就職活動が嫌いだったし、やっぱり失敗した話
新卒採用の一括採用というルールがめちゃくちゃ嫌いでした。
みんな一斉に黒のスーツを着て、女の子なんて同じようにポニーテールにして、なんだかめちゃくちゃ嫌でした。
大人に品定めされるなんてくそくらえだともおもっていました。
合同説明会には1度行きましたが、即行で帰ったのを覚えています。
面倒くさかったのもあるし、現実を見ていなかったのもあるため、企業分析や業界分析なんて全くしていませんでした。もはややり方もよく分かっていませんでした。
ですが、自己分析というものだけは面白く、絶対内定シリーズというものを買い、とにかく朝から晩まで自己分析をやりまくりました。
しかし、今思い出すと、この自己分析の方法は明らかに間違っていました。
かなり真剣にやったのですが、これは内定を作るための自己分析で、僕という人間を知るための、本質的なところをえぐるようなものではありません。
表面的な、人から評価してもらうだけの、他人のための自己分析でしかありませんでした。
父親が個人事業をしているため、経営の知識があると将来的に手伝えるとか、経営者と仕事をしたら成長するとかを自己PRにすればウケがいいかなとかも思っていました。
そんな自己分析をしていたため、志望する業界も経営コンサルタントなどの経営者相手の仕事を選びました。
するとありがたいことに中古車販売業と、税理士法人から2社内定をもらえました。
将来は漠然と起業もしたいと考えていたため、簿記の資格すらなかったのですが税理士法人に決めて入社しました。
入社して思ったのですが、全く仕事が面白くありません。
もちろん、経営者と仕事をするのは面白かったのですが、それは起業した時の話や苦労話を聞いている時だけで、決算業務や日々の事務仕事、税金の勉強にいつまでも興味がわきませんでした。
ずっと、この仕事は自分がやりたいものではないというモヤモヤだけを抱えていました。
変な自己分析をしたおかげで、やりたいこともすっかり分からなくなり、転職するにもどうすればいいのか。これは困った。と入社5年目でなってしまいました。
そんな中で運命的に1人のキャリアコンサルタントと会い、人生で初めて本質的な自己分析をしました。
すると、税金を勉強するのではなく、より人を応援する仕事をする方が向いていると言うことが分かりました。
もし、大学生の時にこのキャリアコンサルタントに出会えていたらもっと働くことが前向きだったかもしれません。
自分の道が分かっていながら、税理士事務所に入所していたら、もっと貪欲に学ぼうとしたかもしれません。
先が不安で、しっくりこないという理由で、せっかくの時間を無駄にしなかったかもしれません。
就職活動の一斉スタートというのは、就活生のためになっているのでしょうか。
会社のメリットだけに傾きすぎていないでしょうか。
これから就職活動をする人は、しっかりと自分を見つめてほしいと思います。
そうでないと僕みたいになってしまうのだから。