見えにくい世界で生きること①
私は今見えにくい世界で生活を送っている。
ある日突然コンタクトをつけても殆ど見えなくなってしまったのだ。
病院に行っても原因がわからない為、心因性では?と言われるけれど元々感覚過敏のある私には視覚過敏が悪化したとも言えるらしい。
私の今の視力はメガネ等で矯正した視力も0.01と言われているけれど、常に光を多く感じ取ってしまい、
視界は真っ白。何も見えないのだ。
最初の頃は自分が本当に見えにくくなったのか信じられなかった。
でも、学校の黒板も教科書も人の顔も見えないけれど私には見えにくい事が一ヶ月も経ったら当たり前になっていた。
けれど校外学習の時にイルカショーを見ていた時に友達が
「ねえ!ちあきちゃんあのイルカ見て!かわいいね」
って言われた時に自分が本当に見えてえないんだと思うことになったのだ。
きっと友達にはかわいいイルカが見えているのだろう。
でも自分の視界には何にも映っていなかった。
見えているのは、いつもと同じの真っ白な視界。
この時に私は
ああ。私は本当に見えにくくなったんだな。
って思った。
いつか自分と他の人の見え方に違いを感じる日が来るって眼科の先生は言っていたけれど、
現実はこんなにも早く私に違いを知らせてきたことが悲しくて仕方なかった。
神様。もっとマイルドに伝える方法はなかったのですか?
どうして私なんですか?
ってずっとずっと思っていた。
場面緘黙に感覚過敏を今でさえ抱えていて苦しむ毎日なのにもっと苦しくなる日々が来ると思うと背中がゾクっとなった。
これから今まで以上に他人から批判の声が聞こえてくるかも知れない。
見えにくだけで私の人生は変わってしまうかも知れないが、