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明治43年5月14日、土曜日。いよいよ石崎光瑤の「覚醒の一日」がやってきた。[1] 夜が明ける…
原生林のこんもりした稜線の向こうに残雪の峰々。あとで地図を見たら、白山の南に連なる別山(…
白水滝の周りは柱状節理の岩壁だ。[1]さらにその周りを微妙な色違いの緑が取り囲むようで美…
アワラ谷林道との分岐点からしばらく進むと、再びトンネルだ。約120m、今度は短い。 これを抜…
「この桟橋、すばらしいねぇ。描くんならやっぱり対岸から見ないとなあ。対岸に渡れますか」 …
1年半後の3回目のベンツル通過の際には、阿修羅とは真逆のイメージの逸話が記されている。 な…
岩屋ヶ谷を過ぎ、道は二俣に分かれる。下へ降りると本谷を渡ってアワラ谷に通じる林道である。この分岐点で、右手のやや広い舗装路を選んで進む。 このあたりで対岸に見える岩壁が「ベンツル」の絶壁なのだろうか。車道の限られた視界にはその全貌が入ってこない。 昔の絵葉書が頼りにはなるが、やはり特定できない。 光瑤はこう記している。 どこから「怒れる阿修羅」の鮮血という発想が出てくるのか。それらしい岩壁を見ても、凡人には「阿修羅の鮮血」を見つけることができない。 紅葉が盛りのとき
国道156号線から右に曲がって大白川渓谷に入る。世界遺産白川郷の入り口であれだけ車が数珠つ…
覚醒とは大げさな、という人もいるだろう。 福光から大白川渓谷の入り口まで現代では車で1時…
日本画家、石崎光瑤が20代に三たび訪れた「白水滝」をどうしても見たくなった。 この滝を含む…