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進路 その1

アルバム”製造業”の3曲目の”進路”について記載。

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はこちらですので
聴いていただけると幸いです。

理系か文系の選択について記載。

高校へ入学して最初の進路選択は高1の2学期の終わりか3学期に行われる
理系/文系の選択。この時期だと何学部を受験するか決めていない人も多いので悩む方も多いと思う。私自身は数学、物理に苦手意識もなく、理工系に進むと考え理系を迷わず選択した。

メーカを定年退職した視点で理系か文系かの選択を振り返ってみる。

結論から書くと下記のように考えている。
①理系/文系どちらか1つの適正を持って生まれているわけではない。
②資格取得(例えば医師免許)上、進学する学部が特定され、
 理系/文系の選択が決まる場合はそれに従う。
③理系 → 文系へ変更 :可能な割合が高い。
④文系 → 理系へ変更 :微積分、物理を独学はハードル高い。
⑤将来就きたい職業から選択できれば良いのだが。
⑥どちらが楽かで選ばない方がよい。

小学生の頃、図書室に会った”偉人シリーズ”という昔の有名な人の自叙伝を
よく読んでいた。”ワシントン”、”エジソン”、”ベートーヴェン”等。
高校生の頃は自分に唯一無二の適正とは何か?と自問していた。歌詞にも書いたが”適正は一つではない”。あまり悩まず、まずはトライし、だめだったら別の道へという選択もある。ただ④で記載した通り、文系→理系への変更は特に現役合格を目指すうえではハンデとなる。

私の経験では、文系に進む方の多くは、”文系を希望”というより
数学が×なので理系は無理”という印象である。
(こう書くと、文系の方から”理系のオタクが偉そうに”と叱られそうだし、
 公認会計士や弁護士になった同級生もいて彼らは理系に来ても十分やれただ ろうから叱られて当然。)
本当は理系に行きたかったのだが数学が×という理由で文系を選択しようかと思っている人へアドバイスするとしたら下記。”数学が×”となるのは高校1年の夏休みで決まると思っている。中学数学の貯金がなくなり、高校で初めて出てくる分野を自ら取り組めるか否か。
”あーなので、こーなって”と論理的に考えるのが苦手で文系を選択した同級生もいた。もし論理的に考えることが苦手であっても手順を暗記することで先へ進める場合は問題ない。(この辺りは”丸暗記”の記事に記載済)

大学受験を前提にした理系/文系の選択については恐らく多くの方が記載されていると推測。以下、メーカに就職という点で理系/文系選択について記載。

メーカ採用者は理系は技術系、文系は事務系に区分される。
技術系はエンジニアとして採用され、出身学部としては工学部、理学部が主。事務系職種は、人事、総務、経理、営業、資材等で出身学部は経済学部、法学部が主。

理系/文系選択にあたり
 ・理系はエンジニアとしてモノに接する。人づきあいが苦手な人向き。
 ・文系は人事、営業に代表されるように人づきあいが重要
人づきあいの得手(文系向き)不得手(理系向き)で論じられることがあるがそこを深堀してみる。

技術系について

実は技術系で採用されても定年までエンジニアとして業務に従事するのは稀である。人にも依るが一般的には技術系職種でも下記のような経歴になる人が多い。
1)新人(20代前半~30代):エンジニアとして設計、開発業務に従事。
2)中堅(30代~40代前半):新人の教育、設計、開発の企画
1),2)はエンジニア(スペシャリスト)としての成長し、会社への貢献が期待されている。

問題は2)以降である。
スペシャリストとして成長した人がそのままスペシャリストでいくのか?
それともゼネラリストとして製造部の事業計画、損益管理、組織再編に従事するのか?スペシャリスト、ゼネラリストどちらの道に進むかは会社の業務命令のこともあれば本人の希望の場合もある。ゼネラリストとして進むには人づきあいが苦手とは言っていられない。会社内でのディスカッションでは熱くなることもあるし人を説得しないといけないこともある。”自分でやった方が早いのだが、、、”と思いながも人にお願いしてやってもらうことも多々ある。

 ”ゼネラリストはいや”、”現場が好き”
 ”スペシャリストとしてモノ相手に淡々とやっていきたい”
自分もそう思っていたが、上司から”担当者(若手)の仕事を奪ってはいけない。”と言われゼネラリストの道を進んでいる。

いやそれでもスペシャリストとして進みたいという人には下記のようにならないように願う(実は若いころの自分への自戒)。
 ・職人魂で頑固、協調性がなく技術力がある方が偉い。
 ・偏差値が下の者の指示は受け入れがたい。
 ・ゼネラリストなんて技術力は必要なく誰でもやれる。

事務系について

メーカの幹部は技術者出身が多くを占める。採用人数が多いので仕方がない面もあるが歴代の社長に事務系出身0も珍しくない。そういうのも影響しているのか文系学部出身のエースがメーカ就職第一希望というのはあまり聞かない。私の時代の法学部、経済学部出身のエースは、公務員、商社、銀行、保険、マスコミに就職していた。

メーカエンジニアの多くは、”交渉力”、”問題/課題の把握→解決法の提案”に貢献してくださる事務系採用者が増えていくことを切に願っている。

例)
 営業:客先交渉力。脱”設計(エンジニア)のメッセンジャー”
 調達:調達先の開拓や価格交渉力。脱”発注/検収処理係”
 経理:棚残減、ロスコスト要因分析と改善提案。脱”コスト集計係”

(既に上記で取り組んでくださっていらっしゃる方、ご容赦ください。)

”メーカでは文系は冷や飯食い”と思っている方にそうではないと思わせる土壌作りも必要。

ここ数年の夏は異常に暑い。これが常態化しており温暖化対策は待ったなしである。孫が成人するころには地球は人が住める環境ではないかもしれないと思うことがある。メーカは省エネに取り組んでいるが、理系エンジニアだけがメーカで活躍するわけでない。文系の方がメーカ(製造業)に積極的に就職希望するようになってほしいと願っている。

次回は大学受験における大学、学部、学科選択について記載。

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