【保育フォト】誰も悪くないけど
今日も三輪車であそぼうと、
急いで園庭に出る 19人の 1歳児クラスの子どもたち。
でも すでに、他のクラスの子たちが 何人も乗りまわしているため、
「ボールであそぶ」「ぼくも」と 心の準備を口にする子が何人も。
どうやら もう 三輪車はないと思ったよう。
半ば諦めながらも 遊具倉庫まで行くと、三輪車が 3台。
「あったぁ~!」と顔を見合わせて喜び合います。
それほど乗りたかったのに、
状況を見て、事前に気持ちの切り替えを図るなんて…
何歳児クラスでしたっけ?
今日もまた 三輪車であそぶ 一人の1歳児クラスの子。
でも、ジャングルジムであそぶ友だちの姿を見て「ぼくも!」と。
担任が「もう乗らないの? おしまい?」と確認すると、
「やだ 乗る」と再び三輪車に。
乗っていた子が三輪車から離れたので、
チャンスとばかりに乗ろうとした友だち。
一足遅れで乗れず。がっかり。
それでも怒ることなく、気持ちを立て直し、砂場であそぶことに。
その姿を見ていた乗り直した子は、気まずかったのでしょうね。
空いている三輪車をみつけると、乗り損ねた子に
「あっちにあるよ」と知らせに行き、手を引くものの、
誘いに応じてもらえず。
すでに、三輪車からは 気持ちが離れていたよう。
それでも誘い続けるので 担任が、
「ありがとう、でも もう使わないって」と仲立ちします。
申し訳なさを受け取ってもらえず、しょんぼり。
誰も悪くはないのです。ただ
タイミングが悪かっただけ、と心の中で呟く5人の担任。
一方 誘いを断った子は、
かぶっていた帽子を地面に投げつけます。
せっかく気持ちを立て直して 砂あそびをしていたのに、
邪魔をされた気分になったのかも。
傍で一部始終を見ていた、別の1歳児クラスの子。
目を合わせて何やら話しかけ、帽子を拾って手渡します。
「分かるよ、でも、分かってあげて」と言うように。