外孫、内孫①

私が気づいた時から、父方の祖母に可愛がられた記憶はない。

祖母から見て長男の娘であった私だが、女ということで、外孫として扱われいた。
中学生にもなると、外孫、内孫のことを理解し、祖母にとって大事なのは、家を継いでくれる内孫だけだとわかった。

私が生まれた時には彼女は80歳を超えていたので、認知機能的にも下がっている時期であったと思う。のちに認知症と診断された。
私の名前を間違えることも私を覚えてくれないことも彼女に悪気はなかった。彼女との思い出は彼女の中に1㍉もない。

離れて暮らす父からの祖母の様子が書かれた連絡を今の私はどうしたらいいかわからない。

空気のように扱われ、私には用がないと接せられた。だから、私もそうするのが当然だとは言わないが、どうしても彼女を思うプラスな気持ちが生まれて来ないのが現状だ。

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