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詩経

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『詩経』に関する記事をまとめています。
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#教養

自分の漠然とした気持ちに形を与えてあげよう(『詩経』毛詩大序)

今回取り上げるのは『詩経』毛詩大序からの言葉。 詩はその人の志が表面化したものである、という意味。 儒教の経典の一つにもなっている『詩経』ですが、そのとある序文の中で述べられている言葉になります。 「詩とは何か?」というお話。 なかなか奥深いですね。 『詩経』は中国最古の詩集。 古代中国における各国の民謡や祭祀の言葉、周王朝の宮廷で用いられた歌などが収録されている古典です。 伝承としてあちこちで伝わっていたものを、孔子が一冊の本の形に編纂したと伝わっています。

その発言、誰かを傷つけるものになっていませんか?(『詩経』大雅・抑篇)

今回取り上げるのは『詩経』大雅・抑篇からの言葉。 白く清らかな玉が欠けたのならば、磨き直せば良い。しかし、発した言葉が失敗すると、もはやどうにもならない、という意味。 つまり、失言を無かったことにするのは不可能なので、発言するときは慎重に行いなさい、ということですね。 「圭」は、諸侯などが持っていた玉のこと。 非常に高価なものではありますが、多少欠けたとしても、もう一度磨き直せば元の輝きを取り戻すことができます。 しかし、人の発言はそうではありません。 一度口から

歴史からの学びが未来の自分の助けとなる(『詩経』大雅・文王篇)

今回取り上げるのは『詩経』大雅・文王篇からの言葉。 殷王朝の歴史をしっかりと鑑みるべきだ、運命を知ることは容易ではないのだから、という意味。 駿命とは天命のこと。 現代的には運命と捉えて良いでしょう。 つまり、運命を予測するのは難しいので、過去の歴史から成功や失敗を学びなさい、ということですね。 『詩経』は中国最古の詩集で、おおよそ周王朝のはじめから戦国時代半ばくらいまでの詩が収録されています。 殷王朝を打倒して周王朝が始まるのは前1046年頃、そして戦国時代は前5

いつの時代も甘い言葉には注意しないとね(『詩経』小雅・巧言篇)

今回取り上げるのは『詩経』小雅・巧言篇からの言葉。 悪意のある者の言葉はとても甘く聞こえるものだ、という意味。 現代でもよく言われることですが、甘い言葉には騙されるな、ということですね。 最近、銀行から「詐欺に注意してください」という内容のメールやお知らせをよく見かけます。 今年は銀行の特典制度を利用した、いわゆる銀行ポイ活が流行ったこともあり、銀行が標的の詐欺が多くなっているようです。 私たちも十分注意しなければならないのですが、最近の手口は巧妙化していて見破るの

重要で難しい問題だからこそ、早めに片付けることが大事(『詩経』小雅・魚麗篇)

今回取り上げるのは『詩経』小雅・魚麗篇からの言葉。 苦心しながら取り組むことに始まり、心穏やかな状態で終わる、という意味。 名君とされる周公の政治を称えた詩になります。 つまり、重要な問題は最初に片付けてしまうことが大事、ということですね。 周公とは、孔子も憧れた大政治家である周公旦(しゅうこうたん)のことです。 周公は兄の武王を補佐して殷王朝を打倒、兄の死後はその子である成王の摂政として活躍しました。 まさしく周王朝の基礎を作り上げた人物です。 孔子はそんな周

「他山の石」の誤用を他山の石として、言葉は正しく使っていきたい(『詩経』小雅・鶴鳴篇)

今回取り上げるのは『詩経』小雅・鶴鳴篇からの言葉。 他国の山の石であっても、玉を磨くのに使うことができる、という意味。 もともとは、国を治める方策について語った言葉です。 つまり、他国の優秀な人間は、たとえ身分が低くても積極的に登用すべきだ、ということですね。 今ではそれが転じて、他人の誤った言動を自分の修養に役立てる、といった意味になっています。 いわゆる「他山の石」というやつですね。 現代でも時々使う慣用句だと思います。 そういえば、ネットで見たのか、直接耳

自分の言葉に責任を持って行動できていますか?(『詩経』正月篇)

今回取り上げるのは『詩経』正月篇からの言葉。 人々は皆、「自分は優れている」「自分は行いは正しい」などと言っているが、誰がカラスのオスとメスを区別することができるだろうか、という意味。 カラスを見てオスメスを判別することができる方はいらっしゃいますか? 少なくとも私はできません。 仮にカラスと意思疎通ができて、「ボクはオスだよ」と教えてくれたとしても、私にはそれが本当かどうか見分けがつかないと思います。 どのカラスも(私にとっては)見かけ上は同じカラスに見えるからで