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「ゆじー式学習法」読書まとめ【N校高から大学進学】

今話題のユーチューバーでアメリカ🇺🇸トップ大学に合格したのゆじー(@yuzzy_uk)君が出した本を読んだのでその感想を書きたいと思います。

息子と同じ年齢のゆじー君。中高一貫校辞めた同志(?)なので注目しています。同じ辞めたでも辞め方がずいぶん違いますけどね。。。

たかが大学生の出した本だから単なるイギリスやアメリカの留学体験談なんでしょって思っていましたが、いい意味で期待を裏切られました!

アメリカトップ大学に行くためのノウハウ本では無い

ミネルバ大学の名前を本の表紙に入れることで通りすがりの人々にアピールすることに成功していますが「こうすれば海外大学に行ける」というテクニックの話はこの本に一切書かれていません。そこが私は良いところだと思いますが、即効性のあるノウハウを知りたい人はガッカリするでしょう。

この本のポイントは、自分の慣れた場所(comfort zone)を離れてとにかく挑戦してみるという体験を積み重ねていったらアメリカのトップ大学に辿り着いちゃったというお話なのです。

アメリカトップ大学に行くことが目的では無く、どのようにしたら大きな社会課題に取り組むことができるのかを学べる場所がミネルバ大学だったということ。大学でなくても同じような体験ができるのならゆじー君は、その道を選んでいたのかも知れないなと思います。

ご両親の環境作りが凄い

子供の幼少期の環境づくりがここまで突き抜けているのはなかなか無いなぁと感心。ご両親は、「家族ノマド」という国内外の見知らぬ土地で夏休みを過ごす取り組みをしたり、欲しいものをゲットするための両親(出資者)へのプレゼンをゆじー君に課したりすることで組織に頼ることなく、自分の力で稼ぐ力を身につける手助けをしています。

もちろんこのような取り組みや仕掛けは、ご両親が柔軟な働き方ができて、一定以上の資金力があってはじめてできることかと思いますが、それら条件が整っていても実際にはなかなかできないことだと思います。

お父様が公務員を辞めて起業されていることもあり、レールが敷かれた道を漫然と進むのではなく、自分で道を切り拓く姿勢を自らの背中で示されているのでしょう。

強靭性(resilience) を様々な形で鍛えている

日本や海外様々な場所に家族ノマドと称してプチ移住することで新たな環境で挑戦する訓練をする仕掛けがなかなか素敵です。

しかも敢えて乗り越えられるかどうかギリギリの線の課題が課されているのがのもなかなか上手いと思います。これによりゆじー君の強靭性(resilience) が段々鍛えられていったのだなと納得。

しかも中学3年になると課題設定を自分でできるようになり、中高一貫校という安定した環境を飛び出して自らイギリスの高校で国際バカロレア(IB)に挑む決意をするまでになったのは自然な流れにも思えました。

この大リーガ養成ギプス的な自分の限界に挑戦する旅は、現在イギリスの高校からアメリカの大学に移っています。その大学もキャンパスを、持たない世界を旅するノマド大学のミネルバ大学。納得の選択ですね。

通信制高校も進学検討していた

ちょっと驚いたのはN高ような通信制高校進学もゆじー君が検討していたことです。自由に時間が使えるのは良いけどそれだけの時間を使いたいことがなかったそうでそのプランはボツとなったそうですが単純に高校から海外へ行く決断を下すまで色々バイアスなしで検討したのだなと思いました。

普通なら折角苦労して中学受験したのだから高校へ内部進学しないのは勿体ないとしがみついてしまいがちですが(うちはしがみついたけど耐えきれなかった)そうしなかった決断力、その決断を受け入れたご両親は凄いです。

海外に行く選択をしていなければ、うちの息子とN高でもしかして一緒にプロジェクトすることがあったかもしれないなぁなどと一瞬妄想しました😆

英語習得法はシャドウイング、多読、沢山書くにつきる

普通の日本人の中では海外経験豊富なゆじー君ですが英語で勉強した経験が限られていたので海外大学進学するまでの道のりは大変だったかと思います。

純ジャパはとにかくシャドウイング、多読、大量に書くを地道にやることが上達の王道だなと再確認できました。とにかく諦めず継続して短期間で高いレベルに到達したのは本当に驚異的です。

ミネルバ大学で鬼のような課題をこなすことで、大量の英文を隅から隅までまで読むのではなくスキャンして要点だけ読み取る力まで身につけてしまったのも凄いです。

最後に

親、子供(受験生)それぞれの立場から色々な発見があると思いますのでこの本を読んでみることを是非お勧めします。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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