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7月14日(日)公開を待っていた映画を見に行った

映画「アイ・ア・ムアコメディアン」
一昨年、東京国際映画祭で見て、公開が決まったら必ず見たいと思っていた。その映画の公開が決まり見にいくことに。

ユーロスペースに着いた


観客は若い男性が多い。
映画に英語字幕がついている。
東京国際映画祭で見た時と同じだ


あらすじ
「アイ・ア・ムアコメディアン」
公式ホームページより

テレビに居場所を失った村本大輔は劇場、ライブに活路を見出し、自分の笑い《スタンダップコメディ》を追求する。
本場アメリカへの武者修行、韓国での出会い、パンデミックの苦悩、知られざる家族との関係。世間から忘れ去られた芸人の真実に『東京クルド』の新鋭ドキュメンタリスト日向史有が迫った3年間の記録。

「アイ・ア・ムアコメディアン」公式ホームページより

以下感想

村本大輔さん(以下、村本さん)の言葉や行動は色んな問題提起をしてると感じた。

独演会のシーンでのネタが面白かった。

胸を締め付けられて見ていて辛いシーンが
三つあった。
・田町のライブハウスでの独演会のシーン
・父親とサシ飲みした帰りのシーン
・ラストシーン
実は映画に出てきた田町のライブハウスの独演会を見に行っていた。
あの時、あんなことが起きていたなんて、映画を見て知った。
あんなことがあった後とは思えないくらい独演会は面白かった。
父親とのシーンに何度もモヤモヤと切ない気持ちになった。
ラストシーンを見て「ドーランの下に涙の喜劇人」という言葉を連想した。
自分のライブに全く来ない父親をネタにして。

印象に残った村本さんの言葉
・国民の空気を変えるのが芸人の仕事
・(自分の言うことを)賛成か反対ではなく(自分のことを)見てくれる
・根拠はないけど出来ると思う

アメリカのライブハウスでのスタンダップコメディーのシーン
・日本にはない笑いだと思った。
・観客のウケ方が日本と違う。
・日本より笑い方もリアクションも大きい。

アメリカの観客ガラガラのライブハウスでスタンダップコメディーをする村本さん。売れない若手の頃にこんな感じのライブハウスに出てたと。

コロナが感染拡大して予定していたライブが次々と中止になっていくー
あの頃はこんなのばかりだったことを思い出す。
村本さんの辛さが伝わった。
演者の皆さんは同じように辛さを抱えていたのではないか。

村本さんが帰省したシーン
田んぼと木々ばかりののどかな風景
ぽつんとある団地。
村本さんの母親は明るくて気さくな感じの方という印象。
母親が記事の切り抜きを大事にファイルしてあるのを見て村本さんが以前「テレビに出ることが親孝行」と言っていたのを思い出した。

変顔をして笑わせるのが好きだったという、幼少期の村本さん。今と”芸風“が違う

父親とサシ飲みのシーン、村本さんが語った自衛隊をなくしたい理由に刺さった。

喉と大腸に癌になって声を失うことになり人工肛門になることが決まってもユーモアある返しをする村本さんの父親。

やっと再開した独演会。
会場へ向かう途中「これから見に行きます」と声をかけられた時はどんな気持ちだったのだろう?
1,000人の観客が村本さんが登場するとスタンディンオベーションが起き終演後は万雷の拍手にグッときた。
「1,000人と目が合っている」と言っていた村本さん。

ラストシーンは笑って泣けた。


思うことが色々とある映画。
一昨年、東京国際映画祭で見た時の舞台挨拶で監督と村本さんは何でも話せる関係なのだと聞いた。
それだから撮れたのであろうシーンが多くあった。


村本さんが泣くシーンが純粋さを象徴しているように感じた。


私にとって村本大輔さんは
面白いと思うお笑い芸人であり
平和ボケしてる私に色んな問題提起をして
心にグサグサと刺してくる
存在に思えた。




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