたは寝食を忘れていよいよ創作に夢中になってしまいます。
耳元で悪魔がささやく
しかし、生みの苦しみというものはあります。ヒット作を次々に飛ばす流行作家だって、書きあぐねたり行き詰まったりしたときは、
「どこかで読んだ話だな」
「面白くないよ、これ」
「しんどい、もうやめたい」
耳元で悪魔がささやくそうです。
ここで投げ出してはいけません。
「こうした症状はプロにだってあるんだ、ましてや私は初心者、あって当たり前ではないか」
と思い直しましょう。
行き詰まることもある。あらかじめそう思って身構えているのとそうでないのとでは、全然違います。楽しくすいすい書けるんだろうなと楽観していた人ほど、小さなつまずきでめげるものです。
小説を書き始めた人が10人いたら、そのうちの半分以上が、ここを乗りきれずにドロップしてしまいます。
それはとても残念なことです。
「書くことはそんなに甘くない、なめてかかれば痛い目に遭う」と思って取りかかれば、それなりの対策も立てられ、壁も乗り越えられたかもしれなかったのですから。
そこで下記では、行き詰まったときの当面の対処法を挙げていきます。
行き詰ったときの対処法
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行き詰まったというより、話が逸れたのかもしれません……
事例を用いて小説が面白くなる方法を解説!
特集「『僕は小説が書けない』すべての君へ」
公開全文はこちらから!
※本記事は「公募ガイド2015年1月号」の記事を再掲載したものです。