無題。



風が季節を運んできて


僕を置いてけぼりにする。


もう少し待ってよ、セプテンバー。


まだ僕は夏に心を奪われたまま。


季節の早さに追い付けずに


また後ろを振り返るんだ。


もう少しだけ傍に居てよ、セプテンバー。


君に追い付く力を貸して。


夏に取り残されて1人泣いていたんだ。


だからもう少しだけ手を握ってて。


君も、もうすぐ


行ってしまうんだね、セプテンバー。


さようなら、優しいセプテンバー。


また会う時には


もう少し強くなっているから。


ありがとう、セプテンバー。


君のおかげで


季節を越えていけるよ。


セプテンバー、セプテンバー。


また会う日まで。


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