(1)「立山写生」明治40年は本当か
光瑤生誕140年展を見てきた。初の全国巡回展という。地元福光(富山県南砺市)を皮切りに4か所をまわる。毎日新聞の記事によれば、京都のひとりの学芸員が注目して実現したのだそうだが、正直なところ地元では「飽き」が生じていたので、外部からの見つめ直しはありがたいことだ。まず感謝もうしあげたい。[1]
各巡回展でサブタイトルが違っている。福光展は「花鳥画の極 Real & Spirit」という。控えめの越中人感覚では「極み」とまでいうか、と思う。9月の京都展は「若冲を超えろ!絢爛の