【HATCH会員取材】目の前で困っているあなたの力になりたい。
こんにちは!富山からチャレンジする人たちを応援するインキュベーション施設HATCHです。HATCHの大切な仲間のみなさんをご紹介していきます。
今回は、2021年12月にHATCHを卒業し、新たにまちなかに拠点を構えられた島田さんをご紹介します!
島田:はい、社会人3年目の終わり頃に起業しました。もともとは大学職員として学生のキャリア支援のお仕事をしていました。
大学の中では応えきれないキャリア支援をなんとかしたいと考えていたんです。民間企業と大学生20-30人くらいとエイションワンと名付けた団体を作って、解決できる仕組みを自分たちで作りました。
お仕事を受けるスケールが大きくなっていく過程で、団体の活動では限界を感じ、会社をつくることになりました。それがエイションワン合同会社の誕生の原点です。
起業しよう!と思っていたというよりも、結果的に起業になったという感じですね。
島田:まさにそうですね。目の前に解決しなきゃならない課題があって、今いる自分の環境では対応しきれないとなった時、一歩踏み出すかどうかの差だと思います。
最初から起業じゃなくても、サークルを作ってもいいし、SNSで情報発信してみるのもいいし。現代は特に、起業のきっかけの選択肢はたくさんありますよね。
島田:僕は創業当時、学生のキャリア支援と謳っていたのですが、学生からお金をもらわず、お金をもっていながら大学生と触れ合いたい人たちって誰だろう?をまずは考えました。
つまり、自分がサービスを提供したい顧客に対して、ニーズや想いを持っている人たちが誰か、というように探したので、社会起業的ですよね。
僕の場合は、結果的に企業の採用といったニーズにたどり着きました。
島田:おかげさまで企業の採用支援や人事改革のお仕事など、いろんなお仕事をいただけるようになってきて経験も増えてきました。
事業のスケールを考えていくと、全国規模や日本から世界へといったグローバル規模でどう自分が活躍できるのか、スキルを提供できるのかを追求していこうという段階だと思いますが、それは自分がもともと起業したときの想いとは乖離していると感じています。
島田:新型コロナ感染の流行をきっかけに、自分が本当に使いたい時間はどんな時間なのだろうと考えることができました。
コロナ禍で富山のお店や企業からすごく困っていると相談されるのに、自分が富山にいなくて解決できないことにもどかしさを感じていました。
自分はこの人たちの期待に応えようと一生懸命大きくなったのに。いつの間にか応えられない自分になっていると気付き、ジレンマを感じていました。
だから富山に戻って、富山で事業をしようと。
自分が本当に価値を提供したい人は、やっぱり目に見える困っている人たちだなと思うのです。この想いは、起業することになった最初のきっかけですしね。
島田:富山ってすごくコミュニティが狭いですよね。誰かと繋がればその次の誰かにすぐ繋がれる。最初に“誰と繋がるか”で進む道が違うと言っていいほどですよね。
僕、富山に戻ってきた当時はぜんぜん今の富山のことがわからなくて。
富山のことを知りたいなと思っていた時に、ビジネスをやりたい人が集まる拠点HATCHができるということを知り、利用することにしました。HATCHでは新しい繋がりがたくさん生まれたし、エネルギーをもらえる場所だなと感じています。
人との繋がりって、この富山においてはすごく重要なテーマだと思いましたね。
人と繋がり関わっていく中で得られる“所属”や相手からの“期待”を、どう自分の成功に変えて、事業として育てていけるかが大事だと思っています。
島田:はい。僕、富山のまちなか育ちなんです。まちなかは僕にとって地元であり学校のような存在でした。もっとまちなかに触れる人を増やして、新たな価値を生み出すことで地元を盛り上げて活性化することに挑戦していきたいのです。
「HUB(ハブ)」と名付けたインフォメーションスタジオ(情報発信基地)を総曲輪通りに立ち上げました。
発信の支援を通して、人と人、人と何かを繋ぐ役割を担う場所でありたいという願いを込めました。いろんな価値が集まる場所にもなったらいいなと考えています。
富山で暮らすひとりひとりが、もっと富山に誇りを持ち、富山を発信してほしい。これを実現するためのコンテンツをどんどん企画して実施していきます。
HATCHでは日々の活動をSNSで発信しています!