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#トヤマビト。Vol.06
富山には、自分らしくいきいきと活動する魅力あふれる人たちがたくさんいます。
知れば知るほど好きになる。
そんなトヤマビトたちとの出会いと発見を、みなさんと分かち合いたい。
第6回目 私が気になっていた建築家さん。
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株式会社 スタジオシュワリ
一級建築士 種昻 哲(しゅわり さとし)氏
です!👏ぱちぱち!
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▶ 富山ならではの建築を
上市町出身の種昻さんは建築士を志し、大学進学を機に名古屋へ。
2014年に富山で現在の設計事務所を起ち上げた。
設計する上で心がけている事は、人の話をよく聞くこと。
そしてその土地の歴史を知ることも大事にしている。
同じものをたくさん作らず、その場所ならではのオリジナルなものをつくりたい。
モダンでシンプルだけど、その土地の材料を使っているだとか、
地域に根差した建築を目指したい。
名古屋にいた頃は設計時に外国の高価な家具材などを使用することが多かったが、富山では違うスタイルに変わっていったと言う。
富山はものづくりをしている人との距離感が近い。
ここぞ!という見せ場には、あの人に頼もうかな、あれを使いたいなと
富山ならではの職人さんや技術が浮かんでくるようになった。
ただカタログから選ぶ建築デザインじゃなく、知り合った人たちから生まれたデザインを選ぶ。素敵ですね。
建築材料のカタログも、品番とかじゃなくてその職人さんの携帯番号とか書いてあるようになったらおもしろいのに。
もっと当たり前にその土地の素材を使っていくような環境になるといいね。
今手掛けている案件も、富山生まれの有名な曲げガラスの技術(北陸新幹線のフロントガラスのあの会社さん)を施すのだという。
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種昻さんからの富山愛、ひしひしと感じました!
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▶ 人が行き交う場所が好き
種昻さんに 富山で好きな場所はありますか?と尋ねると、
ハナミズキノヘヤという飲み屋さんです。
店内の雰囲気だとか、アートとか、流れている音楽、感度の高い人たちが集うところが好きです。
と答えてくださいました。
富山は自然ももちろん魅力だけど、やっぱり人が良いですね。
人が行き交う場所が好き。また、そういう場所をつくっていきたい。
そんな種昻さんは人見知りだそうです!オモシロイ。
▶ レールサイドに想いを寄せる
今回取材場所として選んでいただいたRAIL SIDE TABLEは
種昻さんが持つビルの1階をシェアスペースとして開いた場所。
路面電車の走る通り沿いに建つビルの1階。キッチンもついています。
路面電車って便利。普通の電車や地下鉄と違って、街とフラット。
距離感の近い街の景色を眺めながら移動できるし。とても好き。
路面電車はただの移動手段だけであってほしくない。
でも街として上手くつかいきれていないんじゃないかなって。
路面電車沿いにまだまだ空き店舗や空き家が多いことにもったいなさを感じているという種昻さん。
路面電車に揺られながら景色を眺めていたら、目に入ったビルの1階に人が集まってて、なんだかおもしろそう!なんだろう?と思って近くの駅で降りてみた。とか、そういった街に憧れるかな。
グランドレベルが充実していたらオモシロイ。
RAIL SIDE TABLEを作ったのも、こういう想いからだったとのこと。
RAIL SIDE TABLEはみんなの思い思いの使い方で実験的にどんどん使ってみて欲しいと話す種昻さん。
まずは小さい場所だけど、自分でやってみる。
そうやってグランドレベルを個人レベルで盛り上げていくことも必要。
そうすると、みんなが主催者になれるよ!
種昻さんのように自分の持つスペースを開いてくれる人が同時多発的に増えるとおもしろいですね。
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まちづくりは事例を見てきたり、話を聞いたりするだけでは何も変わっていかないことに気が付いた。
ちっちゃくてもいいから、まずは自分でなにかやってみよう。
そんな種昻さんから、「トヤマビトで紹介された人たちを集めてイベントしたらおもしろいね!オンライン上だけじゃなくて、リアルでも展開していくとか。」とおもしろいご提案をいただきました。
みなさん、その際は是非よろしくお願いします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
バックナンバーもぜひご覧ください。