#トヤマビト。Vol.07
富山には、自分らしくいきいきと活動する魅力あふれる人たちがたくさんいます。
知れば知るほど好きになる。
そんなトヤマビトたちとの出会いと発見を、みなさんと分かち合いたい。
第7回目 私のお気に入りの喫茶店店主。
純喫茶ツタヤ
4代目店主 宇瀬 崇(うせ たかし)氏
です!👏ぱちぱち!
▶ 街とお店を愛する富山のシティーボーイ
純喫茶ツタヤの創業は1923年(当時の店名はツタヤコーヒー店)。
富山県で一番歴史のある純喫茶。
西町の一角で、移り変わっていく街を見守ってきた。
幼い頃から富山県の中心市街地を遊び場として過ごした4代目店主の宇瀬さん。
幼少期の遊びといえば、大和や西武といった百貨店でおにごっこ!
富山のシティーボーイならではの思い出。
幼稚園の帰りは、母が働いていたツタヤコーヒーへ。
仕事が終わるのを待ち、母と一緒に自宅へ帰る日々だった。
宇瀬さんにとって、純喫茶は日常の当たり前の風景の一部だった。
2016年 3代目店主がツタヤの店じまいを考えていると聞いたとき、
と奮起し、宇瀬さんはお店を引き継ぐ。
そして新たな手を加え、2017年に“純喫茶ツタヤ”としてリニューアルオープン。
と振り返る宇瀬さん。街やツタヤへの愛を感じます!
さすが生粋の富山のシティーボーイ!
▶ 2足のわらじマスター
宇瀬さんは「美しいものが好き」と言う。
美大出身で、日本画を描いていたこともあった!
絵を描くことや芸術が好きだった。
そんな宇瀬さんはツタヤの店主になる前から芸術文化ホールでの仕事をしており、今も続けている。
そう、2足のわらじ!
純喫茶ツタヤの店内を見てみると、デザインやアート、ファッションに関するおしゃれな本がたくさん置いてあります。
このセンスはこういったルーツからきていたのですね!
ちなみに宇瀬さんはいつ見てもおしゃれなコーディネートなんです。
中学生時代からメンズノンノを読んで「いかにモテるか!」を研究していたんだとか。
ファッションのテーマは『好きな彼女のお母さまに好かれるファッション』とのこと。
結果、彼女にスルーされてもお母さまには ドはまりするらしい。
うん、狙い通り!!◎
▶ 純喫茶をもっと気軽に
“純喫茶”といえばちょっと大人の階段のぼるイメージだとか、
少し敷居を感じちゃって、入るときに勇気がいることってあるかもしれない。
でも、入ってみたら意外とスタッフさんが気さくだったり、マスターと話してみたら楽しかったりする。
と話す宇瀬さん。
かつてツタヤビルの時代、ここでお見合いして結婚したカップルがいたんだとか!
おお!恋が実る場所・・・?カップルのみなさん、ウェルカム!
▶ 4代目のカラーは“カー喫茶”
店内にチラホラ置いてあるミニカー。
宇瀬さんは、幼い頃から車が好きだった。
特にクラシックカー!おしゃれ。
最近は、スタッフのアドバイスをきっかけに「車が好きという趣味をお店にも取り入れていこう」と、
“カー喫茶ツタヤ”と称してクラシックカーをお店の前に展示するイベントを開催している。
その取組みがミニカーの老舗製造メーカーの京商さんの目にとまり、雑誌掲載の取材が来たそうです!
宇瀬さん大喜び。
いきいきと楽しみながら、自分ならではのカラーでツタヤを彩る宇瀬さん。
クラシックな喫茶店の雰囲気が残る中、店主の個性も光る。
本当に素敵な喫茶店です。
▶ 点から面へ
中心市街地に人が戻ってきて、最近はいろんなお店も増えてきた。
ひとつひとつのお店が魅力的。
でも、点と点だけでは全体が盛り上がらないのではないか。
・・・とても共感です。
“繋ぐ”だとか“紡ぐ”だとか、個人的に最近よく耳にするし、意識している言葉!
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私のおすすめの席は西町の交差点が眺められる窓際。
ツタヤならではの特等席だと思っています。
向かいには美しい富山市ガラス美術館が建ち、路面電車が行き交う。
おいしいコーヒーを楽しみながら、街を歩く人たちをぼんやりと眺める。
なんて楽しいリラックスタイムなんだ!
ゆったりとしたひと時をみなさんも純喫茶ツタヤで、ぜひ!
車が好きな方、マスターとおしゃべりに行きましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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