【HATCH会員取材】認め合える社会づくりに、ITの技術で寄り添いたい。
こんにちは!富山からチャレンジする人たちを応援するインキュベーション施設HATCHです。HATCHの大切な仲間のみなさんをご紹介していきます。
今回は、フリーランスのシステムエンジニアとして開発のお仕事や、コンサル会社でチーム作りのサポートを行っている野澤さんをご紹介!
野澤:僕はもともとシステムエンジニアを目指していたわけではなく、プログラミングをしっかり学び始めたのも社会人になってからでした。
地元の大学に進学してやりたいことを模索している中で、教育の分野に興味を持ち始めました。教育って、社会の基盤になっていると思ったのです。
教育分野の問題はいろいろありますが、僕は特に“情報格差”が気になりました。
野澤:僕の出身地の入善町は、かなり田舎です。富山市と比べても、入手できる情報の量には大きく差があると感じています。
高校生の頃の僕は、進路の選択する上で情報が少なかった。
もっとたくさんの情報を知っていれば、選択肢が広がったのではないかと振り返ってみて思いますね。
そんな情報の格差を是正していくには、ITの技術が必要なのではないかと考えました。
ネットさえ繋がれば、情報を提供できる。そこに可能性を感じたことが、システムエンジニアを志したきっかけでしたね。
野澤:実は僕が一番最初に夢見たことは、お医者さんになることでした。母親が助産師だったので、医療の現場が身近にあり、自然と憧れを抱いていました。
高校生のころは医学部を目指して勉強していて、浪人をして2年の歳月をかけたけれども夢は叶えられず、諦めてしまいましたが。
どんな医者になりたいのかと考えたときに、身体を治すだけではなく、心も癒せるような医者になりたいと思っていました。
なので人の心理的な部分に興味をもって勉強していましたね。これは僕の原点だと思っています。
野澤:医者になる道へ進むことはできませんでしたが、医者でなくても誰かの心に寄り添うことはいくらでもできる。悩んでいる人が僕に相談をしてくれることがあれば、話を聞くことで役に立ちたいと思います。
この想いは、いま取り組んでいる仕事や活動にも活きていると思います。
野澤:独身の頃は、「自分の生き方をどうしていくか」が中心でした。
でも、結婚して子どもが生まれると「次の世代の為に、なにか残せたらいいな」と思うようになり、意識が変わっていきました。
僕は、新型コロナウイルスが流行する以前からフルリモートで働いています。
時間に融通がきくので、娘の幼稚園の送り迎えなど、普段から子育てにも参加できています。
男性が子育てに関われるような働き方ができるということは、とても大切なことだと感じています。
野澤:僕は特に、幼い頃から家庭環境の影響もあり、妊婦さんと接する機会が多かったことも関係しているかもしれません。
たとえば妻の妊婦検診に付き添うだとか、出産までの過程にも一緒に寄り添うことができれば、より一層子育てに対する共感度が高まると思うのです。
まずは家族を大切にすることで、より多くの人の役に立てると思っていますね。家族との時間を犠牲にしてまで働くというのは、なんだか違和感を感じます。
僕よりも後の世代のためにも、多様な働き方を推進する手助けができるようなシステムづくりに貢献していきたいです。
野澤:相手の立場や置かれている状況を理解していきたいと考え、最近は『システム思考』を学んでいます。
野澤:今、社会が良くなっていくためには何が必要なのかを考えたときに、人と人とが理解し合える『寛容性』が必要だと思うのです。
寛容性は、“視野が広くもてる”ことだと考えます。価値観を押し付けるのではなく、自分と他の人は違うということをわかった上で相手を認める。
人口が減少していく中で、お互いの足の引っ張り合いをするのではなく、 人と人、企業と企業が協力し合えるようなサポートを、ITの技術を駆使して叶えられればいいなと思っています。
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