「ハートの石みーつけた♥️」
「みてみて〜」
嬉しそうに何かを握りしめている
「ん〜??何かなぁ??」
「ほら、みてハートの石みつけたの」
「わぁ、ほんとだ、すごいね」
「でもね、でもね、こっちむきにするとブーツにもみえるんだよ」
くすくす笑いながら可愛い手でみせている
もう片方の手には、今日拾った石がビニール袋の中に入っている
どれもこれもきっと大切な石なのだろう
大切に部屋に持ち帰り、ロッカーの中へ
夕方になり、母親が迎えに来て帰りの支度。
「えっ、やだ、なにこの石」
「公園で拾ったの、持って帰るから」
「えっ、持って帰るのー」
母親の声は勘弁してーという声だったけれど
「だってきょうみつけた、たからもののいしなんだよ」
と子どもが説明すると
「そっか、じゃあいいよ」
石たちはその子のお家へ行きました。
大人にとってはしょうもない石だけど、その子にとっては大切な大切な石。子どもの思いを受け取ってくれてありがとうって心の中で呟きました。
リゲルさんが、石のお話しをしてくれたその時の事を思い出しました。
石たちもきっと喜んでいるだろうな✨✨✨
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