OP映像のみで「名作アニメかどうか」を判別する方法 #2021年おすすめアニメ
※以下の文章には妄想・思い込み・誤った情報・推測・憶測が含まれます。マジメに受け取らないようにお願いします。
まー、みんな時間がないわけよ。
その割に毎週ものすごい本数のアニメが放送される。時間がないからチェックしきれない。
「良い作品だけ簡単にピックアップできる方法ないかな」とか思ってる人も多いはず。効率良ければすべて良いからね。同意せざるを得ない。
そこで良い話があるんだ。
OP映像を見るだけで、そのアニメが名作かどうかを判別できる。
注目ポイントは「スタッフクレジット」。
1.スタッフの名前がちゃんと読めること
アニメのOPとEDのスタッフクレジットには法則がある。
OPに名前が登場する人たちは「シリーズ全体に関わる人」。EDにクレジットされるのは「話数ごとに担当が変わる人」。
たとえば、監督の名前はほとんどのアニメでOPに登場する。監督は12話なり13話なりのアニメ作品全体にかかわるから。
逆に、原画マンや声優は話数によって変わる可能性があるのでEDにクレジットされる。
OPで名前が登場する人はアニメの制作における重要人物だ。
この名前がそもそもちゃんと読めないという作品はゴマンとある。
法則その1
OPのクレジットでスタッフ名がちゃんと読めるアニメは名作率が高い。
さらに言うと、OP映像のデザインの一部としてスタッフ名がクレジットされていたら確変起こってる。監督から脚本から、もう逃げも隠れもできないところに自分を追い込んだと考えられる。期待値も高まるわけですよ。
有名どころで言うと『それでも町は廻っている』のOPがこのパターン。
2.監督・原作・脚本の3つの役職のいずれかが「シリーズ構成」を兼任していること
テレビアニメにはシリーズ構成っていう役職がある。
「全体の話の流れを作って整理し、各話で脚本を担当する人に指示する」とともに「各話の脚本をチェックする」という役職の人で、作品に関しては監督の次くらいに重要な役職。
テレビアニメでは「第1話で監督が絵コンテを描いて、シリーズ構成が脚本を書く」ことが多い。それだけ第1話は重視されているのよ。
法則その2
原作者や監督、脚本家がシリーズ構成という重要な役職を兼ねているとき、そのアニメは名作であることが多い。
本気度が高いわけっすよ。新海誠とか細田守とか、自分で脚本を書く監督は作品の質も高い。「俺がこのアニメの責任持つよ!」って言っているわけだから。
テレビアニメも同じ。
ちなみに原作者がシリーズ構成を兼ねている有名なアニメが『カードキャプターさくら』。
なんかテキトーに書いているわりには信用できそうに見えてきたな。まぁいい。続きを書こう。
3.デザイン部門に関わる人が多いこと
アニメではすべてが意図的だ。
制作する人が意識して描いたものの集合体がアニメ。実写だったら「偶然撮れてしまった映像」ってのはあり得る。だけどアニメにはそんなの存在しない。
アニメでは視聴者の目に映るすべてのものを「どういう形にするか」決めてから描く。人物の姿。建物の形。モンスターが出るならモンスターの形状。全部のデザインはあらかじめ話し合われて修正されて決定される。だからデザインに関わる人が多くいればいるほど映像は緻密で濃厚ってことになる。
法則その3
美術関連のスタッフが充実しているほど細かい部分にまで専門家の手が入るのでアニメのクオリティが高まる。
デザイン分野の役職には次のようなものがある。
・キャラクターデザイン
・キャラクター原案
・コンセプトデザイン
・プロップデザイン
・クリーチャーデザイン
・メカニックデザイン
・デザインワークス
ぱっと思いつくだけ列挙してもこれだけある。
メカニックデザイナーの多い名作アニメというと『モーレツ宇宙海賊』。
4.プロデューサーの数が少ないこと
プロデューサーというのは「お金の出し入れ」「人の出入り」を管理する人。偉い人だ。
お金を出してくれる人に話を聞いたり文句を言われたりグッズの開発をしたりスケジュールを管理したり。
業務内容は多岐にわたる。
「アニメを実際に作る」以外のことは、たいていプロデューサーという肩書の人が何らかの形で関わっている。
アニメ制作は「絵が動くこと」「音をつけること」の2つなわけだけど、逆に言うとこの2点にプロデューサーが直接関わることは大変なレアケース。
プロデューサーは管理職ではあるが、絵コンテを描いたりアニメの原画を描いたりはしないでしょ。
やたらにプロデューサーの数が多いアニメがあるよね。これは「あれをするな」「これをやれ」などと口出ししてくる人が多いことも意味する。そういう人が少ないほどアニメ制作はスムーズに流れるってのは容易に推測できる。
法則その4
プロデューサーが少ないアニメは名作率が高い。
たとえば『鬼滅の刃』。デザイナーの数が半端なく多く、逆にプロデューサーの数は少ない。「製作」として名前を連ねている会社はわずか3社。
意思決定が早いだろうから、現場も動きやすいと推測できる。
いやー、自分で言うのもナンだけど、すごく説得力ありそうに見えてきた。
さて、上記4点をすべて満たすアニメが2021年にも制作されたんだ。
長々と述べ立てたが、要するにこれが言いたい。
↓ ↓ ↓
2021年のおすすめアニメは『ゴジラシンギュラポイント』である。
OP映像をチェックしてみよう。スタッフの名前が映像に入れ込んであり、さらに脚本とシリーズ構成が同一人物で、多くのデザイナーが参加していて、プロデューサーの数も少ない。
(言っとくけど、ここまでジョークみたいなもんで、「ゴジラシンギュラポイント観ろよ」と言いたいだけ。プロデューサーの多い名作アニメもたくさんあるし、原作・監督・シリーズ構成の担当者が違っている名作も多い。あんまり本気で受け取っちゃダメっすよ)
うーん、名作の香りがするな。まるで自分が良いこと言ったみたいな気がしてきた。
気になった人は本編を観てほしい。
(ちょっとマジメな話をすると、実は『ゴジラシンギュラポイント』のOP映像で名前がデザインされて固定されちゃってる人は凄腕ばかりなんすよ。アニメに詳しい人なら一発で「大変なことが起こってる」と分かるレベル。コンセプトアートの「金子雄司」は名作率が高いんで、みなさんも名前を覚えておくといいと思います。クレジットの最後に監督・高橋敦史と表示されますよね。そこで「間違いない」って分かるんすよ。ジブリ出身。他にもジブリにいた人が多数参加してます。)