ヤマトヒメ(倭姫命)ご巡幸地お参りガイドシリーズ3 ことの葉綴り一〇八一
ヤマトヒメ(倭姫命)元伊勢・ご巡幸地巡りガイド3
伊勢の神宮に天照大御神がお祀りされるまで、約2千年の古、2人の皇女が、90年の歳月をかけて、ご巡幸をした物語。
第10代、崇神(すじん)天皇の皇女の豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)と、第11代、垂仁(すいにん)の皇女、倭姫命(やまとひめのみこと)です。
叔母の豊鋤入姫命と、御室嶺上宮(みむろのみねのかみのみや)で2年間共に過ごし、天照大御神の御杖代(みつえしろ)を受け継いだ倭姫命のご巡幸地の候補地の神社を紹介しています。
鎌倉時代に編纂されたとされる『倭姫命世記』によると
1『宇多秋宮』は、阿紀神社(奈良県宇陀市)
2『佐々波多宮』は、篠畑神社(奈良県宇陀市)
今回は、その3つ目です。
3 隠市守宮(なばりのいちもりのみや)
倭姫命さまが2年間、天照大御神さまをお祀りしたとされる「隠市守宮」(なばりのいちもりみや)の候補神社は、名張(なばり)市に2社あります。
〇宇流冨志禰神社
ご祭神 主祭神の宇奈根命(うなねのみこと)は、水、穀物の神。
他にも、多くのご祭神がお祀りされています。
武甕槌命(たけみかつちのみこと)
經津主命(ふつぬしのみこと)、
姫大神(ひめおおかみ)、
大物主命(おおものぬしのみこと)、
火之迦具士命(ほのかぐつちのみこと)、
宇迦之魂命(うかのみたまのみこと)、
建速須佐之男命(けんはやすさのおのみこと)、
天兒屋根命(あめのこやねのみこと)、
応仁天皇(おうじんてんのう)、
仁徳天皇(じんとくてんのう)
住所 三重県名張市平尾3319
奈良県宇陀市を流れる宇陀川を東へと進み、やがて名張川に合流するのですが、その近くです。
倭姫命さまご一行も、川沿いを歩いて、または小舟でご巡幸されたのではないでしょうか。
神社名の由来も、名張川のうねりの近くに、ご神体の赤岩があったことから、うねる→宇奈根となったそうです。
ふしね(冨志禰)は、この豊かな水流が“潤うふし水”が語源だったそうです。
この名張川の「弁天岩」は、倭姫命がお休みになったという伝説が残っていますが、時代とともに知る人も少なくなっているそう。
そして、宇流冨志根神社から名張川そいに歩いて約5分ほどのところに、もう一つの候補の神社がご鎮座しています。
〇蛭子神社(隠市守宮)
ご祭神 主祭神は、八重事代主命(やえことしろぬしのかみ)と、天照皇大神を、お祀りしたのがはじまりだそう。
この八重事代主命(やえことしろぬしのかみ)は、事を知る神で、七福神の商売繁盛のえびす様と同じ神さまとされます。
他にも
三筒男命、(住吉大社の筒男三神のことかなと)
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)(天照大神の父神)
火之迦具士命(ヒノカグツチノミコト)
住所 三重県名張市鍛冶町97
地元の方には「えべっさん」と親しまれる神社で、毎年二月の「八日戎」で賑わうそう。
昔から、蛤の市が有名だったそう。
拝殿の文字額に、「隠市守宮」の文字が。
天照大神さまもお祀りされています。
この辺りに倭姫命さまがいらしたのは、まちがいなさそうです(^^)
このnoteを元に、一冊の書籍に!
伊勢の神宮の倭姫宮創建百周年を記念
『元伊勢・倭姫命を訪ねて~伊勢神宮に天照大神を祀った皇女の物語』(櫻井治男・川村一代 晶文社
ぜひ、倭姫命さまの旅の軌跡、ご巡幸地をお参りなさってください。
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Facebook「やまとひめの教え講座」
3月16日(土)13時~15時半
「倭姫の岩戸開き 『倭姫命世記』からひもとく伊勢神宮と倭姫」
私たちの倭姫との出会い
6月30日(日)大祓の日13時~15時半
「倭姫命のご巡幸 元伊勢 伊勢神宮の意味」
9月7日(土)白露(二十四節気)13時~15時半
「倭姫命が今伝えたい知恵 ツナグ心」
参加費 各 8000円 定員 各 28名
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