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詩とWeb3 ※コミュニティ記事転載

※この記事は、Poetic Mica Dropsコミュニティ記事の転載です。
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詩とWeb3の話をしたいと思います。
以前、Twitterに書いたものですが、如何せんSNSはフロー型のコミュニケーションなので、こちらにストックしておきます。

Web3(Web3.0)について

Web3(Web3.0)とは、ブロックチェーン技術を活用した新しいインターネットの概念です。
一般的に、「データの改ざんリスクが低い」「取引の透明性が高い」「情報流出のリスクが低い」、つまり「個人が個人情報を自律分散的に管理できる」といった特長があると言われています。
※「Web3とは何か?」については後ほど詳細リンクを貼付します。

では、Web1.0 やWeb2.0とは何だったなのか? 簡単にまとめると、以下の通りです。

Web1.0
黎明期のインターネット。Webサイトやブログなどのテキストが主体。情報発信者はごく一部に限られる。
Web2.0
ブログやSNSなど、双方向的コミュニケーションが可能になった。誰でも情報発信者になれる。情報の中央集権化が課題。

詩とNFT

Web3のキーワードとして、「暗号通貨」や「DAO(分散型自律組織)」、「NFT」、「メタバース」といった言葉を耳にした方もいらっしゃるでしょう。

メタバースやDAOは今後、自立した経済圏となり得ます。
そのなかで、自身の作品をNFT(※1)として、寄稿や受賞といった活動に係る信用の証明をSBT(※2)としてトークン化することで、作品や収益、実績を詩人に紐付け、集積していくことができます。

NFT:
Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略。ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのこと。イラストや音声、映像など、様々なコンテンツをNFT化できる。固有の資産的価値があり、「NFTマーケットプレイス」と呼ばれるプラットフォーム上で取引されている。

SBT:
Soul Bound Token(ソウルバウンドトークン=魂に縛られたトークン)の略。金銭的な価値がなく、ウォレット間の移動もできない「譲渡不可のNFT」である。証明書、所属組織、資格、信用などと紐付けて発行できる。大学の卒業証明書にSBTを使用した例も。

実績を個人のデータとして自立分散的に管理できることで、クリエイターズDAOなどで興味関心軸を持つ同志を集めやすくなったり、トークングラフマーケティングをできたり。
要は、作者や作品が認知しやすく、されやすく、また相互の交流が深まるでしょう。

ネックは詩の視認性の低さ。
何十行もある詩をそのままトークン化するのはあまり効果的とは言えません。
抜粋はどうかと思いますが、アイキャッチとして要素を抽出するのは有効かもしれません(詩集の帯のイメージですね)
もしかすると、短歌あたりから盛んになるのかもしれませんね。

詩人・黒川隆介さんの日本初の詩のNFT展示は、「作品を購入してくれた人に、後日、詩の続編が届く」という販売の仕組みが独創的でした!

わたしは、NFTを販売はしていないですが、3DモデリングソフトのBlenderで作成した3Dの詩をミント(NFTを作成すること)してOpenseaというマーケットプレイスに集積し、それらをOnCyberというメタバースギャラリーで展示しています。
立体的な詩の仮想空間をトコトコ散歩する気分を味わえるので、ぜひご覧ください。

詩誌『聲℃(セイド)』の朗読映像作品を集めたメタバースギャラリーも素敵でした。


詩とDAO

また、詩誌とDAOの親和性はとても高いのではと思っています。
例えば、メンバーが多い詩誌だと、ロゴやデザインの決定において工数がかかりますが、DAOのスマートコントラクトの仕組みを活用すればオープンかつスムーズに意思決定ができるだけでなく、読者を巻き込んだファンコミュニティを形成できます。
ここでも、NFTなどのトークンが生きてきそうですね。

詩誌だけでなく、詩に関連するイベントやユニットにとっても、DAOやコミュニティは多様なステークホルダーを巻き込みながら相互コミュニケーションを取ることができる手段として活用できると思います。

わたしが詩で作品制作に関わったプロダンスチーム「LIFULL ALT-RHYTHM」さんは、トークン発行型クラウドファウンディングサービスの「FiNANCiE」でトークンを発行しDAOを組成されています。


詩の世界はまだweb1.0の概念が中心で、SNSや掲示板の界隈でweb2.0の動きが見られるかな、といったところ。
社会がweb3.0へシフトしていくなか、詩はどのように変わっていけるか?

詩だけではなく、アートや音楽、その他の産業などと連携しながら社会へインパクトを与えることができたら、面白いですね。

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