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召命されて旅立つ皇女 倭姫命版ヒーローズジャーニー  ことの葉綴り九六六

天赦日+大安+開 大吉祥日💛

おはようございます。十月二十二日(土)。
天赦日です。大安です。開です(笑)
最高の吉日とされます。
明日の二十三日(日)も、二十四節気の「霜降」に「一粒万倍日」💛
どうか、楽しい週末をお過ごしくださいね。私も「ことの葉綴り」を書き終えたら、お参りいこうと思います。

倭姫命版ヒーローズジャーニー

「英雄は、旅立ち、成し遂げ、生還する」。

世界中のあらゆる神話に登場する「英雄」には、共通する「元型」(分離<旅立ち>→移行<通過儀礼>→統合<成就・帰還>)という、神話の法則があることを、ジョーセフ・キャンベル(宗教学者)が唱えています。
これを、「ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)」といいます。

この「元型」は、童話、小説、映画などの物語にもみることができます。

例えば、日本の童話『桃太郎』も、仲間とともに鬼退治にいきますよね。
誰もが知る映画『スターウォーズ』は、ジョージ・ルーカスが、ジョーセフ・キャンベルの唱えた「ヒーローズ・ジャーニー」を元に、創作されました。
私の好きな『ゲド戦記』(著アーシュラ・K・ル=グウィン)、映画『ロード・オブ・ザ・リング』もこの神話の法則、そのものです。

日本神話の出雲の大国主命おおくにぬしのみことさまの物語もまさに、です。

またヒーローズ・ジャーニー理論」として、近年では、人の心理的成長のための教育やビジネスにも活かされているのです。
(私は、ある女子大学で、授業を受けもっているのですが、そこでも、このヒーローズ・ジャーニー」を取り入れているのです)

そこで、私は倭姫命さまのご巡幸の物語も、この「ヒーローズジャーニー」の成長物語でもあると、とらえています。
これから、ヒーローズジャーニー的視点で、倭姫命さまのご巡幸の旅路を考察していこうかと(苦笑)……真面目企画ですいませんが、ちょっと、スタートします。

ヒーローの旅 8つのステージ

「ヒーローズジャーニ」には、「元型」として大きく分けて、①分離<旅立ち>→②移行<通過儀礼>→③統合<成就・帰還>の流れが、ありますが、さらに詳しく次のような流れがあります。

「ヒーローズ・ジャーニ」8つのステージ
①     分離 旅立ち

1 天命を知る  日常の世界から、冒険への誘い、拒絶
2 旅のはじまり
3 境界線  旅立ちを決意する主人公 今までの世界と新たな世界との境界で初めての試練に出会い、覚悟する。
4 守護者(メンター)や、賢者、仲間との出会い

②     試練 通過儀礼、移行
5 ドラゴン、悪魔、敵、恐れとの戦い 試練、
6 変容
7 課題完了

③     統合
9 帰還 英雄として帰還する


『倭姫命世記』では?

倭姫命さまの、①分離「旅立ち」から見ていきたいと思います。

1 天命を知る  日常の世界から、冒険への誘い、拒絶

“英雄”は何者でもないものから、英雄へと成長・変容を遂げていきます。
まずは、自分がまったく思いもしない、予想もしない理由や出来事から、旅へと誘われる……自分の天命を知る(Callingコーリングと呼ばれる。召命される)……のです。
 
では、倭姫命さまの物語『倭姫命世記』ではどうでしょう?

皇祖神の天照大御神さまが、永久にお鎮まりになる聖地を求めて、皇女が、大神さまのご神意を受けて(御杖代みつえしろとなり)、各地を旅していく……。

この場合、神話の出発点は、倭姫命さまというより、
初代の御杖代みつえしろ豊鋤入姫命とよすきいりひめのみことさまとなります。

ヒーローは、自分ではまったく考えも及ばないところから、召命(Calling)されて、旅に出ることになります。
 
豊鋤入姫命とよすきいりひめのみことさまが、なぜ、天照大御神さまの御杖代みつえしろとなられたのか? どんな理由があったのか?

あつ長くなりました。
次回、そちらをご紹介します。



―次回へ。

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