家事をしくみ化してみた
今月中旬に育休からの仕事復帰を控えて、家事をなんとかしておかねばと思い立った。
ルンバもある、乾燥機付き洗濯機もある(食洗機はない)、しかしそれだけでいいのか? 否。
この度本気を出して家事のしくみ化に取り組んだので、その軌跡を残しておこう。
まずは可視化
何を始めるにしても、まずは可視化というのが王道である(たぶん)。夫と共有しているスプレッドシートに新しいタブを作って、あらゆる家事を書き出した。
あらゆる、というのは文字通り、あらゆるである。
普段やっている家事はもとより、「やった方がいいんだろうな~」と思いつつスルーしている家事も、やり方を知らない家事も、ぜんぶ。
だけど途中でちょっと心が折れたので、一旦「マイナス→ゼロ」系の家事に限定することにした。
家事には「マイナス→ゼロ」系と「ゼロ→プラス」系があって、たとえば床のごみを拾うとか食器を洗うとかのマイナスな状態をリセットする家事が前者で、料理を作るとか花を飾るような新しいものを生み出す家事が後者である。後者は夫の得意分野で、前者がおろそかになってストレスが溜まるのはわたしなので、今は前者に集中しよう。
共有する
粒度のまちまちな家事を60項目ぐらい書き出したところで、夫にお披露目。「まだまだある気がするけど、こんなになったよ!」と得意げに見せると、夫はゲーって顔をしつつも目を通してくれた。
でも、今回の目的は家事の分担ではない。
分担が上手にできればそれに越したことはないが、まだそのフェーズではないという感覚があるのでそれは求めない。これはあくまでも、「わたしによるわたしのための」家事のしくみ化プロジェクトなので、夫に何かコミットを求めるものではない。
家事はわたしがぜんぶ引き受けるよという意味ではもちろんなくて、わたしはわたしのやり方でやるので見ていてねという宣言である。
夫といえども他人なので、他人を動かそうと企てることはやめた。
頻度を決める
60の家事をひとつずつ点検して、どのぐらいの頻度でやりたいかを決める。実際にやってみてから細かい調整はしていけばいいと思うので、仮決めでオッケー。
このとき、ひとつながりの家事はまとめてしまう。たとえば「リビングのごみ箱の中身をキッチンのごみ箱に移す」→「ごみを縛る」→「新しいごみ袋をつける」はセットの動きなので、「ごみを縛る」で包括しておく。タスクを細かく書いたのは夫に共有するためだったので、それが済んだ今はシンプルな方がいい。
そんな調子でどんどんまとめたら、家事は50個まで減った。
カレンダーにタスクを入れる
じゃあ、いつやるか。
具体的な日程をシートに書き込んでいく。
週一の家事は休みの日に、ふた月に一度の家事は奇数月と偶数月の「1、8、15、22日」に割り当てる。「必要に応じて」の家事は「必要」というトリガーが生じたら自動的にやるので放置。
割り当てた家事は、普段スケジュール管理に使用しているGoogleカレンダーに登録する。
Googleカレンダーには通常の「予定」のほかに「タスク」を入れることができる。
繰り返しの設定ができるのがありがたい。
ちなみにシフト勤務で休みが曜日固定じゃないので、休みの日タスクは仮で毎週月曜日と金曜日に入れておくことにした。
終わったタスクをどんどん消していく
朝起きて、ドタバタとベビーを保育園に送り届けてホッと一息ついたらカレンダーで今日のタスクをチェック。終わったら消してすっきり!
大事なのは、粛々とその日やることだけをこなすこと。ほかのことはしなくていい。なぜなら、それは別の日に必ずやることになっているから。
あれもこれもと思うと、やりきれなかったことが気にかかっていつまでたっても自分を褒めてあげられない。でも、今日はこれだけやったら花丸という量が明確になっているから「ちょっとめんどくさいけど終わらせちゃおう」と思えるのだ。
家事をしくみ化すると、負担感が薄まる。これは大発見だった!
さあ、コロコロで仕上げしたらお風呂入ろうっと。